Visual Studio ALM 用のリレーショナル ウェアハウス データベースを使用したレポートの生成
ウェアハウス データベースを使用して、Visual Studio アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) からレポートを作成し、データを照会できます。ウェアハウス内のデータは、運営ストアから収集され、レポートを作成するために設計された一連のテーブル、ビュー、およびテーブル値関数に編成されます。
ウェアハウスには、ビルド、ソース コード、テスト結果とコード カバレッジ、およびタスクやバグなどの作業項目に関するデータが格納されます。これらのデータ セット間のリレーションシップは、Visual Studio ALM で作成され、ウェアハウスで保持されます。したがって、統合されたこれらのデータ セット間のリレーションシップを検証するためのクエリを作成して、プロジェクトの状況をより的確に把握することができます。
このトピックの内容
ビルド
ソース コード
テスト結果
コード カバレッジ
タスク、バグ、およびその他の種類の作業項目
ウェアハウスのデータは、ファクト テーブルとディメンション テーブルに格納されます。このスター スキーマおよびスノーフレーク スキーマにデータを格納するためのパターンについては、Microsoft Web サイトのトピック「ディメンションの概要」を参照してください。
ウェアハウスには、その他の一般的なパターンもあります。
すべてのファクト テーブルが DimTeamProject を参照します。これは、Visual Studio ALM 内のすべてのデータは、チーム プロジェクト別、およびチーム プロジェクト コレクション別に編成されるためです。一部のディメンションも DimTeamProject を参照するため、より簡単にディメンションをレポートのプロジェクト フィルター パラメーターとして使用できます。
すべてのファクト テーブルに、DimDate を参照し、ファクトが発生した日付が格納されます。
多くのファクト テーブルが DimPerson を参照し、場合によっては複数回参照します。たとえば、作業項目ファクトは、DimPerson を参照し、だれに作業項目が割り当てられ、だれが最近変更したかを示します。
ビルド
次の図に示すように、4 つのファクト テーブルを使用して、ビルドに関するデータを照会できます。各ファクト テーブルでは、ビルドに関する多くの詳細情報を格納するのに DimBuild というビルド ディメンション テーブルが使用されます。
ファクト テーブル |
説明 |
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各ビルドに関するステータスや品質などの基本的な情報 |
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各ビルドに含まれる変更セット |
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ビルドされたファイルとビルドのプラットフォームおよびフレーバー |
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ビルドに対して実行されたテストにおいて対象となっていたコードの範囲 |
ビルドの詳細については、「アプリケーションのビルド」を参照してください。
ソース コード
次の図に示すファクト テーブルを使用して、バージョン コントロールされているコードおよびその他のファイル内のデータに関するデータを照会できます。DimFile と DimChangeset は、これらのファクト テーブルに関連付けられている 2 つのプライマリ ディメンションです。DimFile には、ファイルの特定のバージョンに関係なく、ファイルとフォルダーに関する情報が格納されています。DimChangeset には、変更セットに関する情報が格納されています。
ファクト テーブル |
説明 |
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各ビルドに関する基本的な情報 |
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ビルドに含まれる変更セット |
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ビルドされたファイルと使用されたプラットフォームおよびフレーバー |
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作業項目と変更セットの間のリンク |
バージョン コントロールの詳細については、「バージョン管理の使用」を参照してください。
テスト
テスト結果に関する情報を照会し、次の図に示すテーブルを使用して、テストが十分な量のコードを対象としていたかを分析できます。
ファクト テーブル |
説明 |
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テストと結果 |
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テストの実行において対象となっていたコードの範囲 |
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ビルドに対して実行されたテストにおいて対象となっていたコードの範囲 |
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作業項目とテスト結果の間のリンク |
詳細については、「アプリケーションのテスト」および「コード カバレッジを使用した、テストされるプロジェクトのコード割合の確認」を参照してください。
タスク、バグ、およびその他の種類の作業項目
次の図に示す作業項目のテーブルを使用して、タスク、バグ、およびその他の種類の作業項目に関する情報を照会できます。作業項目の各ファクト テーブルでは、作業項目に関する多くの詳細情報を格納するのに作業項目ディメンション テーブルが使用されます。
ファクト テーブル |
説明 |
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各作業項目の現在の状態 |
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各作業項目の完全な履歴 |
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作業項目間のリンクの完全な履歴 |
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類似した種類の作業項目を関連付けるためのカテゴリ |
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作業項目と変更セットの間のリンク |
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作業項目とテスト結果の間のリンク |
詳細については、「作業の追跡とワークフローの管理」を参照してください。