Project Server 2016 のアーキテクチャ
概要:Project Server 2016 のアーキテクチャについて
適用対象: Project Server 2016
Project Server 2016 のアーキテクチャには、Project Application Service と SharePoint サイト コレクションの関連付け、リモート アクセス用のクライアント側オブジェクト モデル (CSOM)、レポート用の OData インターフェイス、および複数の Project Server インストールからアクセスできるリモート イベント レシーバーが含まれています。 オンプレミスのカスタム ソリューションに加えて、CSOM や OData インターフェイスにアクセスするリモート イベント レシーバーやコンポーネントを含むアプリケーションを作成できます。
フロントエンド層には、Project Professional 2016、Project Web App、およびサードパーティ アプリケーションが含まれます。 クライアント アプリケーションは Project Server Interface (PSI) または CSOM エンドポイントを通して中間層と通信し、中間層は PSI およびビジネス オブジェクト層と通信します。 データベース アクセスはビジネス オブジェクトに統合されます。 Project Server のイベント システムはローカルのイベント ハンドラーとリモートのイベント レシーバーの両方にアクセスできます。 Project Calculation Service は Project Server 内に Project のスケジュール エンジンを実装します。
アーキテクチャの概要
Project Server 2016 アーキテクチャの一般的なビューを次に示します。これには Project サービス アプリケーションと、いくつかのクライアント アプリケーション (Project Professional 2016 など) も含まれています。
上記の図には、次の一般的な説明が該当します。
Project Online: CSOM、REST、および OData インターフェイスを使用するアプリケーションを作成できます。 アプリケーション パッケージで、ローカル サーバー、Azure サーバー、または Microsoft Azure のカスタム Web サービスにリモート イベント レシーバーもインストールできます。 Project Online は、サードパーティのオンプレミス ソリューション、WCF インターフェイス、ASMX インターフェイス、またはローカル イベント ハンドラーのいずれもサポートしていません。
イベント レシーバー: イベント レシーバーはイベント ハンドラーとも呼ばれます。 Project Online は、クラウド内の Project Web App インスタンスやオンプレミスの Project Server インストールが使用できるリモートの Project Server イベント レシーバーの登録をサポートしています。 オンプレミスの Project Server インストールは、リモートのイベント レシーバーとローカルの完全信頼イベント ハンドラーをサポートしています。
プログラム インターフェイス: サードパーティ アプリケーションに対して、Project Online は HTTP/HTTPS インターフェイス (REST など)、CSOM インターフェイス、CSOM 用 OData サービス、およびレポート用 OData サービスを公開します。 オンンプレミス (イントラネット) のサードパーティ クライアント アプリケーションの場合、PSI 用の WCF インターフェイス、または CSOM、OData、および HTTP を介した REST インターフェイスを使用できます。 Project Web App および Project Professional 2016 クライアントはどちらも WCF インターフェイスを使用します。 単一サーバーのインストールでは、フロントエンド ASMX Web サービス、CSOM、および REST が内部でバックエンド WCF サービスを呼び出します。
レポート用の OData サービスは、内部の OData.svc WCF サービスによって実装されます。 を使用
https://ServerName/ProjectServerName/_api/ProjectData/$metadata
して、レポート データのサービス メタデータ ドキュメントを取得できます。CSOM 用の OData サービスは、HTML ページの UNRESOLVED_TOKEN_VAL(ecmascriptshort) で REST インターフェイスを使用できる、Windows RT、iOS や Android などのプラットフォームを対象にしています。
ワークフロー: 宣言型ワークフローは処理のために Workflow Manager にオフロードされます。 Workflow Manager は、SharePoint ファーム内の別のサーバー、クラウド内の Microsoft Azure、またはテストやデモ用の単一の Project Server コンピューターで実行できます。 Visual Studio で開発されたコード化ワークフローは、SharePoint 内のワークフロー ランタイムで処理されます。
境界ネットワーク (DMZ): 上記の図では、境界ネットワーク ("非武装地帯" または DMZ とも呼ばれます) にファイアウォールを追加することでオンプレミスのフロント エンド サーバーを分離できることは示されていません。 境界ネットワークでは、インターネット クライアントがファイアウォールを越えて SharePoint および Project Server にアクセスできます。
SharePoint Web サービス: 上記の図では、SharePoint Server 2016 に含まれるバックエンド SharePoint Web サービス アプリケーションなどの SharePoint インフラストラクチャは示されていません。 Project Server のインストール時に Project サービス アプリケーションが SharePoint Web サービスに追加されます。
フロントエンド層には、サードパーティ アプリケーション、Project Professional、および Project Web App が含まれます。 ブラウザーには Project Web App の ASP.NET 4.0 のページ (.aspx ページ) が表示されます。 Project Web App のページでは、PSI と通信する Project Server Web パーツを使用し、標準の SharePoint Web パーツも使用します。
Project Server の Project Web App コンポーネントは、プロジェクト サイトのセットアップに SharePoint Server 2016 の構成データベースを使用し、その他の情報にコンテンツ データベースを使用します。 個別のProject Serverデータベースはありません。