メッセージ ダイアログのガイドライン

標準的なダイアログ コントロールの外観のサンプル

説明

メッセージ ダイアログは、常にモーダルで明示的に閉じられる安定した状況依存のサーフェスを提供する、オーバーレイ UI 要素です。メッセージ ダイアログは、画面上の一貫した場所に表示されます。

標準的なダイアログ コントロールを示すスクリーンショット

エラー

アプリ全体の状況に適用されるエラー メッセージでは、メッセージ ダイアログを使います。これらは、インラインで伝えられるエラー メッセージとは異なります。適切な例は、接続エラーを表示する、次のようなメッセージ ダイアログです。このエラーは、ユーザーにとってのアプリケーションの価値に重大な影響を与えます。

メッセージ ダイアログの例

質問

次の例は、位置情報サービスの使用に対する同意を求める、Windows デバイス同意ブローカーからのメッセージ ダイアログです。

メッセージ ダイアログの例

推奨と非推奨

  • ユーザーが操作を中断して、見たり認識したりする必要がある緊急の情報を伝えるには、メッセージ ダイアログを使います。たとえば、"高度な機能の試用期間が終了しました" というメッセージです。

  • ユーザーの入力を必要とするブロック質問を表示するには、メッセージ ダイアログを使います。ブロック質問とは、アプリケーションがユーザーに代わって選択することができず、回答がないとアプリが動作を継続できなくなるような質問です。ブロック質問では、ユーザーに明確な選択を提示する必要があります。これは、無視したり先送りにしたりできない質問です。

  • ユーザーの明示的な操作を求める場合、またはユーザーが認識することが重要であるメッセージを表示する場合は、メッセージ ダイアログを使います。ダイアログの使い方の例は次のとおりです。

    • ユーザーが重要な資産に永続的な変更を加えようとしている場合
    • ユーザーが重要な資産を削除しようとしている場合
    • ユーザーのシステムのセキュリティが侵害される可能性がある場合
  • アプリやシステムでその後のアクションに長い時間を費やす必要が生じ、誤って閉じるとユーザーの信頼を損なうような場合は、カスタム ダイアログを使います。

  • すべてのダイアログでは、(タイトルの有無に関係なく) ダイアログ内のテキストの 1 行目で、ユーザーの目的 (実行する内容) を明確に示す必要があります。

  • ユーザーが行った操作に対するユーザーの意思確認をアプリが必要とする場合、メッセージ ダイアログは使いません。代わりに、ポップアップが適切なサーフェスです。「ポップアップのガイドライン」をご覧ください。

  • ページの特定の場所 (たとえばパスワード フィールド) に関連するエラー (検証エラーなど) の場合、メッセージ ダイアログは使わずに、アプリのキャンバス自体を使ってインライン エラーを表示します。「適切な UI サーフェスの選択: エラー」をご覧ください。

その他の使い方のガイダンス

すべてのメッセージ ダイアログでは、ダイアログ内のテキストの 1 行目で、ユーザーの目的 (実行する内容) を明確に示す必要があります。メッセージ ダイアログの "タイトル" フィールドと "コンテンツ" フィールドを使って情報を効率的に伝える方法は、次のガイドラインのとおりです。

  • タイトル (メインの指示、オプション)

    • 簡潔なタイトルを使って、ユーザーがそのダイアログで行う必要がある操作を説明します。タイトルが長い場合は、折り返されず省略されます。
    • ダイアログを使って、簡単なメッセージ、エラー、または質問を表示する場合は、タイトルを省略することもできます。主な情報はコンテンツのテキストを使って伝えます。
    • タイトルは、ボタンの選択に直接関連するものにします。
  • コンテンツ (説明文)

    • メッセージ、エラー、または操作をブロック質問をできる限り簡潔に示します。本質的でない情報は表示しません。
    • タイトルを使う場合は、コンテンツ領域を詳しい情報の提示や用語の定義に使います。タイトルの言葉づかいを変えただけの文を繰り返さないようにします。
  • ボタン

    • テキストを指定したボタンを使って、主な説明またはコンテンツに対する応答を示します。たとえば、主な説明が "使っているコンピューターへの AppName からのアクセスを許可しますか?" の場合、"許可" ボタンと "ブロック" ボタンを使います。具体的な応答の言葉はすばやく理解できるので、効率的に判断できます。

    • "OK" と "キャンセル" のような汎用的なパターンは使わないようにします。

    • ユーザーに最も実行してもらいたい操作を表す既定のボタンを指定します。前に示した例では、"許可" が既定の選択です。

      • 指定しない場合、一番左のボタンが既定のボタンになります。
      • 最も安全で保守的な選択に対応するボタンを一番右に配置します。前に示した例では、"ブロック" が最も保守的な選択であるため、最も右側にあります。
    • メッセージ ダイアログの背景は常に白色です。ダイアログを所有しているアプリの基本色は、コントロールに使われます。

関連トピック

デザイナー向け

メッセージ ダイアログのサンプルのページ

ショートカット メニューのガイドライン

ポップアップのガイドライン

クリップボード コマンドのガイドライン

UI のレイアウト

開発者向け (XAML)

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