Behavior スクリプト コンポーネントのプロパティとメソッドの公開

Behavior スクリプト コンポーネントでは、オートメーション スクリプト コンポーネントに似た方法で、カスタム プロパティとカスタム メソッドを公開できます。Behavior スクリプト コンポーネントのプロパティおよびメソッドは、ページの要素に対して利用可能なプロパティとメソッドを拡張します。たとえば、要素の上をマウスが通り過ぎると、要素の色が変わるような Behavior スクリプト コンポーネントを作成することができます。スクリプト コンポーネント内でプロパティを定義して、ドキュメント内でカスタム プロパティ (hiliteColor などの名前を持つ) を利用できるようにします。このプロパティを使用して、Web ページの作者が、テキストを強調表示するときの色を設定します。

ビヘイビアでは、要素用として既に定義されている同じ名前のプロパティやメソッドを公開することによって、要素の既定のビヘイビアを定義し直すことができます。

プロパティとメソッドは、Behavior ハンドラを指定するための <implements> 要素とは別に、<public> 要素で定義されています。詳細については、「プロパティの公開」および「メソッドの公開」を参照してください。

プロパティを公開する

プロパティは、スクリプト コンポーネント内の <public> 要素で公開されます。次のコードは、カスタム プロパティの hiliteColor を公開する Behavior スクリプト コンポーネントの例です。プロパティの値が、ページで明示的に設定されていない場合は、既定の "red" に設定されます。

メモ   <script> 要素内のスクリプトを隠蔽するには、CDATA セクションが必要です。詳細については、「スクリプト コンポーネント ファイルと XML 適合性」を参照してください。

<public>
   <property name="hiliteColor"/>
</public>

<implements type="Behavior">
   <attach for="window" event="onload" handler="event_onload">
</implements>

<script language="JScript">
<![CDATA[
   var hiliteColor;
   function event_onload(){
      // プロパティを初期化します。
      if (hiliteColor == null){
         hiliteColor = "red";}
   }
  // ここにさらにスクリプトを記述します。
]]>
</script>

メソッドを公開する

Behavior スクリプト コンポーネントでメソッドを公開する方法は、オートメーション スクリプト コンポーネントで公開する場合と同じです。詳細については、「メソッドの公開」を参照してください。Behavior スクリプト コンポーネントでは、スクリプト コンポーネントで公開されるメソッドが、ドキュメント内の要素に対して既に利用可能なメソッドを拡張します。

参照

Behavior スクリプト コンポーネントのカスタム イベントの公開