マイクロソフト セキュリティ情報 MS11-088 - 重要

Microsoft Office IME (中国語版) の脆弱性により、特権が昇格される (2652016)

公開日: 2011年12月14日 | 最終更新日: 2012年2月24日

バージョン: 1.2

概説

概要

この更新プログラムは非公開で報告された Microsoft Office IME (中国語版) に存在する 1 件の脆弱性を解決します。ログオンしているユーザーが、影響を受けるバージョンの簡体字中国語版 Microsoft Pinyin (MSPY) Input Method Editor (IME) がインストールされているシステムで特定のアクションを実行すると、この脆弱性により、特権が昇格される場合があります。攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、カーネルモード内の任意のコードが実行される可能性があります。その後、攻撃者はプログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全な管理者権限を持つ新たなアカウントを作成する可能性があります この脆弱性で影響を受けるのは、Microsoft Pinyin IME 2010 の実装のみです。その他のバージョンの簡体字中国語版 IME およびその他の実装の IME は影響を受けません。

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Pinyin IME 2010 がインストールされているすべてのサポートされているエディションの Microsoft Office 2010 について深刻度を「重要」と評価しています。詳細情報については、このセクションの「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のサブセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Office IME (中国語版) がセキュリティで保護されているデスクトップでは実行されるように設計されていない構成オプションを公開する方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。これらの脆弱性の詳細については、次の「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。

推奨する対応策: お客様は Microsoft Update サービスを使用して Microsoft Update からオンラインで更新プログラムをチェックするための自動更新を構成することができます。Microsoft Update から更新プログラムをオンラインでチェックするために自動更新を有効にし、構成しているお客様は、通常このセキュリティ更新プログラムは自動でダウンロードおよびインストールされるため、特に操作をする必要はありません。自動更新を有効にしていない場合、この更新プログラムを手動で Microsoft Update で確認し、インストールする必要があります。サポートされているエディションの Windows XP および Windows Server 2003 の自動更新の特定の構成オプションの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 294871 を参照してください。Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 のサポートされているエディションの自動更新の詳細については、「Windows 自動更新とは」を参照してください。

管理者およびエンタープライズのインストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールしたいエンドユーザーは、更新プログラムの管理ソフトウェアまたは Microsoft Update サービスで更新プログラムを確認して、この更新プログラムをできる限り早期に適用することを推奨します。

このセキュリティ情報の後半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。

既知の問題: マイクロソフト サポート技術情報 2652016 で、このセキュリティ更新プログラムをインストールする際に起こる可能性のある既知の問題に関して説明しています。また、これらの問題に対する推奨される解決策についても説明しています。なお、既知の問題および推奨される解決策がソフトウェアの特定のリリースにのみ該当する場合は、サポート技術情報に関連のリンクを掲載します。

影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア

ここに記載されているソフトウェアをテストし、影響を受けるバージョンまたはエディションを確認しました。その他のバージョンまたはエディションはサポート ライフサイクルが終了したか、または影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受けるソフトウェア

Microsoft Office スイートおよびその他のソフトウェア コンポーネント 最も深刻な脆弱性の影響 総合的な深刻度 この更新プログラムにより置き換えられるセキュリティ情報
Microsoft Office スイートおよびコンポーネント
Microsoft Office 2010 および Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (32 ビット版) [Microsoft Pinyin IME 2010 (32 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=d812621e-c35a-4cb0-ba26-928363f3422d) (KB2596511) 特権の昇格 重要 なし
Microsoft Office 2010 および Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (64 ビット版) [Microsoft Pinyin IME 2010 (64 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=c8d3ac17-5aca-4da3-961f-b753be4a3634) (KB2596511) 特権の昇格 重要 なし
その他の Microsoft Office ソフトウェア
Microsoft Office Pinyin SimpleFast Style 2010 および Microsoft Office Pinyin New Experience Style 2010 (32 ビット版)[1] 対象外 特権の昇格 重要 なし
Microsoft Office Pinyin SimpleFast Style 2010 および Microsoft Office Pinyin New Experience Style 2010 (64 ビット版)[1] 対象外 特権の昇格 重要 なし
[1]このバージョンの Microsoft Office Pinyin は現在サポートされていません。詳細については、更新プログラムに関する FAQ を参照してください。

影響を受けないソフトウェア

Office およびその他のソフトウェア
Microsoft Office 2003 Service Pack 3
Microsoft Office 2007 Service Pack 2 および Microsoft Office 2007 Service Pack 3

このセキュリティ更新プログラムに関するよく寄せられる質問 (FAQ)

Microsoft Office Pinyin SimpleFast Style または Microsoft Office Pinyin New Experience の更新プログラムはどこにありますか?
2011 年 12 月 14 日現在、マイクロソフトは Microsoft Office Pinyin SimpleFast Style 2010 および Microsoft Office Pinyin New Experience Style 2010 をサポートしていません。継続的なサポートを受けるには、これらのバージョンを使用しているすべてのお客様が Microsoft Office 2010 で入手可能な最新バージョンの Microsoft Pinyin IME 2010 にアップグレードすることをお勧めします。このバージョンの Pinyin IME のすべてのセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Update を含む標準的なチャネルから入手できます。

ファイル情報の詳細はどこにありますか?
ファイル情報の詳細の場所については、「セキュリティ更新プログラムの展開」の参照表をご覧ください。

Microsoft Pinyin IME 2010 とは何ですか ?
Microsoft Pinyin IME 2010 は、簡体字中国語版 Microsoft Pinyin (MSPY) Input Method Editor (IME) です。Microsoft Pinyin IME 2010 は、中国語版 Microsoft Office 2010 に既定でインストールされており、英語版やその他の言語の Microsoft Office 2010 でもオプション コンポーネントとして利用できます。

IME をインストールしています。 なぜ、この更新プログラムが提供されないのですか?
この脆弱性で影響を受けるのは、Microsoft Pinyin IME 2010 の実装のみです。IME のその他の実装は影響を受けません。Microsoft Pinyin IME 2010 以外の IME をインストールしているユーザーには、この更新プログラムは提供されません。

このセキュリティ情報で説明しているソフトウェアの旧バージョンを使用しています。どうすればよいですか?
このセキュリティ情報に記載されている影響を受けるソフトウェアのテストを行い、影響を受けるリリースを確認しました。その他のリリースは、サポート ライフサイクルが終了しました。製品のライフサイクルに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web ページを参照してください。

今後、脆弱性の影響を受けないようにするため、旧リリースのソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象のリリースに移行することを強く推奨します。使用するソフトウェアのサポート ライフサイクルを確認するには、プロダクト サポート ライフサイクル - 製品一覧を参照してください。これらのソフトウェアのリリースのサービス パックの詳細については、ライフサイクル サポート対象サービスパックを参照してください。

以前のソフトウェアに関するカスタム サポートが必要なお客様は、担当営業、またはマイクロソフト アカウント チームの担当者、担当テクニカル アカウント マネージャー (TAM)、またはカスタム サポート オプションのマイクロソフト パートナー担当者までご連絡ください。プレミア契約をお持ちでないお客様は、マイクロソフト サポート契約センター (営業時間 9:30-12:00 13:00-19:00 土日祝祭日を除く TEL:0120-17-0196 FAX:03-5388-8253) までお問い合わせください。連絡先の情報は、Microsoft Worldwide Information Web サイトの Contact Information のプルダウン リストから、国を選択し、[Go] ボタンをクリックすると、連絡先の電話番号が表示されます。お問い合わせの際、お住まいの地域のプレミア サポート営業担当にご連絡ください。詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー FAQ を参照してください。

脆弱性の情報

深刻度および脆弱性識別番号

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、12 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。詳細については、Microsoft Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響
影響を受けるソフトウェア Pinyin IME 昇格の脆弱性 - CVE-2011-2010 総合的な深刻度
Microsoft Pinyin IME 2010 (32 ビット版) 重要 
特権の昇格
重要
Microsoft Pinyin IME 2010 (64 ビット版) 重要 
特権の昇格
重要
Microsoft Office Pinyin SimpleFast Style 2010 および Microsoft Office Pinyin New Experience Style 2010 (32 ビット版) 重要 
特権の昇格
重要
Microsoft Office Pinyin SimpleFast Style 2010 および Microsoft Office Pinyin New Experience Style 2010 (64 ビット版) 重要 
特権の昇格
重要
Pinyin IME 昇格の脆弱性 - CVE-2011-2010 --------------------------------------- Microsoft Office IME (中国語版) がセキュリティで保護されているデスクトップでは実行されるように設計されていない構成オプションを不適切に公開していることが原因で、特権の昇格の脆弱性が存在します。攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、カーネルモード内の任意のコードが実行される可能性があります。その後、攻撃者はプログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全な管理者権限を持つ新たなアカウントを作成する可能性があります Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、[CVE-2011-2010](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2011-2010) を参照してください。 #### 「Pinyin IME 昇格の脆弱性」の問題を緩和する要素 - CVE-2011-2010 緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。 - この脆弱性が悪用されるには、有効な資格情報を所有し、ローカルでログオンできることが攻撃者にとっての必要条件となります。リモートで、または匿名ユーザーが、この脆弱性を悪用することはないと思われます。 - この脆弱性で影響を受けるのは、Microsoft Pinyin IME 2010 の実装のみです。その他のバージョンの簡体字中国語版 IME およびその他の実装の IME は影響を受けません。 #### 「Pinyin IME 昇格の脆弱性」の回避策 - CVE-2011-2010 マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。 #### 「Pinyin IME 昇格の脆弱性」のよく寄せられる質問 - CVE-2011-2010 この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか?  これは、特権の昇格の脆弱性です。攻撃者はこの脆弱性を悪用し、任意のコードを実行し、影響を受けるコンピューターを完全に制御する可能性があります。その後、攻撃者はプログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全な管理者権限を持つ新たなアカウントを作成する可能性があります 何が原因で起こりますか?  この脆弱性は、Microsoft Office IME (中国語版) がセキュリティで保護されているデスクトップでは実行されるように設計されていない構成オプションを不適切に公開している結果、発生します。 Input Method Editor (IME) とは何ですか?  Input Method Editor (IME) は、キーボードを介し特定の言語で情報を入力することに関連する問題を解決する手助けを行ないます。中国語や日本語のような言語は何千もの異なる文字を含み、それらすべてを含むキーボードを作成することは現実的ではありません。IME により、各文字を構成するストロークを指定することにより、標準の 101 キーのキーボードを使用して文字を作成することができます。 IME はキーボード操作を音声文字および表意文字に変換するエンジンと一般的に使用される表意単語の辞書で構成されています。ユーザーがキーボードを介しキーストロークを入力すると、IME はキーストロークを識別し、それらを文字に変換します。 この脆弱性により、攻撃者は何を行う可能性がありますか?  攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、カーネルモード内の任意のコードが実行される可能性があります。その後、攻撃者はプログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全な管理者権限を持つ新たなアカウントを作成する可能性があります 攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか?  この脆弱性の悪用には、攻撃者はまずシステムにログオンする必要があります。その後、攻撃者は、MSPY IME ツール バーを利用して特定のアクションを実行して、システム レベルの特権で Internet Explorer を起動する可能性があります。さらに、攻撃者はシステム レベルの特権でプログラムを実行する可能性があります。 主にどのコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか?  影響を受けるバージョンの簡体字中国語版 Microsoft Pinyin (MSPY) Input Method Editor (IME) がインストールされているシステムが、この脆弱性による危険にさらされます。 この更新プログラムはどのように問題を修正しますか?  この更新プログラムは、Microsoft Office IME (中国語版) がセキュリティで保護されているデスクトップでは実行されるように設計されていない構成オプションを公開している方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。 このセキュリティ情報の公開時に、この脆弱性は一般に知られていましたか?  いいえ。マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開を通して、この脆弱性に関する情報を受けました。 このセキュリティ情報の公開時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか?  いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。 ### 更新プログラムに関する情報 検出および展開ツールとガイダンス -------------------------------- セキュリティ セントラル 組織のサーバー、デスクトップ、モバイル コンピューターに適用する必要があるソフトウェアおよびセキュリティ更新プログラムを管理してください。詳細については、[TechNet 更新プログラム管理センター](https://technet.microsoft.com/ja-jp/updatemanagement/bb245732)を参照してください。[Microsoft TechNet セキュリティ センター](https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/default.aspx)では、マイクロソフト製品に関するセキュリティ情報を提供しています。 セキュリティ更新プログラムは、[Microsoft Update](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=40747) および [Windows Update](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=21130) から入手できます。セキュリティ更新プログラムは、Microsoft ダウンロード センターからもダウンロードできます。「セキュリティ更新プログラム」のキーワード探索で容易に見つけられます。 Microsoft Office for Mac をご利用のお客様は、Microsoft AutoUpdate for Mac を使用して、ご利用中のマイクロソフトのソフトウェアを最新に保つことができます。Microsoft AutoUpdate for Mac のご利用の詳細については、「[更新プログラムを自動的にチェックする](https://mac2.microsoft.com/help/office/14/ja-jp/word/item/ffe35357-8f25-4df8-a0a3-c258526c64ea)」を参照してください。 さらに、セキュリティ更新プログラムは、[Microsoft Update カタログ](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=96155)からダウンロードできます。Microsoft Update カタログは、セキュリティ更新プログラム、ドライバーおよび Service Pack などが含まれるコンテンツを検索するカタログで、Windows Update および Microsoft Update でご利用になれます。セキュリティ情報番号 (たとえば「MS07-036」など) を使用して検索することで、バスケットに適用可能な更新プログラムをすべて追加でき (異なる言語の更新プログラムを含む)、選択しているフォルダーにダウンロードできます。「Microsoft Update カタログ」の詳細については、[Microsoft Update Catalog FAQ](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=97900) (英語情報) を参照してください。 検出および展開のガイダンス マイクロソフトは、セキュリティ更新プログラムの検出および展開に関して、ガイダンスを提供しています。このガイダンスには、IT プロフェッショナルがセキュリティ更新プログラムの検出および展開のための多様なツールの使用方法を理解するのに役立つ推奨策および情報が含まれています。詳細については、[サポート技術情報 961747](https://support.microsoft.com/kb/961747) を参照してください。 Microsoft Baseline Security Analyzer Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) を使用して、管理者はローカルおよびリモートで一般的に誤った構成のセキュリティ更新プログラムと不足しているセキュリティ更新プログラムをスキャンできます。MBSA の詳細については、[Microsoft Baseline Security Analyzer](https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/cc184924) を参照してください。 次の表にこのセキュリティ更新プログラムについての MBSA の検出の概要を記載します。 | ソフトウェア | MBSA | |---------------------------------------------------------------------------------|------| | Microsoft Office 2010 および Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (32 ビット版) | 可 | | Microsoft Office 2010 および Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (64 ビット版) | 可 | 注: MBSA、Microsoft Update および Windows Server Update Services でサポートされていないレガシ製品をご使用のお客様は、[Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA)](https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/cc184924) をご覧のうえ、レガシ製品のサポート セクションのレガシ ツールで包括的にセキュリティ更新プログラムを検出する方法をご参照ください。 Windows Server Update Services Microsoft Windows Server Update Services (WSUS) により、情報技術の管理者は最新のマイクロソフト製品の更新プログラムを Windows オペレーティング システムを実行しているコンピューターに適用できます。Windows Server Update Services を使用して、セキュリティ更新プログラムを展開する方法の詳細については、TechNet の記事 [Windows Server Update Services (WSUS)](https://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/bb332157.aspx) を参照してください。 Systems Management Server 次の表は、このセキュリティ更新プログラムに関する SMS の検出および展開についての概要です。 | ソフトウェア | SMS 2003 with ITMU | Configuration Manager 2007 | |---------------------------------------------------------------------------------|--------------------|----------------------------| | Microsoft Office 2010 および Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (32 ビット版) | 可 | 可 | | Microsoft Office 2010 および Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (64 ビット版) | 可 | 可 | 注: マイクロソフトは 2011 年 4 月 12 日付で SMS 2.0 のサポートを終了しました。また SMS 2003 についても、マイクロソフトは 2011 年 4 月 12 日付で Security Update Inventory Tool (SUIT) のサポートを終了しました。マイクロソフトはお客様に [System Center Configuration Manager 2007](https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb735860.aspx) にアップグレードすることを推奨します。また、SMS 2003 Service Pack 3 を引き続きご使用のお客様は、[Microsoft 更新プログラム用 SMS 2003 インベントリ ツール](https://technet.microsoft.com/ja-jp/sms/bb676783.aspx) (ITMU) の使用もご検討ください。 SMS 2003 では、SMS 2003 Inventory Tool for Microsoft Updates (ITMU) を SMS で使用すると、[Microsoft Update](https://update.microsoft.com/microsoftupdate) によって提供され [Windows Server Update Service](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=50120) によってサポートされるセキュリティ更新プログラムを検出できます。SMS 2003 ITMU の詳細については、[Microsoft 更新プログラム用 SMS 2003 インベントリ ツール](https://technet.microsoft.com/ja-jp/sms/bb676783.aspx)を参照してください。SMS のスキャンニング ツールの詳細については、[SMS 2003 Software Update Scanning Tools](https://technet.microsoft.com/ja-jp/sms/bb676786.aspx) を参照してください。[Systems Management Server 2003 ダウンロード](https://technet.microsoft.com/ja-jp/sms/bb676766.aspx)も参照してください。 System Center Configuration Manager 2007 は WSUS 3.0 を使用して更新プログラムを検出します。Configuration Manager 2007 Software Update Management の詳細については、[System Center Configuration Manager 2007](https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb735860.aspx) を参照してください。 SMS の詳細については、[SMS Web サイト](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=21158)を参照してください。 詳細については、[サポート技術情報 910723](https://support.microsoft.com/kb/910723) 「毎月リリースされる検出と展開の手引きの一覧」を参照してください。 Office の管理者用インストール ポイント アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。 - Microsoft Office XP のサポートされるバージョンについては、[Creating an Administrative Installation Point](https://office.microsoft.com/en-us/orkxp/ha011363091033.aspx) (英語情報) を参照してください。更新された管理者用インストール ポイントから Office XP の元のベースライン ソースにクライアント コンピューターのソースを変更する方法の詳細については、[マイクロソフト サポート技術情報 922665](https://support.microsoft.com/kb/922665) を参照してください。 注: 更新された管理用イメージからソフトウェアの更新プログラムを中央管理する場合、詳細については [Updating Office XP Clients from a Patched Administrative Image](https://office.microsoft.com/en-us/orkxp/ha011525721033.aspx) (英語情報) を参照してください。 - Microsoft Office 2003 のサポートされるバージョンについては、[Creating an Administrative Installation Point](https://office.microsoft.com/en-us/ork2003/ha011401931033.aspx) (英語情報) を参照してください。更新された管理者用インストール ポイントから Office 2003 の元のベースライン ソースまたは Service Pack 3 (SP3) にクライアント コンピューターのソースを変更する方法の詳細については、[マイクロソフト サポート技術情報 902349](https://support.microsoft.com/kb/902349) を参照してください。 注: 更新された管理用イメージからソフトウェアの更新プログラムを中央管理する場合、詳細については [Distributing Office 2003 Product Updates](https://office.microsoft.com/en-us/ork2003/ha011402381033.aspx?pid=ch011480761033) (英語情報) を参照してください。 - サポートされているバージョンの Microsoft Office についてネットワーク インストール ポイントを作成する場合は、詳細について「[Office 2010 のネットワーク インストール ポイントを作成する](https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc179063.aspx)」を参照してください。 注: セキュリティ更新プログラムを中央で管理する場合は、Windows Server Update Services を使用してください。Microsoft Office のセキュリティ更新プログラムを適用する方法については、[Windows Server Update Services Web サイト](https://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/bb332157.aspx)を参照してください。 Update Compatibility Evaluator および Application Compatibility Toolkit 更新プログラムはアプリケーションを実行させるために、たびたび同じファイルやレジストリ構成に書き込みをすることがあります。これにより、非互換性が起こったり、セキュリティ更新プログラムの適用時間が長くなったりする可能性があります。[Application Compatibility Toolkit](https://www.microsoft.com/download/details.aspx?familyid=24da89e9-b581-47b0-b45e-492dd6da2971&displaylang=en) (英語情報) に含まれている [Update Compatibility Evaluator](https://technet2.microsoft.com/windowsvista/en/library/4279e239-37a4-44aa-aec5-4e70fe39f9de1033.mspx?mfr=true) (英語情報) コンポーネントでインストールされているアプリケーションに対し、Windows の更新プログラムのテストおよび確認を効率化することができます。 Application Compatibility Toolkit (ACT) には、お客様の環境に Microsoft Windows Vista、Windows Update、Microsoft Security Update または Windows Internet Explorer の新しいバージョンを適用する前に、アプリケーションの互換性問題を評価し、緩和するために必要なツールやドキュメントが含まれています。 セキュリティ更新プログラムの展開 -------------------------------- 影響を受けるソフトウェア 影響を受けるソフトウェア用の特定のセキュリティ更新プログラムについては、該当リンクの情報を参照してください。 #### Microsoft Office 2010 (すべてのエディション) 参照表 次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。追加情報については、このセクションのサブセクション「展開に関する情報」を参照してください。
この修正を含む予定のサービス パック この問題に対する更新プログラムは今後リリースされるサービス パックまたは更新プログラムのロールアップに含まれる予定です。
適用
ユーザーの操作なしでインストールする Microsoft Office 2010 および Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (32 ビット版) (Microsoft Pinyin IME 2010 (32 ビット版) を搭載):
imeloc2010-kb2596511-fullfile-x86-glb.exe /passive
Microsoft Office 2010 および Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (64 ビット版) (Microsoft Pinyin IME 2010 (64 ビット版) を搭載):
imeloc2010-kb2596511-fullfile-x64-glb.exe /passive
再起動しないでインストールする Microsoft Office 2010 および Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (32 ビット版) (Microsoft Pinyin IME 2010 (32 ビット版) を搭載):
imeloc2010-kb2596511-fullfile-x86-glb.exe /norestart
Microsoft Office 2010 および Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (64 ビット版) (Microsoft Pinyin IME 2010 (64 ビット版) を搭載):
imeloc2010-kb2596511-fullfile-x64-glb.exe /norestart
ログ ファイル 対象外
詳細情報 検出および適用の詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および適用のツールとガイダンス」を参照してください。
再起動の 必要性
再起動の必要性: この更新プログラムは、システムの再起動が必要ない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムは再起動が必要です。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。

再起動が必要になる可能性を低減するために、このセキュリティ更新プログラムのインストール前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 887012 を参照してください。
ホットパッチ 対象外
削除に関する情報 [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用します。
ファイルに関する情報: Microsoft Office 2010 および Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (Microsoft Pinyin IME 2010 を搭載) については、次の情報を参照してください。
サポート技術情報 2596511
レジストリ キーの確認 対象外
#### 展開に関する情報 更新プログラムのインストール この更新プログラムは「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションにある、適切なダウンロード リンクからインストールすることができます。アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。管理者インストール ポイントの詳細については、「検出および適用のツールおよびガイダンス」のサブセクション「Office 管理者インストール ポイント」を参照してください。 このセキュリティ更新プログラムは、コンピューターに Windows インストーラー 3.1 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。 Windows Installer の 3.1 バージョンまたはそれ以降のバージョンをインストールするには、次の Web サイトをご覧ください。 - [Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=5a58b56f-60b6-4412-95b9-54d056d6f9f4) - [Windows Server 2003、Windows XP、および Microsoft Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=889482fc-5f56-4a38-b838-de776fd4138c) このセキュリティ情報で使用されている用語 ("修正プログラム" など) については、[マイクロソフト サポート技術情報 824684](https://support.microsoft.com/kb/824684) を参照してください。 このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。

サポートされているセキュリティ更新プログラムのインストール スイッチ

スイッチ 説明
/?  または /help 使用ダイアログを表示します。
/passive 無人モードを指定します。ユーザーの操作を必要としません。ユーザーには基本的な進行ダイアログが表示されますがキャンセルはできません。
/quiet Quiet モードを指定します。パッケージ処理の状況を表示しません。
/norestart 更新プログラムが再起動を必要とする場合、再起動しません。
/forcerestart 再起動の必要性の有無にかかわらず、更新プログラムの適用後にコンピューターを自動的に再起動します。
/extract インストールせずに、ファイルを解凍します。ターゲット フォルダーについてメッセージが表示されます。
/extract:<完全なパス> 作成者が定義したインストール コマンドを上書きします。Setup.inf ファイルまたは .exe ファイルのパスおよび名前を指定します。
/lang:<LCID> 更新プログラムのパッケージが特定の言語をサポートしている場合、その言語の使用を強制します。
/log:<ログ ファイル> 更新プログラムのインストール中、Vnox とインストーラーの両方によるログの記録を有効にします。

注 : これらのスイッチを 1 つのコマンドに組み込むことができます。旧バージョンとの互換性のため、このセキュリティ更新プログラムは、以前のバージョンのセットアップ プログラムが使用しているセットアップ スイッチもサポートしています。サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、マイクロソフト サポート技術情報 262841 をご覧ください。

更新プログラムの削除

この更新プログラムを削除するためには、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用してください。

注: この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに 2007 Microsoft Office の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、[コントロール パネル] の [アプリケーションの追加と削除] から更新プログラムをアンインストールするオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 903771 を参照してください。

更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法

  • Microsoft Baseline Security Analyzer

    影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムが適用されていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールが使用できます。詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。

  • ファイル バージョンの確認

    Microsoft Windows にはいくつかのエディションがあるため、次のステップは使用中のシステムにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧いただきステップを完了してください。

    1. [スタート] をクリックし、[検索の開始] ボックスに更新ファイル名を入力します。
    2. [プログラム] の下にファイルが表示されたら、ファイル名を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
    3. [全般] タブで、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表とファイルのサイズを比較します。
      注: オペレーティング システムのエディション、またはシステムにインストールしたプログラムのエディションにより、ファイル情報に記載されているファイルのいずれかがインストールされない場合もあります。
    4. [詳細] タブをクリックし、ファイル バージョンや変更された日付などの情報を、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表と比較することもできます。
      注: ファイルのバージョン以外の属性はインストール中に変更される場合があります。その他のファイルの属性とファイル情報の表の情報を比較することは、更新プログラムの適用を確認する方法としてサポートされていません。また、インストール中にファイル名が変更される場合があります。ファイルまたはバージョン情報が存在しない場合、その他の利用可能な方法のひとつを使用して、更新プログラムのインストールを確認してください。
    5. 最後に、[以前のバージョン] タブをクリックし、ファイルの新しいまたは更新されたバージョンについて、ファイルの以前のバージョンをファイル情報と比較することもできます。

関連情報

謝辞

この問題を連絡し、顧客の保護に協力してくださった下記の方に対し、マイクロソフトは深い謝意を表します。

  • Pinyin IME 昇格の脆弱性 (CVE-2011-2010) を報告してくださった Yang Yanbei 氏

Microsoft Active Protections Program (MAPP)

お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。このような保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報については、Microsoft Active Protections Program (MAPP) パートナーに記載されている各社の Web サイトを参照してください。

サポート

  • セキュリティ関連、およびセキュリティ更新プログラムに関するご質問や、ご不明な点などがありましたら、マイクロソフト セキュリティ情報センターまでご連絡ください。マイクロソフトでは、お問い合わせの内容が弊社製品の不具合が原因である場合、無償でサポートをご提供いたします。利用可能なサポート オプションの詳細については、マイクロソフト サポート オンラインを参照してください。
  • その他、製品に関するご質問は、マイクロソフト プロダクト サポートまでご連絡ください。マイクロソフトでは、お問い合わせの内容が弊社製品の不具合が原因である場合、無償またはインシデントの未消費にてサポートをご提供いたします。マイクロソフト プロダクト サポートへの連絡方法については、こちらを参照してください。

免責

この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

更新履歴

  • V1.0 (2011/12/14):このセキュリティ情報ページを公開しました。
  • V1.1 (2011/12/16):このセキュリティ情報ページを更新し、「概要」の「既知の問題」に、サポート技術情報 2652016 へのリンクを追加しました。
  • V1.2 (2012/02/24):このセキュリティ情報ページを更新し、Microsoft Office Pinyin SimpleFast Style 2010 および Microsoft Office Pinyin New Experience Style 2010 の製品サポート状況を明確にしました。これらのバージョンの Microsoft Office Pinyin は現在サポートされていません。これらのバージョンを使用しているすべてのお客様が Microsoft Office 2010 で入手可能な最新バージョンの Microsoft Pinyin IME 2010 にアップグレードすることをお勧めします。詳細については、更新プログラムに関する FAQ を参照してください。

Built at 2014-04-18T01:50:00Z-07:00