論理センサーについて
Sensor and Location プラットフォームには、ハードウェアを必要としないセンサー (論理センサーと呼ばれます) を使用するためのメカニズムが用意されています。論理センサーは、デバイスに依存することなくデータを提供します。たとえば、論理センサーは、テーブル内の IP アドレスを検索するサービスを使用することで、ユーザーの現在の位置に関するデータを提供できます。
プラットフォームでは、ユーザーのコンピューターにインストールされた論理センサーを、ハードウェア ベースのセンサーと同じように使用できます。つまり、Sensor API には論理センサーを表す ISensor インターフェイスが用意されているため、クライアント アプリケーションは他の種類のセンサーに対して使用するのと同じメカニズムを使用してデータを要求できます。また、論理センサーは、プラットフォーム定義のセンサーのカテゴリ、種類、データ型、プロパティ、およびイベントを利用することができ、カスタム値を定義することもできます。
論理センサーの作成
論理センサーを作成するには、論理センサー ドライバーを作成する必要があります。論理センサー ドライバーは、ハードウェア デバイスに接続しないことを除いて、ハードウェア ベースのセンサー ドライバーと同様に動作します。実際に、このドライバー キットで提供しているセンサー ドライバーのスケルトン サンプルは、論理センサー ドライバーの一例と見なすことができます。
論理センサーのインストール
論理センサー ドライバーの接続にはハードウェア デバイスが使用されないので、Sensor API には、論理センサー ドライバー インスタンスに必要なデバイス ノードを作成するためのメカニズムが用意されています。このメカニズムは、ILogicalSensorManager インターフェイスを介して提供されます。論理センサーのインストールに Sensor API を使用するサービスまたはアプリケーションを提供できるので、Sensor API を介してセンサーを使用するアプリケーションでは常に論理センサーを利用できます。または、クライアント プログラムに対して、その有効期間中、ドライバーのロードとアンロードに Sensor API を使用するよう要求することもできます。
重要 他のドライバーと同様に、論理センサー ドライバーのインストールまたはアンインストールには、管理者特権が必要です。
論理センサーおよび ILogicalSensorManager インターフェイスの詳細については、Windows SDK 内の Sensor API のドキュメントを参照してください。