フレームワーク デバイス オブジェクト

フレームワーク デバイス オブジェクトは、IWDFDevice インターフェイスによってドライバーに公開されます。フレームワーク デバイス オブジェクトは、システム上のデバイスのフレームワーク表現です。各デバイス オブジェクトに親ドライバー オブジェクトがあります。

システムに新しいデバイスが装着されると、フレームワークは IDriverEntry::OnDeviceAdd メソッドを呼び出してドライバーに通知し、その呼び出しで IWDFDriver インターフェイスと IWDFDeviceInitialize インターフェイスを渡します。ドライバーでは、その IWDFDeviceInitialize インターフェイスのメソッドを呼び出して、新しいデバイスを初期化することができます。たとえば、デバイスのインストールの一部として提供されるデバイス情報を照会するには、IWDFDeviceInitialize::RetrieveDevicePropertyStore メソッドを呼び出します。その後に IWDFDriver::CreateDevice メソッドを呼び出して、デバイス オブジェクトを構成および作成することができます。

ドライバーでフレームワーク デバイス オブジェクトを作成する際、IPnpCallback、IPnpCallbackSelfManagedIo、IPnpCallbackHardware、IFileCallbackCleanup、および IFileCallbackClose の各インターフェイスを登録できます。これらを登録すると、ファイルのクリーンアップと終了、およびプラグ アンド プレイ (PnP) と電源の管理 (PM) のイベントが発生したときに、フレームワークから通知を受けることができます。PnP および PM のサポートの詳細については、「UMDF ベースのドライバーでの PnP と電源の管理」を参照してください。