AppActivate メソッド

アプリケーション ウィンドウをアクティブにします。

object.AppActivate title 

引数

  • object
    WshShell オブジェクトです。
  • title
    アクティブにするアプリケーションを指定します。この引数には、アプリケーションのタイトル バーに表示されるタイトル文字列か、アプリケーションのプロセス ID を指定できます。

解説

AppActivate メソッドは、プロシージャ コールが正常終了したかどうかを示すブール値を返します。このメソッドを呼び出すと、指定されたアプリケーションまたはウィンドウにフォーカスが移りますが、最大化と最小化には影響がありません。ユーザーがフォーカスを切り替えたりウィンドウを閉じたりすると、アクティブなアプリケーション ウィンドウからフォーカスが移ります。

実行中の各アプリケーションのタイトル文字列を title と比較することで、どのアプリケーションがアクティブになるかが決まります。完全に一致するタイトルが見つからない場合、タイトル文字列の先頭が title と一致するアプリケーションがアクティブになります。そのようなアプリケーションが見つからない場合、タイトル文字列の最後が title と一致するアプリケーションがアクティブになります。名前が title と一致するアプリケーションのインスタンスがいくつかある場合、アクティブになるインスタンスは不定です。

使用例

次のコードは、1 つの .wsf ファイルを使用して、異なるスクリプト言語 (VBScript および JScript) で記述された 2 つのジョブを実行する例です。ジョブの機能はどちらも同じで、Windows の電卓を起動して簡単な計算を実行するキーストロークを送ります。

次の例では、Windows の電卓を起動し、AppActivate を使って電卓が一番手前に表示されるようにしています。

<package>
   <job id="vbs">
      <script language="VBScript">
         set WshShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")
         WshShell.Run "calc"
         WScript.Sleep 100
         WshShell.AppActivate "Calculator"
         WScript.Sleep 100
         WshShell.SendKeys "1{+}"
         WScript.Sleep 500
         WshShell.SendKeys "2"
         WScript.Sleep 500
         WshShell.SendKeys "~"
         WScript.Sleep 500
         WshShell.SendKeys "*3"
         WScript.Sleep 500
         WshShell.SendKeys "~"
         WScript.Sleep 2500
      </script>
   </job>

   <job id="js">
      <script language="JScript">
         var WshShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell");
         WshShell.Run("calc");
         WScript.Sleep(100);
         WshShell.AppActivate("Calculator");
         WScript.Sleep(100);
         WshShell.SendKeys("1{+}");
         WScript.Sleep(500);
         WshShell.SendKeys("2");
         WScript.Sleep(500);
         WshShell.SendKeys("~");
         WScript.Sleep(500);
         WshShell.SendKeys("*3");
         WScript.Sleep(500);
         WshShell.SendKeys("~");
         WScript.Sleep(2500);
      </script>
   </job>
</package>

参照

スクリプトを実行する | WshShell オブジェクト | SendKeys メソッド