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センサー ドライバーのベスト プラクティス

ここでは、センサー ドライバーのベスト プラクティスを示します。

Windows ロゴ プログラムの要件

Windows ロゴ プログラムでは、ハードウェア製造元は、自社のデバイスが Microsoft Windows を操作するために必要な標準を満たしているという証明を受けることができます。このプログラムでは、すべてのセンサーに対する要件と、位置センサーおよび環境光センサーに対する特定の要件が提示されます。センサー ドライバーの開発者は、作成するドライバーがロゴ プログラムのすべての要件を満たすようにする必要があります。

この WDK ドキュメントに記載された推奨事項は、ロゴ プログラムの要件と概ね一致しています。しかし、証明を受けようとするセンサー ドライバーの作成時には、ロゴ プログラムの公式ドキュメントを必ず参照してください。Windows ロゴ プログラムの詳細については、Windows Hardware Developer Central の Web サイトを参照してください。

パフォーマンス

次の推奨事項に従うことで、Location API および Sensor API でセンサーを使用した場合のパフォーマンスが向上する可能性があります。

  • ISensorDriver::OnClientConnect および ISensorDriver::OnClientDisconnect への呼び出しを使用して、センサーのデータを使用しているプログラムがあるかどうかを判断します。この情報を使用して、ハードウェアの効率向上を図ることができます。

  • ISensorDriver::OnClientSubscribeToEvents および ISensorDriver::OnClientUnsubscribeFromEvents への呼び出しを使用して、イベントを監視しているプログラムがあるかどうかを記録します。サブスクライブしているクライアントがない場合は、イベントを生成しないようにします。

  • SENSOR_PROPERTY_CURRENT_REPORT_INTERVAL で指定された値を使用して、イベントの生成頻度を決定します。ドライバーが提供するデータの一部が欠落しないように、推奨された間隔以下の間隔でイベントを生成するようにします。

  • ドライバーが SENSOR_PROPERTY_CURRENT_REPORT_INTERVAL の値として 0 を受け取った場合は、現在のレポート間隔をセンサーの既定値にリセットします。

  • イベントの生成は、できる限り、指定された最も短い間隔以下の間隔で行います。

  • 要求があったときは、必ずデータを提供します。プログラムではデータのポーリングを行わないことをお勧めしていますが、API には、このような同期的な要求に対する制限はありません。必要に応じて、キャッシュされたデータを提供することもできます。

イベント

センサー イベントに適用される推奨事項は、次のとおりです。

  • データ更新イベントの生成は、現在のレポート間隔が経過したとき、および変化が変化感度を超過したときにのみ行います。詳細については、「センサー ドライバー イベントについて」を参照してください。

参照

位置センサー ドライバーの作成

環境光センサーのサポート