Team Foundation バージョン管理の初期構成の定義
バージョン コントロールのプラグインを使用すると、チーム プロジェクトの初期のセキュリティ アクセス許可、チェックアウト ポリシー、およびチェックイン ノートを構成できます。
XML ファイルでは、1 つまたは複数のタスクとその依存関係を指定します。一般には、1 つのタスクだけでバージョン コントロールの設定を指定できます。これらの設定を指定するタスクの例については、Microsoft Solutions Framework (MSF) 用のプロセス テンプレートに対して定義されている VersionControl.xml ファイルを参照してください。
次の表に、MSF 用のプロセス テンプレートのファイル、フォルダー、およびプラグインの名前を示します。
ファイル名: |
VersionControl.xml |
フォルダー名: |
バージョン コントロール |
プラグイン名: |
Microsoft.ProjectCreationWizard.VersionControl |
[!メモ]
この XML ファイルの名前とフォルダー名は変更できますが、プラグインの名前は変更できません。Team Foundation Server には、クライアント側のプラグイン、ポリシー、その他の変更を配置する機構は含まれていません。このような機能を配置するには、配布とインストールを行う独自のプログラムを使用する必要があります。
このトピックの内容
排他チェックアウト
チェックアウト時の最新バージョンの取得
チェックイン メモ
アクセス許可
排他チェックアウト
exclusive_checkout 要素を指定すると、複数の人が同時にファイルをチェックアウトできるかどうかを制御できます。
<exclusive_checkout required=""/>
required 属性を true に設定した場合、同時にファイルをチェックアウトできるのは 1 人だけです。この属性を false に設定した場合は、複数の人が同時にファイルをチェックアウトできます。ファイルのチェックイン時には、変更の競合を回避する必要があります。
次の例は、排他チェックアウトを要求する方法を示しています。
<exclusive_checkout required="true"/>
チェックアウト時の最新バージョンの取得
チーム プロジェクトのファイルをユーザーがチェックアウトするときの既定の動作を構成するには、get_latest_on_checkout 要素を使用します。
<get_latest_on_checkout required=""/>
required 属性が true に設定されている場合、チェックアウトするたびに、項目の最新バージョンまたは TIP バージョンがダウンロードされます。この動作は、Visual SourceSafe のチェックアウト動作に似ています。
required 属性が false に設定されている場合、チェックアウト操作を実行すると、ワークスペースにローカル バージョンがチェックアウトされます。既定では、この属性は false に設定されています。
次の例は、チェックアウト時に項目の最新バージョンを取得するように既定のチェックアウト動作を指定する方法を示しています。
<get_latest_on_checkout required="true"/>
チェックイン メモ
開発者は、コードをチェックインするときにチェックイン ノートを提供します。このメモでは、コードの変更がチーム プロセスに関係するかどうか、また関係する場合はどのように関係するかについて説明します。たとえば、チェックイン ノートによって、変更がセキュリティ レビューによるものかどうかを示したり、セキュリティ レビューに関連する変更の詳細を示したりできます。
checkin_note 要素には、次の構文構造を使用します。
<checkin_note label="" required="" order=""/>
checkin_note 要素の属性を次の表に示します。
属性 |
説明 |
|---|---|
label |
チェックイン ノートを記述するラベル。ラベルは、ユーザーが変更をチェックインすると、[保留中のチェックイン] ダイアログ ボックスに表示されます。 |
required |
チェックイン ノートに値を設定する必要があるかどうかを指定します。この属性が true に設定されている場合、チェックイン ノートには値を設定する必要があります。この属性が false に設定されている場合、値は省略できます。 |
order |
チェックイン ノートを表示する順番を表す序数を指定します。この属性は省略できます。 |
次の例は、MSF for Agile Software Development のチェックイン ノートをカスタマイズして、値を持つ必要がない "Documentation Impact" という名前の新たなチェックイン ノートを作成する方法を示しています。
<taskXml>
<checkin_note label="Code Reviewer" required="false" order="1"/>
<checkin_note label="Security Reviewer" required="false" order="2"/>
<checkin_note label="Performance Reviewer" required="false" order="3"/>
<checkin_note label="Documentation Impact" required="false"/>
</taskXml>
アクセス許可
バージョン コントロールは固有のアクセス許可のセットを備えており、プロセス テンプレートに対して設定できます。アクセス許可を指定することによって、バージョン コントロールの下で、アクション セキュリティ グループおよびユーザーが実行できる操作を定義します。詳細については、「機能領域へのアクセスの制御」を参照してください。