strstr、wcsstr、_mbsstr、_mbsstr_l
文字列で最初に見つかった検索文字列へのポインターを返します。
重要
_mbsstr と _mbsstr_l は、Windows ランタイム で実行するアプリケーションでは使用できません。詳細については、「/ZW でサポートされない CRT 関数」を参照してください。
char *strstr(
const char *str,
const char *strSearch
); // C only
char *strstr(
char *str,
const char *strSearch
); // C++ only
const char *strstr(
const char *str,
const char *strSearch
); // C++ only
wchar_t *wcsstr(
const wchar_t *str,
const wchar_t *strSearch
); // C only
wchar_t *wcsstr(
wchar_t *str,
const wchar_t *strSearch
); // C++ only
const wchar_t *wcsstr(
const wchar_t *str,
const wchar_t *strSearch
); // C++ only
unsigned char *_mbsstr(
const unsigned char *str,
const unsigned char *strSearch
); // C only
unsigned char *_mbsstr(
unsigned char *str,
const unsigned char *strSearch
); // C++ only
const unsigned char *_mbsstr(
const unsigned char *str,
const unsigned char *strSearch
); // C++ only
unsigned char *_mbsstr_l(
const unsigned char *str,
const unsigned char *strSearch,
_locale_t locale
); // C only
unsigned char *_mbsstr_l(
unsigned char *str,
const unsigned char *strSearch,
_locale_t locale
); // C++ only
const unsigned char *_mbsstr_l(
const unsigned char *str,
const unsigned char *strSearch,
_locale_t locale
); // C++ only
パラメーター
str
NULL で終わる検索対象の文字列。strSearch
NULL で終わる検索する文字列。locale
使用するロケール。
戻り値
str で最初に見つかった strSearch へのポインター、または strSearch が str に見つからなかった場合は NULL を返します。 strSearch が長さ 0 の文字列を参照している場合、str を返します。
解説
strstr 関数は、str で最初に見つかった strSearch へのポインターを返します。 検索には、終端の NULL 文字は含まれません。 wcsstr は strstr のワイド文字バージョンであり、_mbsstr はマルチバイト文字バージョンです。 wcsstr 関数の引数と戻り値はワイド文字列で、_mbsstr 関数の引数と戻り値はマルチバイト文字列です。 _mbsstr はそのパラメーターを検証します。 str または strSearch が NULL の場合は、「パラメーターの検証」に説明されているように、無効なパラメーター ハンドラーが呼び出されます。 実行の継続が許可された場合、_mbsstr は errno を EINVAL に設定し、0 を返します。 strstr および wcsstr は、パラメーターを検証しません。 それ以外では、これらの関数の動作は同じです。
セキュリティに関するメモ |
---|
これらの関数は、バッファー オーバーランの問題が原因で脅威を受ける可能性があります。バッファー オーバーランにより、任意のコードが実行できるようになり、その結果認められていない特権の昇格が発生する可能性があるので、バッファー オーバーランの問題はシステムを攻撃するときに使用されることがあります。詳細については、「Avoiding Buffer Overruns」を参照してください。 |
C では、これらの関数は、最初の引数に const ポインターを受け取ります。 C++ では、2 つのオーバーロードを使用できます。 const へのポインターを受け取るオーバーロードでは、const へのポインターが返されます。非 const へのポインターを受け取るバージョンでは、非 const へのポインターが返されます。 この関数の const と非 const の両方のバージョンが使用できる場合、_CONST_CORRECT_OVERLOADS というマクロが定義されます。 C++ のいずれのオーバーロードでも、非 const の動作が求められる場合は、シンボル _CONST_RETURN を定義してください。
出力値は、LC_CTYPE のロケール カテゴリ設定で決まります。詳細については、「setlocale、_wsetlocale」を参照してください。 _l サフィックスが付いていないこれらの関数のバージョンでは、このロケールに依存する動作に現在のロケールを使用します。_l サフィックスが付いているバージョンは、渡されたロケール パラメーターを代わりに使用する点を除いて同じです。 詳細については、「ロケール」を参照してください。
汎用テキスト ルーチンのマップ
TCHAR.H のルーチン |
_UNICODE & _MBCS が未定義の場合 |
_MBCS が定義されている場合 |
_UNICODE が定義されている場合 |
---|---|---|---|
_tcsstr |
strstr |
_mbsstr |
wcsstr |
適用なし |
適用なし |
_mbsstr_l |
適用なし |
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
---|---|
strstr |
<string.h> |
wcsstr |
<string.h> または <wchar.h> |
_mbsstr, _mbsstr_l |
<mbstring.h> |
互換性の詳細については、「互換性」を参照してください。
使用例
// crt_strstr.c
#include <string.h>
#include <stdio.h>
char str[] = "lazy";
char string[] = "The quick brown dog jumps over the lazy fox";
char fmt1[] = " 1 2 3 4 5";
char fmt2[] = "12345678901234567890123456789012345678901234567890";
int main( void )
{
char *pdest;
int result;
printf( "String to be searched:\n %s\n", string );
printf( " %s\n %s\n\n", fmt1, fmt2 );
pdest = strstr( string, str );
result = (int)(pdest - string + 1);
if ( pdest != NULL )
printf( "%s found at position %d\n", str, result );
else
printf( "%s not found\n", str );
}
同等の .NET Framework 関数
参照
関連項目
strcspn、wcscspn、_mbscspn、_mbscspn_l
strpbrk、wcspbrk、_mbspbrk、_mbspbrk_l
strrchr、wcsrchr、_mbsrchr、_mbsrchr_l