レコードビューのデータ交換 (MFC データアクセス)

[アーティクル]
06/10/2015

[クラスの追加] を使用してレコードビューのダイアログテンプレートリソース内のコントロールをレコードセットのフィールドに対応付けると、双方向のデータ交換 (レコードセットとコントロール間) がフレームワークで管理されます。 DDX 機構を使用すると、データを双方向で転送するコードを自分で記述する必要がなくなります。

レコードビュー用の DDX は次の相手と連携して動作します。

CRecordset クラスのレコードセットの RFX (ODBC の場合)
CDaoRecordset クラスのレコードセットの DFX (DAO の場合)

RFX と DFX は実装こそ異なりますが、インターフェイスレベルではよく似たデータ交換機構です。 DAO のバージョンの DFX は、初期の ODBC バージョンの RFX を基にモデル化されているからです。 RFX の使用方法がわかれば、DFX の使用方法もわかります。

RFX と DFX は、データソースの現在のレコードと、レコードセットオブジェクトのフィールドデータメンバーの間でデータを移動します。 DDX は、フィールドデータメンバーからフォーム内のコントロールにデータを移動します。このように組み合わせると、フォームコントロールに初期値が設定され、ユーザーがレコード間を移動したときにも値が設定されます。更新されたデータをレコードセットに戻し、さらにデータソースまで移動することもできます。

次の図は、レコードビュー用の DDX と RFX (または DFX) の関係を示しています。

ダイアログデータエクスチェンジ (DDX) とレコードフィールドエクスチェンジ (RFX)