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フレームワークベースのドライバーのインストール コンポーネント

ドライバーを Microsoft Windows オペレーティング システムにインストールするために用意する必要のあるコンポーネントに関する一般情報については、「ドライバー パッケージの準備」を参照してください。

ドライバーでカーネル モード ドライバー フレームワーク (KMDF) を使用する場合は、ドライバー パッケージに Microsoft 提供の共同インストーラーを含める必要があります。フレームワークの共同インストーラーは、プロセッサのアーキテクチャ (x86、x64、Itanium) ごとに対応するバージョンが用意されています。WDK をインストールすると、\redist\wdf サブディレクトリに共同インストーラーがインストールされます。

ドライバーの INF ファイルには、共同インストーラーをインストールするセクションと、共同インストーラーがインストール後に読み込む別のセクションを含める必要があります。これらの INF セクションの詳細については、「フレームワークの共同インストーラーのインストール」を参照してください。

オペレーティング システムは、ドライバーのインストール時に共同インストーラーを実行します。共同インストーラーは、Wdf.cab という名前のキャビネット ファイルを自己解凍します。その後、共同インストーラーは、このキャビネット ファイルからファイルを抽出します。

Version 1.9 より前のバージョンの KMDF では、共同インストーラーは次のファイルをキャビネット ファイルから抽出します。

  • フレームワークのインストール更新パッケージ (Windows XP の KMDF 1.0 では Microsoft Kernel-Mode Driver Framework Install-V1.0-WinXP.exe、Windows Server 2003 の KMDF 1.0 では Microsoft Kernel-Mode Driver Framework Install-V1.0-Srv2k3.exe など)。

  • Wdf01000.inf (インストール更新パッケージがフレームワーク ライブラリのインストールに使用する INF ファイル)。

  • Wdf.cat (ライブラリのカタログ ファイル)。

Version 1.9 以降の KMDF では、共同インストーラーは次のファイルをキャビネット ファイルから抽出します。

  • 現在のバージョンの Windows 用のフレームワークのインストール更新パッケージ (Microsoft Kernel-Mode Driver Framework Install-v1.9-Vista.msu など)。

  • 以前のバージョンの Windows 用のフレームワークの更新パッケージ (Microsoft Kernel-Mode Driver Framework Install-v1.9-Win2k-WinXP-Win2k3.exe など)。

次に、共同インストーラーは、共同インストーラーが実行されている Windows のバージョンに応じて、適切なインストール更新パッケージを実行します。この更新パッケージは、自己解凍して、次のファイルをインストールします。

  • Wdf01000.sys (フレームワーク ライブラリ)

  • WdfLdr.sys (フレームワーク ライブラリを読み込むローダー)

ライブラリおよび INF ファイルの名前は、ライブラリのメジャー バージョンによって異なります。

フレームワークの共同インストーラーの詳細については、「フレームワークの共同インストーラーのインストール」を参照してください。