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仮想ディレクトリに関する推奨事項と既定値

仮想ディレクトリに関する推奨事項と既定値

Microsoft® SQL Server™ 2000 Windows® CE Edition (SQL Server CE) は、Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) 仮想ディレクトリを使用して、Microsoft SQL Server のデータベースのデータにアクセスします。

仮想ディレクトリに関する推奨事項

レプリケーションとリモート データ アクセス (RDA) のどちらを実装している場合でも、仮想ディレクトリは、データにアクセスする必要があるアプリケーションごとにを作成することをお勧めします。SQL Server CE 仮想ディレクトリ作成ウィザードを使用すると、Windows CE ベースのアプリケーションごとに個別の仮想ディレクトリを作成できます。

  • IIS の認証と承認は、仮想ディレクトリのレベルで制御されます。SQL Server CE パブリケーションごとに、または RDA クライアントのグループごとに仮想ディレクトリを作成することにより、各パブリケーションまたはクライアントの各セットで必要な認証と承認のポリシーを厳密に設定できます。
  • SQL Server CE サーバー エージェントは、IIS 仮想ディレクトリごとに個別のワーカー スレッド プールを割り当てます。これらのワーカー スレッドは、データベースの同期や RDA 処理が実行される際に使用されます。パブリケーションごと、または RDA クライアントのグループごとに IIS 仮想ディレクトリを構成することにより、ワーカー スレッドの数が増加します。これに伴い、レプリケーション操作や同時にアクティブにできるクライアントの数も増加します。

また、IIS 仮想ディレクトリごとに 1 つの NTFS または FAT コンテンツ フォルダを作成することもお勧めします。このコンテンツ フォルダには、SQL Server CE サーバー エージェント (Sscesa20.dll) と、同期中または RDA の実行中に SQL Server CE によって作成される入出力メッセージの一時ファイルが含まれます。

重要  NTFS のセキュリティは非常に優れているので、FAT ではなく NTFS の使用を強く推奨します。NTFS を使用すると、NTFS のファイル アクセス許可を使用して SQL Server CE レプリケーションまたは RDA にアクセスできるクライアントを厳密に制御することができます。

接続ツールを使用した仮想ディレクトリの既定値

SQL Server CE 仮想ディレクトリ作成ウィザードを使用すると、SQL Server CE の最小限の必要条件を満たすための既定値がいくつか構成されます。構成に関するトピックで説明した既定値の他にも、次の値が仮想ディレクトリに設定されます。

  • アプリケーション保護モードは [中 (プール)] です。
  • [スクリプト ソース アクセス] はサポートされていないため、有効になっていません。

ウィザードで設定された既定値を変更する必要がある場合は、「既存の仮想ディレクトリの変更」を参照してください。詳細構成のオプションについては、「セキュリティの詳細構成」と IIS のマニュアルを参照してください。