ビジュアライザー
ビジュアライザーは、Visual Studio デバッガー ユーザー インターフェイスのコンポーネントです。ビジュアライザーは、ダイアログ ボックスまたはその他のインターフェイスを作成して、データ型に適した方法で変数またはオブジェクトを表示します。たとえば、HTML ビジュアライザーは、HTML 文字列を解釈し、ブラウザー ウィンドウに表示されるとおりに結果を表示します。また、ビットマップ ビジュアライザーは、ビットマップ構造体を解釈し、ビットマップが表すグラフィックを表示します。一部のビジュアライザーでは、データを表示するだけでなく、変更することもできます。
Visual Studio デバッガーには、5 つの標準的なビジュアライザーが用意されています。テキスト ビジュアライザー、HTML ビジュアライザー、XML ビジュアライザー: これらは文字列オブジェクトを処理します。WPF ツリー ビジュアライザー: WPF オブジェクトのビジュアル ツリーのプロパティを表示します。データセット ビジュアライザー: DataSet オブジェクト、DataView オブジェクト、および DataTable オブジェクトを処理します。その他のビジュアライザーは、今後、Microsoft Corporation の Web サイトからダウンロードで提供される予定です。また、独自のビジュアライザーを作成して、Visual Studio デバッガーにインストールすることもできます。
デバッガーでは、ビジュアライザーは虫眼鏡アイコンで表されます。デバッガー変数ウィンドウまたは [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスの [データヒント] に虫眼鏡アイコンが表示されている場合、この虫眼鏡をクリックすると、対応するオブジェクトのデータ型に適したビジュアライザーを選択できます。
ビジュアライザーは、.NET Compact Framework ではサポートされていません。
[!メモ]
デバッガー ビジュアライザーでは、部分信頼アプリケーションが許可する以上の特権が必要です。この結果、部分信頼コードで動作が停止した場合、ビジュアライザーは読み込まれません。ビジュアライザーを使用してデバッグするには、完全信頼コードを実行する必要があります。