マイクロソフト セキュリティ情報 MS12-076 - 重要
Microsoft Excel の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2720184)
公開日: 2012年11月14日
バージョン: 1.0
概説
概要
このセキュリティ更新プログラムは、非公開で報告された 4 件の Microsoft Office に存在する脆弱性を解決します。ユーザーが Microsoft Excel の影響を受けるバージョンで特別に細工されたファイルを開くと、脆弱性によってリモートでコードが実行される可能性があります。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
このセキュリティ更新プログラムの深刻度は、すべてのサポートされているエディションの Microsoft Excel 2003、Microsoft Excel 2007、Microsoft Excel 2010、Microsoft Office 2008 for Mac、Microsoft Office for Mac 2011、すべてのサポートされているバージョンの Microsoft Excel Viewer および Microsoft Office 互換機能パックで「重要」と評価されています。詳細情報については、このセクションの「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のサブセクションを参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Excel が特別な細工がされた Excel ファイルを開く際のデータを解析および検証する方法を修正することにより、これらの脆弱性を解決します。これらの脆弱性の詳細については、次の「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。
推奨する対応策: お客様は Microsoft Update サービスを使用して Microsoft Update からオンラインで更新プログラムをチェックするための自動更新を構成することができます。Microsoft Update から更新プログラムをオンラインでチェックするために自動更新を有効にし、構成しているお客様は、通常このセキュリティ更新プログラムは自動でダウンロードおよびインストールされるため、特に操作をする必要はありません。自動更新を有効にしていない場合、この更新プログラムを手動で Microsoft Update で確認し、インストールする必要があります。サポートされているエディションの Windows XP および Windows Server 2003 の自動更新の特定の構成オプションの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 294871 を参照してください。Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 のサポートされているエディションの自動更新の詳細については、「Windows 自動更新とは」を参照してください。
管理者およびエンタープライズのインストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールしたいエンドユーザーは、更新プログラムの管理ソフトウェアまたは Microsoft Update サービスで更新プログラムを確認して、この更新プログラムをできる限り早期に適用することを推奨します。
このセキュリティ情報の後半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。
既知の問題: なし
影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア
ここに記載されているソフトウェアをテストし、影響を受けるバージョンまたはエディションを確認しました。その他のバージョンまたはエディションはサポート ライフサイクルが終了したか、または影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。
影響を受けるソフトウェア
Microsoft Office スイートおよびその他のソフトウェア | コンポーネント | 最も深刻な脆弱性の影響 | 総合的な深刻度 | 置き換えられる更新プログラム |
---|---|---|---|---|
Microsoft Office スイートおよびコンポーネント | ||||
Microsoft Office 2003 Service Pack 3 | [Microsoft Excel 2003 Service Pack 3](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=5bb12b2b-a8e2-4324-afee-e4d26dbc658f) (KB2687481) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS12-030](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=238499) の KB2597086 は、KB2687481 に置き換えられる |
Microsoft Office 2007 Service Pack 2 | [Microsoft Excel 2007 Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=e12aafe1-4445-4047-ad05-3db151a6fa4e)[1] (KB2687307) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS12-030](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=238499) の KB2597161 は、KB2687307 に置き換えられる |
Microsoft Office 2007 Service Pack 3 | [Microsoft Excel 2007 Service Pack 3](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=e12aafe1-4445-4047-ad05-3db151a6fa4e)[1] (KB2687307) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS12-030](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=238499) の KB2597161 は、KB2687307 に置き換えられる |
Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (32 ビット版) | [Microsoft Excel 2010 Service Pack 1 (32 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=37a1074d-bf4f-4b96-b394-1edc581748d0) (KB2597126) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS12-030](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=238499) の KB2597166 は、KB2597126 に置き換えられる |
Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (64 ビット版) | [Microsoft Excel 2010 Service Pack 1 (64 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=5db02eae-966e-41a9-8b64-ddda5f8b2e2a) (KB2597126) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS12-030](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=238499) の KB2597166 は、KB2597126 に置き換えられる |
Microsoft Office for Mac | ||||
[Microsoft Office 2008 for Mac](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=d3d801a2-d57f-4b4c-970a-c296bc716521) (KB2764048) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS12-030](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=238499) の KB2665346 は、KB2764048 に置き換えられる |
[Microsoft Office for Mac 2011](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=0f4e073f-4fec-440d-a9bf-1e01ee9e92ad) (KB2764047) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS12-051](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=255000) の KB2721015 は、KB2764047 に置き換えられる |
その他の Microsoft Office ソフトウェア | ||||
[Microsoft Excel Viewer](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=a0917aeb-1e94-4142-bc20-5f1998ac249c)[2] (KB2687313) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS12-030](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=238499) の KB2596842 は、KB2687313 に置き換えられる |
[Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=79686714-9418-4516-81c3-555fe1ea9e84) (KB2687311) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS12-030](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=238499) の KB2597162 は、KB2687311 に置き換えられる |
[Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 3](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=79686714-9418-4516-81c3-555fe1ea9e84) (KB2687311) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS12-030](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=238499) の KB2597162 は、KB2687311 に置き換えられる |
[1]Microsoft Excel 2007について、セキュリティ更新プログラム パッケージ KB2687307 に加えて、お客様はこのセキュリティ情報で説明している脆弱性からの保護を行うために、Microsoft Office 互換機能パック (KB2687311) のセキュリティ更新プログラムもインストールする必要があります。
[2]この更新プログラムをインストールする前に、Microsoft Excel Viewer がサポートされているサービス パックのレベル (Excel Viewer 2007 Service Pack 2 または Excel Viewer 2007 Service Pack 3) に更新する必要があります。サポートされている Office ビューアーの詳細については、サポート技術情報 979860 を参照してください。
影響を受けないソフトウェア
Office およびその他のソフトウェア |
---|
Microsoft Excel Web App 2010 Service Pack 1 |
Microsoft Excel 2013 (32 ビット版) |
Microsoft Excel 2013 (64 ビット版) |
Microsoft Excel 2013 RT |
Microsoft Excel Web App 2013 |
Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 2 上の Microsoft Excel Services (32 ビット版) |
Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 2 上の Microsoft Excel Services (64 ビット版) |
Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 3 上の Microsoft Excel Services (32 ビット版) |
Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 3 上の Microsoft Excel Services (64 ビット版) |
Microsoft SharePoint Server 2010 Service Pack 1 上の Excel Services |
このセキュリティ更新プログラムに関するよく寄せられる質問 (FAQ)
ファイル情報の詳細はどこにありますか?
ファイル情報の詳細の場所については、「セキュリティ更新プログラムの展開」の参照表を参照してください。
セキュリティ 更新プログラムのハッシュはどこにありますか?
セキュリティ更新プログラムの SHA1 および SHA2 ハッシュを使用して、ダウンロードされたセキュリティ更新プログラム パッケージの信頼性を確認することができます。この更新プログラムに関するハッシュの情報については、サポート技術情報 2720184 を参照してください。
なぜこの更新プログラムはいくつかの報告されたセキュリティ上の脆弱性を解決するのですか?
これらの問題を解決するために必要な変更が関連するファイルに存在するため、この更新プログラムはいくつかの脆弱性を解決します。
Microsoft Office 互換機能パックのどのコンポーネントがこのセキュリティ情報で更新されますか?
このセキュリティ情報に含まれている更新プログラムは、Microsoft Office 互換機能パック内の Microsoft Excel コンポーネントにのみ適用されます。
Microsoft Office のスタンドアロンのプログラムは、これらの脆弱性の影響 をどのように受けますか? Microsoft Office のスタンドアロン プログラムへの影響は、関連の Microsoft Office スイートのコンポーネントと同じ深刻度です。たとえば、Microsoft Excel のスタンドアロンのインストールへの影響は、Microsoft Office スイートに同梱された Microsoft Excel のインストールと同じ深刻度です。
この セキュリティ情報で説明している Microsoft Office コンポーネントは、使用しているシステムにインストールした Microsoft Office スイートの一部ですが、この特定のコンポーネントをインストールすることを選択しませんでした。この場合、この更新プログラムは提供されますか?
はい、このセキュリティ情報で説明しているコンポーネントがシステムにインストールされた Microsoft Office スイートのバージョンと共に配布された場合、そのコンポーネントのインストールの有無にかかわらず、この更新プログラムがシステムに提供されます。影響を受けるシステムのスキャンに使用される検出のロジックは、特定の Microsoft Office スイートに同梱されている全コンポーネントに対して更新プログラムのチェックを行い、システムに更新プログラムを提供するように設計されています。Microsoft Office スイートのバージョンと配布されていてもコンポーネントをインストールしていない場合、そのコンポーネント用の更新プログラムの適用を選択しなかったユーザーに対してシステムのセキュリティ上の危険性が増加することはありません。その一方で、更新プログラムのインストールを選択したユーザーのシステムのセキュリティまたは機能に、悪影響が及ぶことはありません。
影響を受けないバージョンの Microsoft Office に更新プログラムを提供するのは、マイクロソフトの更新のメカニズムに問題があるということですか?
いいえ。更新のメカニズムは正しく機能しています。お使いのシステム上でこの更新プログラムよりも古いバージョンのファイルを検出したため、この更新プログラムを提供します。
このセキュリティ情報で説明しているソフトウェアの旧バージョンを使用しています。どうすればよいですか?
このセキュリティ情報に記載されている影響を受けるソフトウェアのテストを行い、影響を受けるリリースを確認しました。その他のリリースは、サポート ライフサイクルが終了しました。製品のライフサイクルに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。
今後、脆弱性の影響を受けないようにするため、旧リリースのソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象のリリースに移行することを強く推奨します。使用するソフトウェアのサポート ライフサイクルを確認するには、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。これらのソフトウェアのリリースのサービス パックの詳細については、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。
以前のソフトウェアに関するカスタム サポートが必要なお客様は、担当営業、またはマイクロソフト アカウント チームの担当者、担当テクニカル アカウント マネージャー (TAM)、またはカスタム サポート オプションのマイクロソフト パートナー担当者までご連絡ください。プレミア契約をお持ちでないお客様は、マイクロソフト サポート契約センター (営業時間 9:30-12:00 13:00-19:00 土日祝祭日を除く TEL:0120-17-0196 FAX:03-5388-8253) までお問い合わせください。連絡先の情報は、Microsoft Worldwide Information Web サイトの Contact Information のプルダウン リストから国を選択し、[Go] ボタンをクリックすると、連絡先の電話番号が表示されます。お問い合わせの際、お住まいの地域のプレミア サポート営業担当にご連絡ください。詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー FAQ を参照してください。
脆弱性の情報
深刻度および脆弱性識別番号
次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、11 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。詳細については、Microsoft Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。
影響を受けるソフトウェア | Excel SerAuxErrBar のヒープ オーバーフローの脆弱性 - CVE-2012-1885 | Excel のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2012-1886 | Excel SST の解放後の無効な長さの使用の脆弱性 - CVE-2012-1887 | Excel のスタック オーバーフローの脆弱性 - CVE-2012-2543 | 総合的な深刻度 |
---|---|---|---|---|---|
Microsoft Office スイートおよびコンポーネント | |||||
Microsoft Excel 2003 Service Pack 3 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 |
Microsoft Excel 2007 Service Pack 2 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Microsoft Excel 2007 Service Pack 3 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Microsoft Excel 2010 Service Pack 1 (32 ビット版) | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Microsoft Excel 2010 Service Pack 1 (64 ビット版) | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Microsoft Office for Mac | |||||
Microsoft Office 2008 for Mac | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 |
Microsoft Office for Mac 2011 | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
その他の Microsoft Office ソフトウェア | |||||
Microsoft Excel Viewer | 対象外 | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 3 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Excel SerAuxErrBar のヒープ オーバーフローの脆弱性 - CVE-2012-1885
Microsoft Excel が特別に細工された Excel ファイルを処理する方法にリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。
Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2012-1885 を参照してください。
「Excel SerAuxErrBar のヒープ オーバーフローの脆弱性」の問題を緩和する要素 - CVE-2012-1885
緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。
- Web ベースの攻撃のシナリオで、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した Excel ファイルを含む Web サイトをホストする可能性があります。さらに、影響を受けた Web サイトおよびユーザー提供のコンテンツまたは広告を受け入れる、またはホストする Web サイトには、この脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれる可能性があります。しかし、すべての場合、攻撃者がこのような Web サイトにユーザーを強制的に訪問させる方法はないと考えられます。その代わり、通常、攻撃者は電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせて、ユーザーを攻撃者の Web サイトに誘導し、特別に細工した Excel ファイルを開かせることが攻撃者にとっての必要条件となります。
- この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
- この脆弱性は、電子メールを介して、自動的に悪用されることはありません。電子メール メッセージで送信された添付ファイルを開かない限り、攻撃は実行されません。
「Excel SerAuxErrBar のヒープ オーバーフローの脆弱性」の回避策 - CVE-2012-1885
回避策は、根本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用するまでの間、既知の攻撃方法の阻止に役立つ設定または構成の変更を示します。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。
Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーを使用して、未知または信頼されないソースおよび場所から Office 2003 以前のドキュメントが開かれるのをブロックする
Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーは、特定のファイル形式の種類が Microsoft Word、Microsoft Excel および Microsoft PowerPoint で開かれるのをブロックするために使用できます。
Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007
次のレジストリ スクリプトは、レジストリ エントリ (.reg) ファイルに保存し、ファイル ブロックのポリシーを設定するために使用できます。レジストリ スクリプトの使用法の詳細については、サポート技術情報 310516 を参照してください。
注: Microsoft Office 2003 で 'FileOpenBlock' を使用するためには、すべての最新の Microsoft Office 2003 用のセキュリティ更新プログラムを適用する必要があります。Microsoft Office 2007 で 'FileOpenBlock' を使用するためには、すべての最新の Microsoft Office 2007 用のセキュリティ更新プログラムを適用する必要があります。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Excel\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000001
Microsoft Excel 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\Excel\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000001Microsoft Office 2010
Microsoft Excel 2010 を開き、次のステップを実行します。
- [ファイル] タブをクリックします。
- [ヘルプ] の下の [オプション] をクリックします。
- [セキュリティ センター] をクリックし、[セキュリティ センターの設定] をクリックします。
- [セキュリティ センター] で [ファイル制限機能の設定] をクリックします。
- [開く] のチェック ボックスが次のファイルの種類に選択されていることを確認します。
Microsoft Excel 2010:
- Excel 2007 およびそれ以降のバージョンのバイナリ ブック
- Excel 97-2003 のアドイン ファイル
- Excel 97-2003 のブックおよびテンプレート
- Excel 95-97 のブックおよびテンプレート
- Excel 95 のブック
- Excel 4 のブック
- Excel 4 のワークシート
- Excel 3 のワークシート
- Excel 2 のワークシート
- [選択した形式のファイルを開く処理]の、[選択した形式のファイルを開かない]または [選択した形式のファイルを保護されたビューで開く] を選択します。 どちらの選択も、影響を受けるコードに対する攻撃手法を阻止します。
- [OK] をクリックし [ファイル制限機能の設定] を適用します。
または、グループ ポリシーを使用してファイル制限機能を適用することができます。詳細については、TechNet の記事「Office 2010 のファイル制限機能の設定を計画する」を参照してください。
回避策の影響: Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007 について、ファイル ブロックのポリシーを構成している、および特別な「除外されるディレクトリ」を構成していない、またはファイルを信頼できる場所へ移していないユーザーは、Office 2003 ファイルまたはそれ以前のバージョンを開くことができなくなります。Microsoft Office 2010 について、選択された開く動作により、Office 2003 またはそれ以前のバージョンは開かなくなるか、または保護モードで開かれるようになります。Microsoft Office ソフトウェアのファイル ブロックの設定による影響については、サポート技術情報 922850 を参照してください。
回避策の解除方法:
Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007 では、次のレジストリ スクリプトを使用して、ファイル ブロック ポリシーの設定に使用した構成を元に戻します。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\PowerPoint\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000000Microsoft Excel 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\Excel\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000000Microsoft Office 2010 の場合は、Microsoft Excel 2010 を開き、次のステップを実行します。
- [ファイル] タブをクリックします。
- [ヘルプ] の下の [オプション] をクリックします。
- [セキュリティ センター] をクリックし、[セキュリティ センターの設定] をクリックします。
- [セキュリティ センター] で [ファイル制限機能の設定] をクリックします。
- 以前選択したファイルの種類について [開く] のチェック ボックスをオフにします。
- [OK] をクリックし [ファイル制限機能の設定] を適用します。
未知の、または信頼されないソースからのファイルを開くとき、Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) を使用する
注: レジストリを正確に変更しないと、深刻な問題となり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる可能性があります。マイクロソフトは正しくレジストリを変更しないことで起こる問題の解決を、保証することはできません。レジストリは、お客様各自の責任において変更してください。
Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) は、Word、Excel および PowerPoint のバイナリ フォーマット ファイルをさらに安全な方法で開くことにより、Office 2003 のインストールの保護に役立ちます。
MOICE をインストールするためには、Office 2003 または Office 2007 がインストールされている必要があります。
また、MOICE をインストールするためには Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックもインストールされている必要があります。この互換機能パックはマイクロソフト ダウンロード センターから無償でダウンロードできます。
MOICE にはすべての Office プログラムに推奨されているすべての更新プログラムが必要です。Microsoft Update ですべての推奨される更新プログラムをインストールしてください。
MOICE を有効にする
注: 自動化された Microsoft Fix it ソリューションを使用してこの回避策を有効または無効にする方法については、サポート技術情報 935865 を参照してください。
手動で MOICE を有効にするには、次の一覧で指定されているようにコマンドを実行します。コマンドを実行することにより、Office アプリケーションが MOICE と関連します。
MOICE を有効にして、登録ハンドラーにするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=oice.word.documentExcel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .XLS=oice.excel.sheet
ASSOC .XLT=oice.excel.template
ASSOC .XLA=oice.excel.addinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .PPT=oice.powerpoint.show
ASSOC .POT=oice.powerpoint.template
ASSOC .PPS=oice.powerpoint.slideshow注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
MOICE の詳細については、サポート技術情報 935865 を参照してください。
回避策の影響: MOICE により 2007 Microsoft Office System Open XML 形式に変換される Office 2003 および Office 2003 以前の形式の文書は、マクロ機能を保持しなくなります。さらに、パスワードが含まれるドキュメント、またはデジタル著作権管理 (DRM) で保護されているドキュメントは変換できません。
回避策の解除方法: 次の表に指定されているようにコマンドを実行して MOICE を無効にしてください。
登録ハンドラーとして MOICE を無効にするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=Word.Document.8Excel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .xls=Excel.Sheet.8
ASSOC .xlt=Excel.Template
ASSOC .xla=Excel.AddinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .ppt=PowerPoint.Show.8
ASSOC .pot=PowerPoint.Template.8
ASSOC .pps=PowerPoint.SlideShow.8注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Excel ファイルを開かないでください。
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Microsoft Excel ファイルを開いたり、保存したりしない ユーザーが特別な細工がされたファイルを開いた場合、この脆弱性が悪用される可能性があります。
「Excel SerAuxErrBar のヒープ オーバーフローの脆弱性」のよく寄せられる質問 - CVE-2012-1885
この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか?
これはリモートでコードが実行される脆弱性です。
何が原因で起こりますか?
Microsoft Excel が特別に細工された Excel ファイルを開く際のメモリを処理する方法にこの脆弱性が存在します。
この脆弱性により、攻撃者は何を行う可能性がありますか?
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、現在のユーザーとして任意のコードを実行する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている場合、攻撃者が影響を受けるコンピューターを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか?
この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが Microsoft Excel の影響を受けるバージョンで、特別な細工がされた Excel ファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。
電子メールの攻撃シナリオでは、攻撃者は特別に細工した Excel のファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。
Web ベースの攻撃のシナリオでは、この脆弱性の悪用を意図した特別な細工がされた Excel ファイルが含まれる Web サイトをホストしていることが攻撃者にとっての必要条件となります。さらに、侵害された Web サイトやユーザー提供のコンテンツを受け入れたりホストしたりする Web サイトに、特別に細工したコンテンツが含まれていて、この脆弱性が悪用される可能性があります。攻撃者は、特別に細工した Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。その代わり、通常ユーザーに攻撃者の Web サイトへのリンクをクリックさせることにより、その Web サイトを訪問させ、その後、ユーザーに特別に細工された Excel ファイルを表示させることが攻撃者にとっての必要条件となります。
主にどのコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか?
ワークステーションやターミナル サーバーなどの Microsoft Excel を使用しているコンピューターが主にこの脆弱性による危険にさらされます。管理者がユーザーにサーバーへのログオンおよびプログラムの実行を許可している場合、サーバーが影響を受ける可能性が高くなります。しかし、最善策では、これを許可しないことを強く推奨しています。
この更新プログラムはどのように問題を修正しますか?
この更新プログラムは、Microsoft Excel が特別な細工がされた Excel ファイルを開く際のデータを解析する方法を修正することにより、これらの脆弱性を解決します。
このセキュリティ情報の公開時に、この脆弱性は一般に知られていましたか?
いいえ。マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開を通して、この脆弱性に関する情報を受けました。
このセキュリティ情報の公開時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を 受けていましたか?
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。
Excel のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2012-1886
Microsoft Excel が特別に細工された Excel ファイルを処理する方法にリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。
Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2012-1886 を参照してください。
「Excel のメモリの破損の脆弱性」の問題を緩和する要素 - CVE-2012-1886
緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。
- Web ベースの攻撃のシナリオで、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した Excel ファイルを含む Web サイトをホストする可能性があります。さらに、影響を受けた Web サイトおよびユーザー提供のコンテンツまたは広告を受け入れる、またはホストする Web サイトには、この脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれる可能性があります。しかし、すべての場合、攻撃者がこのような Web サイトにユーザーを強制的に訪問させる方法はないと考えられます。その代わり、通常、攻撃者は電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせて、ユーザーを攻撃者の Web サイトに誘導し、特別に細工した Excel ファイルを開かせることが攻撃者にとっての必要条件となります。
- この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
- この脆弱性は、電子メールを介して、自動的に悪用されることはありません。電子メール メッセージで送信された添付ファイルを開かない限り、攻撃は実行されません。
「Excel のメモリ破損の脆弱性」の回避策 - CVE-2012-1886
回避策は、根本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用するまでの間、既知の攻撃方法の阻止に役立つ設定または構成の変更を示します。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。
Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーを使用して、未知または信頼されないソースおよび場所から Office 2003 以前のドキュメントが開かれるのをブロックする
Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーは、特定のファイル形式の種類が Microsoft Word、Microsoft Excel および Microsoft PowerPoint で開かれるのをブロックするために使用できます。
Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007
次のレジストリ スクリプトは、レジストリ エントリ (.reg) ファイルに保存し、ファイル ブロックのポリシーを設定するために使用できます。レジストリ スクリプトの使用法の詳細については、サポート技術情報 310516 を参照してください。
注: Microsoft Office 2003 で 'FileOpenBlock' を使用するためには、すべての最新の Microsoft Office 2003 用のセキュリティ更新プログラムを適用する必要があります。Microsoft Office 2007 で 'FileOpenBlock' を使用するためには、すべての最新の Microsoft Office 2007 用のセキュリティ更新プログラムを適用する必要があります。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Excel\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000001
Microsoft Excel 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\Excel\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000001Microsoft Office 2010
Microsoft Excel 2010 を開き、次のステップを実行します。
- [ファイル] タブをクリックします。
- [ヘルプ] の下の [オプション] をクリックします。
- [セキュリティ センター] をクリックし、[セキュリティ センターの設定] をクリックします。
- [セキュリティ センター] で [ファイル制限機能の設定] をクリックします。
- [開く] のチェック ボックスが次のファイルの種類に選択されていることを確認します。
Microsoft Excel 2010:
- Excel 2007 およびそれ以降のバージョンのバイナリ ブック
- Excel 97-2003 のアドイン ファイル
- Excel 97-2003 のブックおよびテンプレート
- Excel 95-97 のブックおよびテンプレート
- Excel 95 のブック
- Excel 4 のブック
- Excel 4 のワークシート
- Excel 3 のワークシート
- Excel 2 のワークシート
- [選択した形式のファイルを開く処理]の、[選択した形式のファイルを開かない]または [選択した形式のファイルを保護されたビューで開く] を選択します。 どちらの選択も、影響を受けるコードに対する攻撃手法を阻止します。
- [OK] をクリックし [ファイル制限機能の設定] を適用します。
または、グループ ポリシーを使用してファイル制限機能を適用することができます。詳細については、TechNet の記事「Office 2010 のファイル制限機能の設定を計画する」を参照してください。
回避策の影響: Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007 について、ファイル ブロックのポリシーを構成している、および特別な「除外されるディレクトリ」を構成していない、またはファイルを信頼できる場所へ移していないユーザーは、Office 2003 ファイルまたはそれ以前のバージョンを開くことができなくなります。Microsoft Office 2010 について、選択された開く動作により、Office 2003 またはそれ以前のバージョンは開かなくなるか、または保護モードで開かれるようになります。Microsoft Office ソフトウェアのファイル ブロックの設定による影響については、サポート技術情報 922850 を参照してください。
回避策の解除方法:
Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007 では、次のレジストリ スクリプトを使用して、ファイル ブロック ポリシーの設定に使用した構成を元に戻します。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\PowerPoint\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000000Microsoft Excel 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\Excel\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000000Microsoft Office 2010 の場合は、Microsoft Excel 2010 を開き、次のステップを実行します。
- [ファイル] タブをクリックします。
- [ヘルプ] の下の [オプション] をクリックします。
- [セキュリティ センター] をクリックし、[セキュリティ センターの設定] をクリックします。
- [セキュリティ センター] で [ファイル制限機能の設定] をクリックします。
- 以前選択したファイルの種類について [開く] のチェック ボックスをオフにします。
- [OK] をクリックし [ファイル制限機能の設定] を適用します。
未知の、または信頼されないソースからのファイルを開くとき、Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) を使用する
注: レジストリを正確に変更しないと、深刻な問題となり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる可能性があります。マイクロソフトは正しくレジストリを変更しないことで起こる問題の解決を、保証することはできません。レジストリは、お客様各自の責任において変更してください。
Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) は、Word、Excel および PowerPoint のバイナリ フォーマット ファイルをさらに安全な方法で開くことにより、Office 2003 のインストールの保護に役立ちます。
MOICE をインストールするためには、Office 2003 または Office 2007 がインストールされている必要があります。
また、MOICE をインストールするためには Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックもインストールされている必要があります。この互換機能パックはマイクロソフト ダウンロード センターから無償でダウンロードできます。
MOICE にはすべての Office プログラムに推奨されているすべての更新プログラムが必要です。Microsoft Update ですべての推奨される更新プログラムをインストールしてください。
MOICE を有効にする
注: 自動化された Microsoft Fix it ソリューションを使用してこの回避策を有効または無効にする方法については、サポート技術情報 935865 を参照してください。
手動で MOICE を有効にするには、次の一覧で指定されているようにコマンドを実行します。コマンドを実行することにより、Office アプリケーションが MOICE と関連します。
MOICE を有効にして、登録ハンドラーにするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=oice.word.documentExcel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .XLS=oice.excel.sheet
ASSOC .XLT=oice.excel.template
ASSOC .XLA=oice.excel.addinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .PPT=oice.powerpoint.show
ASSOC .POT=oice.powerpoint.template
ASSOC .PPS=oice.powerpoint.slideshow注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
MOICE の詳細については、サポート技術情報 935865 を参照してください。
回避策の影響: MOICE により 2007 Microsoft Office System Open XML 形式に変換される Office 2003 および Office 2003 以前の形式の文書は、マクロ機能を保持しなくなります。さらに、パスワードが含まれるドキュメント、またはデジタル著作権管理 (DRM) で保護されているドキュメントは変換できません。
回避策の解除方法: 次の表に指定されているようにコマンドを実行して MOICE を無効にしてください。
登録ハンドラーとして MOICE を無効にするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=Word.Document.8Excel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .xls=Excel.Sheet.8
ASSOC .xlt=Excel.Template
ASSOC .xla=Excel.AddinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .ppt=PowerPoint.Show.8
ASSOC .pot=PowerPoint.Template.8
ASSOC .pps=PowerPoint.SlideShow.8注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Excel ファイルを開かないでください。
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Microsoft Excel ファイルを開いたり、保存したりしない ユーザーが特別な細工がされたファイルを開いた場合、この脆弱性が悪用される可能性があります。
「Excel のメモリ破損の脆弱性」のよく寄せられる質問 - CVE-2012-1886
この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか?
これはリモートでコードが実行される脆弱性です。
何が原因で起こりますか?
Microsoft Excel が特別に細工された Excel ファイルを開く際のメモリを処理する方法にこの脆弱性が存在します。
この脆弱性により、攻撃者は何を行う可能性がありますか?
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、現在のユーザーとして任意のコードを実行する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている場合、攻撃者が影響を受けるコンピューターを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか?
この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが Microsoft Excel の影響を受けるバージョンで、特別な細工がされた Excel ファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。
電子メールの攻撃シナリオでは、攻撃者は特別に細工した Excel のファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。
Web ベースの攻撃のシナリオでは、この脆弱性の悪用を意図した特別な細工がされた Excel ファイルが含まれる Web サイトをホストしていることが攻撃者にとっての必要条件となります。さらに、侵害された Web サイトやユーザー提供のコンテンツを受け入れたりホストしたりする Web サイトに、特別に細工したコンテンツが含まれていて、この脆弱性が悪用される可能性があります。攻撃者は、特別に細工した Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。その代わり、通常ユーザーに攻撃者の Web サイトへのリンクをクリックさせることにより、その Web サイトを訪問させ、その後、ユーザーに特別に細工された Excel ファイルを表示させることが攻撃者にとっての必要条件となります。
主にどのコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか?
ワークステーションやターミナル サーバーなどの Microsoft Excel を使用しているコンピューターが主にこの脆弱性による危険にさらされます。管理者がユーザーにサーバーへのログオンおよびプログラムの実行を許可している場合、サーバーが影響を受ける可能性が高くなります。しかし、最善策では、これを許可しないことを強く推奨しています。
この更新プログラムはどのように問題を修正しますか?
この更新プログラムは、Microsoft Excel が特別な細工がされた Excel ファイルを開く際のデータを解析する方法を修正することにより、これらの脆弱性を解決します。
このセキュリティ情報の公開時に、この脆弱性は一般に知られていましたか?
いいえ。マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開を通して、この脆弱性に関する情報を受けました。
このセキュリティ情報の公開時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか?
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。
Excel SST の解放後の無効な長さの使用の脆弱性 - CVE-2012-1887
Microsoft Excel が特別に細工された Excel ファイルを処理する方法にリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。
Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2012-1887 を参照してください。
Excel SST の解放後の無効な長さの使用の脆弱性 - CVE-2012-1887
緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。
- Web ベースの攻撃のシナリオで、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した Excel ファイルを含む Web サイトをホストする可能性があります。さらに、影響を受けた Web サイトおよびユーザー提供のコンテンツまたは広告を受け入れる、またはホストする Web サイトには、この脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれる可能性があります。しかし、すべての場合、攻撃者がこのような Web サイトにユーザーを強制的に訪問させる方法はないと考えられます。その代わり、通常、攻撃者は電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせて、ユーザーを攻撃者の Web サイトに誘導し、特別に細工した Excel ファイルを開かせることが攻撃者にとっての必要条件となります。
- この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
- この脆弱性は、電子メールを介して、自動的に悪用されることはありません。電子メール メッセージで送信された添付ファイルを開かない限り、攻撃は実行されません。
「Excel SST の解放後の無効な長さの使用の脆弱性」の回避策 - CVE-2012-1887
回避策は、根本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用するまでの間、既知の攻撃方法の阻止に役立つ設定または構成の変更を示します。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。
Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーを使用して、未知または信頼されないソースおよび場所から Office 2003 以前のドキュメントが開かれるのをブロックする
Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーは、特定のファイル形式の種類が Microsoft Word、Microsoft Excel および Microsoft PowerPoint で開かれるのをブロックするために使用できます。
Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007
次のレジストリ スクリプトは、レジストリ エントリ (.reg) ファイルに保存し、ファイル ブロックのポリシーを設定するために使用できます。レジストリ スクリプトの使用法の詳細については、サポート技術情報 310516 を参照してください。
注: Microsoft Office 2003 で 'FileOpenBlock' を使用するためには、すべての最新の Microsoft Office 2003 用のセキュリティ更新プログラムを適用する必要があります。Microsoft Office 2007 で 'FileOpenBlock' を使用するためには、すべての最新の Microsoft Office 2007 用のセキュリティ更新プログラムを適用する必要があります。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Excel\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000001
Microsoft Excel 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\Excel\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000001Microsoft Office 2010
Microsoft Excel 2010 を開き、次のステップを実行します。
- [ファイル] タブをクリックします。
- [ヘルプ] の下の [オプション] をクリックします。
- [セキュリティ センター] をクリックし、[セキュリティ センターの設定] をクリックします。
- [セキュリティ センター] で [ファイル制限機能の設定] をクリックします。
- [開く] のチェック ボックスが次のファイルの種類に選択されていることを確認します。
Microsoft Excel 2010:
- Excel 2007 およびそれ以降のバージョンのバイナリ ブック
- Excel 97-2003 のアドイン ファイル
- Excel 97-2003 のブックおよびテンプレート
- Excel 95-97 のブックおよびテンプレート
- Excel 95 のブック
- Excel 4 のブック
- Excel 4 のワークシート
- Excel 3 のワークシート
- Excel 2 のワークシート
- [選択した形式のファイルを開く処理]の、[選択した形式のファイルを開かない]または [選択した形式のファイルを保護されたビューで開く] を選択します。 どちらの選択も、影響を受けるコードに対する攻撃手法を阻止します。
- [OK] をクリックし [ファイル制限機能の設定] を適用します。
または、グループ ポリシーを使用してファイル制限機能を適用することができます。詳細については、TechNet の記事「Office 2010 のファイル制限機能の設定を計画する」を参照してください。
回避策の影響: Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007 について、ファイル ブロックのポリシーを構成している、および特別な「除外されるディレクトリ」を構成していない、またはファイルを信頼できる場所へ移していないユーザーは、Office 2003 ファイルまたはそれ以前のバージョンを開くことができなくなります。Microsoft Office 2010 について、選択された開く動作により、Office 2003 またはそれ以前のバージョンは開かなくなるか、または保護モードで開かれるようになります。Microsoft Office ソフトウェアのファイル ブロックの設定による影響については、サポート技術情報 922850 を参照してください。
回避策の解除方法:
Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007 では、次のレジストリ スクリプトを使用して、ファイル ブロック ポリシーの設定に使用した構成を元に戻します。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\PowerPoint\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000000Microsoft Excel 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\Excel\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000000Microsoft Office 2010 の場合は、Microsoft Excel 2010 を開き、次のステップを実行します。
- [ファイル] タブをクリックします。
- [ヘルプ] の下の [オプション] をクリックします。
- [セキュリティ センター] をクリックし、[セキュリティ センターの設定] をクリックします。
- [セキュリティ センター] で [ファイル制限機能の設定] をクリックします。
- 以前選択したファイルの種類について [開く] のチェック ボックスをオフにします。
- [OK] をクリックし [ファイル制限機能の設定] を適用します。
未知の、または信頼されないソースからのファイルを開くとき、Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) を使用する
注: レジストリを正確に変更しないと、深刻な問題となり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる可能性があります。マイクロソフトは正しくレジストリを変更しないことで起こる問題の解決を、保証することはできません。レジストリは、お客様各自の責任において変更してください。
Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) は、Word、Excel および PowerPoint のバイナリ フォーマット ファイルをさらに安全な方法で開くことにより、Office 2003 のインストールの保護に役立ちます。
MOICE をインストールするためには、Office 2003 または Office 2007 がインストールされている必要があります。
また、MOICE をインストールするためには Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックもインストールされている必要があります。この互換機能パックはマイクロソフト ダウンロード センターから無償でダウンロードできます。
MOICE にはすべての Office プログラムに推奨されているすべての更新プログラムが必要です。Microsoft Update ですべての推奨される更新プログラムをインストールしてください。
MOICE を有効にする
注: 自動化された Microsoft Fix it ソリューションを使用してこの回避策を有効または無効にする方法については、サポート技術情報 935865 を参照してください。
手動で MOICE を有効にするには、次の一覧で指定されているようにコマンドを実行します。コマンドを実行することにより、Office アプリケーションが MOICE と関連します。
MOICE を有効にして、登録ハンドラーにするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=oice.word.documentExcel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .XLS=oice.excel.sheet
ASSOC .XLT=oice.excel.template
ASSOC .XLA=oice.excel.addinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .PPT=oice.powerpoint.show
ASSOC .POT=oice.powerpoint.template
ASSOC .PPS=oice.powerpoint.slideshow注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
MOICE の詳細については、サポート技術情報 935865 を参照してください。
回避策の影響: MOICE により 2007 Microsoft Office System Open XML 形式に変換される Office 2003 および Office 2003 以前の形式の文書は、マクロ機能を保持しなくなります。さらに、パスワードが含まれるドキュメント、またはデジタル著作権管理 (DRM) で保護されているドキュメントは変換できません。
回避策の解除方法: 次の表に指定されているようにコマンドを実行して MOICE を無効にしてください。
登録ハンドラーとして MOICE を無効にするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=Word.Document.8Excel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .xls=Excel.Sheet.8
ASSOC .xlt=Excel.Template
ASSOC .xla=Excel.AddinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .ppt=PowerPoint.Show.8
ASSOC .pot=PowerPoint.Template.8
ASSOC .pps=PowerPoint.SlideShow.8注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Excel ファイルを開かないでください。
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Microsoft Excel ファイルを開いたり、保存したりしない ユーザーが特別な細工がされたファイルを開いた場合、この脆弱性が悪用される可能性があります。
「Excel SST の解放後の無効な長さの使用の脆弱性」のよく寄せられる質問 - CVE-2012-1887
この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか?
これはリモートでコードが実行される脆弱性です。
何が原因で起こりますか?
Microsoft Excel が特別に細工された Excel ファイルを開く際のメモリを処理する方法にこの脆弱性が存在します。
この脆弱性により、攻撃者は何を行う可能性がありますか?
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、現在のユーザーとして任意のコードを実行する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている場合、攻撃者が影響を受けるコンピューターを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか?
この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが Microsoft Excel の影響を受けるバージョンで、特別な細工がされた Excel ファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。
電子メールの攻撃シナリオでは、攻撃者は特別に細工した Excel のファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。
Web ベースの攻撃のシナリオでは、この脆弱性の悪用を意図した特別な細工がされた Excel ファイルが含まれる Web サイトをホストしていることが攻撃者にとっての必要条件となります。さらに、侵害された Web サイトやユーザー提供のコンテンツを受け入れたりホストしたりする Web サイトに、特別に細工したコンテンツが含まれていて、この脆弱性が悪用される可能性があります。攻撃者は、特別に細工した Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。その代わり、通常ユーザーに攻撃者の Web サイトへのリンクをクリックさせることにより、その Web サイトを訪問させ、その後、ユーザーに特別に細工された Excel ファイルを表示させることが攻撃者にとっての必要条件となります。
主にどのコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか?
ワークステーションやターミナル サーバーなどの Microsoft Excel を使用しているコンピューターが主にこの脆弱性による危険にさらされます。管理者がユーザーにサーバーへのログオンおよびプログラムの実行を許可している場合、サーバーが影響を受ける可能性が高くなります。しかし、最善策では、これを許可しないことを強く推奨しています。
この更新プログラムはどのように問題を修正しますか?
この更新プログラムは、Microsoft Excel が特別な細工がされた Excel ファイルを開く際のデータを解析する方法を修正することにより、これらの脆弱性を解決します。
このセキュリティ情報の公開時に、この脆弱性は一般に知られていましたか?
いいえ。マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開を通して、この脆弱性に関する情報を受けました。
このセキュリティ情報の公開時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか?
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。
Excel のスタック オーバーフローの脆弱性 - CVE-2012-2543
Microsoft Excel が特別に細工された Excel ファイルを処理する方法にリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。
Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2012-2543 を参照してください。
「Excel のスタック オーバーフローの脆弱性」の問題を緩和する要素 - CVE-2012-2543
緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。
- Web ベースの攻撃のシナリオで、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した Excel ファイルを含む Web サイトをホストする可能性があります。さらに、影響を受けた Web サイトおよびユーザー提供のコンテンツまたは広告を受け入れる、またはホストする Web サイトには、この脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれる可能性があります。しかし、すべての場合、攻撃者がこのような Web サイトにユーザーを強制的に訪問させる方法はないと考えられます。その代わり、通常、攻撃者は電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせて、ユーザーを攻撃者の Web サイトに誘導し、特別に細工した Excel ファイルを開かせることが攻撃者にとっての必要条件となります。
- この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
- この脆弱性は、電子メールを介して、自動的に悪用されることはありません。電子メール メッセージで送信された添付ファイルを開かない限り、攻撃は実行されません。
「Excel のスタック オーバーフローの脆弱性」の回避策 - CVE-2012-2543
回避策は、根本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用するまでの間、既知の攻撃方法の阻止に役立つ設定または構成の変更を示します。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。
Office ファイル検証機能を設定して、Excel 2003 および Excel 2007 で、ファイル検証に失敗したファイルが開かれるのを無効にする
注: この回避策を適用する前に、各自の Microsoft Office バージョン向けの Office ファイル検証機能を有効にする必要があります。Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007 で Office ファイル検証機能を有効にする方法の詳細については、TechNet の記事 Office File Validation for Office 2003 and Office 2007 (英語情報) を参照してください。
次のレジストリ スクリプトは、レジストリ エントリ (.reg) ファイルに保存し、ファイル検証に失敗したファイルの編集を無効にするために使用できます。レジストリ スクリプトの使用法の詳細については、サポート技術情報 310516 を参照してください。
注: 自動化された Microsoft Fix it ソリューションを使用して、該当する Office ソフトウェアでこの回避策を有効または無効にする方法については、サポート技術情報 2501584 を参照してください。
注: レジストリを正確に変更しないと、深刻な問題となり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる可能性があります。マイクロソフトは正しくレジストリを変更しないことで起こる問題の解決を、保証することはできません。レジストリは、お客様各自の責任において変更してください。
各自の Office ソフトウェアに適切なレジトリ スクリプトを使用する。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Excel\Security\FileValidation]
"InvalidFileUIOptions"=dword:00000001Microsoft Excel 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Excel\Security\FileValidation]
"InvalidFileUIOptions"=dword:00000001回避策の影響: Office ファイル検証機能により、疑わしいファイルは開かれなくなります。
回避策の解除方法:
各ソフトウェアに適切なレジストリ スクリプトを使用して、この回避策で設定した構成を元に戻します。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Excel\Security\FileValidation]
"InvalidFileUIOptions"=dword:00000000Microsoft Excel 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Excel\Security\FileValidation]
"InvalidFileUIOptions"=dword:00000000Office ファイル検証機能を設定して、Excel 2010 でファイル検証に失敗したファイルの保護されたビューでの編集を無効にする
次のレジストリ スクリプトは、レジストリ エントリ (.reg) ファイルに保存し、ファイル検証に失敗したファイルの編集を無効にするために使用できます。レジストリ スクリプトの使用法の詳細については、サポート技術情報 310516 を参照してください。
注: 自動化された Microsoft Fix it ソリューションを使用して、該当する Office ソフトウェアでこの回避策を有効または無効にする方法については、サポート技術情報 2501584 を参照してください。
注: レジストリを正確に変更しないと、深刻な問題となり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる可能性があります。マイクロソフトは正しくレジストリを変更しないことで起こる問題の解決を、保証することはできません。レジストリは、お客様各自の責任において変更してください。
各自の Office ソフトウェアに適切なレジトリ スクリプトを使用する。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2010 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Excel\Security\FileValidation]
"DisableEditFromPV"=dword:00000001回避策の影響: Office ファイル検証機能により、疑わしいファイルは編集できなくなります。
回避策の解除方法:
各ソフトウェアに適切なレジストリ スクリプトを使用して、この回避策で設定した構成を元に戻します。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2010 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Excel\Security\FileValidation]
"DisableEditFromPV"=dword:00000000Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーを使用して、未知または信頼されないソースおよび場所から Office 2003 以前のドキュメントが開かれるのをブロックする
Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーは、特定のファイル形式の種類が Microsoft Word、Microsoft Excel および Microsoft PowerPoint で開かれるのをブロックするために使用できます。
Microsoft Office 2007
次のレジストリ スクリプトは、レジストリ エントリ (.reg) ファイルに保存し、ファイル ブロックのポリシーを設定するために使用できます。レジストリ スクリプトの使用法の詳細については、サポート技術情報 310516 を参照してください。
注: Microsoft Office 2007 で 'FileOpenBlock' を使用するためには、すべての最新の Microsoft Office 2007 用のセキュリティ更新プログラムを適用する必要があります。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\Excel\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000001Microsoft Office 2010
Microsoft Excel 2010 を開き、次のステップを実行します。
- [ファイル] タブをクリックします。
- [ヘルプ] の下の [オプション] をクリックします。
- [セキュリティ センター] をクリックし、[セキュリティ センターの設定] をクリックします。
- [セキュリティ センター] で [ファイル制限機能の設定] をクリックします。
- [開く] のチェック ボックスが次のファイルの種類に選択されていることを確認します。
Microsoft Excel 2010:
- Excel 2007 およびそれ以降のバージョンのバイナリ ブック
- Excel 97-2003 のアドイン ファイル
- Excel 97-2003 のブックおよびテンプレート
- Excel 95-97 のブックおよびテンプレート
- Excel 95 のブック
- Excel 4 のブック
- Excel 4 のワークシート
- Excel 3 のワークシート
- Excel 2 のワークシート
- [選択した形式のファイルを開く処理]の、[選択した形式のファイルを開かない]または [選択した形式のファイルを保護されたビューで開く] を選択します。 どちらの選択も、影響を受けるコードに対する攻撃手法を阻止します。
- [OK] をクリックし [ファイル制限機能の設定] を適用します。
または、グループ ポリシーを使用してファイル制限機能を適用することができます。詳細については、TechNet の記事「Office 2010 のファイル制限機能の設定を計画する」を参照してください。
回避策の影響: Microsoft Office 2007 について、ファイル ブロックのポリシーを構成しており、特別な「除外されるディレクトリ」を構成していないか、またはファイルを信頼できる場所へ移動させていないユーザーは、Office 2003 またはそれ以前のバージョンのファイルを開けなくなります。Microsoft Office 2010 について、選択された開く動作により、Office 2003 またはそれ以前のバージョンは開かなくなるか、または保護モードで開かれるようになります。Microsoft Office ソフトウェアのファイル ブロックの設定による影響については、サポート技術情報 922850 を参照してください。
回避策の解除方法:
Microsoft Office 2007 では、次のレジストリ スクリプトを使用して、ファイル ブロック ポリシーの設定に使用した構成を元に戻します。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft Excel 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\Excel\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000000Microsoft Office 2010 の場合は、Microsoft Excel 2010 を開き、次のステップを実行します。
- [ファイル] タブをクリックします。
- [ヘルプ] の下の [オプション] をクリックします。
- [セキュリティ センター] をクリックし、[セキュリティ センターの設定] をクリックします。
- [セキュリティ センター] で [ファイル制限機能の設定] をクリックします。
- 以前選択したファイルの種類について [開く] のチェック ボックスをオフにします。
- [OK] をクリックし [ファイル制限機能の設定] を適用します。
未知の、または信頼されないソースからのファイルを開くとき、Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) を使用する
注: レジストリを正確に変更しないと、深刻な問題となり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる可能性があります。マイクロソフトは正しくレジストリを変更しないことで起こる問題の解決を、保証することはできません。レジストリは、お客様各自の責任において変更してください。
Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) は、Word、Excel および PowerPoint のバイナリ フォーマット ファイルをさらに安全な方法で開くことにより、Office 2003 のインストールの保護に役立ちます。
MOICE をインストールするためには、Office 2003 または Office 2007 がインストールされている必要があります。
また、MOICE をインストールするためには Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックもインストールされている必要があります。この互換機能パックはマイクロソフト ダウンロード センターから無償でダウンロードできます。
MOICE にはすべての Office プログラムに推奨されているすべての更新プログラムが必要です。Microsoft Update ですべての推奨される更新プログラムをインストールしてください。
MOICE を有効にする
注: 自動化された Microsoft Fix it ソリューションを使用してこの回避策を有効または無効にする方法については、サポート技術情報 935865 を参照してください。
手動で MOICE を有効にするには、次の一覧で指定されているようにコマンドを実行します。コマンドを実行することにより、Office アプリケーションが MOICE と関連します。
MOICE を有効にして、登録ハンドラーにするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=oice.word.documentExcel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .XLS=oice.excel.sheet
ASSOC .XLT=oice.excel.template
ASSOC .XLA=oice.excel.addinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .PPT=oice.powerpoint.show
ASSOC .POT=oice.powerpoint.template
ASSOC .PPS=oice.powerpoint.slideshow注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
MOICE の詳細については、サポート技術情報 935865 を参照してください。
回避策の影響: MOICE により 2007 Microsoft Office System Open XML 形式に変換される Office 2003 および Office 2003 以前の形式の文書は、マクロ機能を保持しなくなります。さらに、パスワードが含まれるドキュメント、またはデジタル著作権管理 (DRM) で保護されているドキュメントは変換できません。
回避策の解除方法: 次の表に指定されているようにコマンドを実行して MOICE を無効にしてください。
登録ハンドラーとして MOICE を無効にするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=Word.Document.8Excel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .xls=Excel.Sheet.8
ASSOC .xlt=Excel.Template
ASSOC .xla=Excel.AddinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .ppt=PowerPoint.Show.8
ASSOC .pot=PowerPoint.Template.8
ASSOC .pps=PowerPoint.SlideShow.8注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Excel ファイルを開かないでください。
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Microsoft Excel ファイルを開いたり、保存したりしない ユーザーが特別な細工がされたファイルを開いた場合、この脆弱性が悪用される可能性があります。
「Excel のスタック オーバーフローの脆弱性」のよく寄せられる質問 - CVE-2012-2543
この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか?
これはリモートでコードが実行される脆弱性です。
何が原因で起こりますか?
この脆弱性は、Microsoft Excel が特別な細工をされた Excel ファイルを解析する際に、改ざんされたデータ構造に遭遇し、コンピューターのメモリが破損されることが原因で起こり、攻撃者の任意のコードが実行される可能性があります。
この脆弱性により、攻撃者は何を行う可能性がありますか?
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、現在のユーザーとして任意のコードを実行する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている場合、攻撃者が影響を受けるコンピューターを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか?
この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが Microsoft Excel の影響を受けるバージョンで、特別な細工がされた Excel ファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。
電子メールの攻撃シナリオでは、攻撃者は特別に細工した Excel のファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。
Web ベースの攻撃のシナリオでは、この脆弱性の悪用を意図した特別な細工がされた Excel ファイルが含まれる Web サイトをホストしていることが攻撃者にとっての必要条件となります。さらに、侵害された Web サイトやユーザー提供のコンテンツを受け入れたりホストしたりする Web サイトに、特別に細工したコンテンツが含まれていて、この脆弱性が悪用される可能性があります。攻撃者は、特別に細工した Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。その代わり、通常ユーザーに攻撃者の Web サイトへのリンクをクリックさせることにより、その Web サイトを訪問させ、その後、ユーザーに特別に細工された Excel ファイルを表示させることが攻撃者にとっての必要条件となります。
主にどのコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか?
ワークステーションやターミナル サーバーなどの Microsoft Excel を使用しているコンピューターが主にこの脆弱性による危険にさらされます。管理者がユーザーにサーバーへのログオンおよびプログラムの実行を許可している場合、サーバーが影響を受ける可能性が高くなります。しかし、最善策では、これを許可しないことを強く推奨しています。
この更新プログラムはどのように問題を修正しますか?
この更新プログラムは、Microsoft Excel が影響を受けるデータ構造を検証する方法を変更することにより、この脆弱性を解決します。
このセキュリティ情報の公開時に、この脆弱性は一般に知られていましたか?
いいえ。マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開を通して、この脆弱性に関する情報を受けました。
このセキュリティ情報の公開時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか?
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。
更新プログラムに関する情報
検出および展開ツールとガイダンス
セキュリティ セントラル
組織のサーバー、デスクトップ、モバイル コンピューターに適用する必要があるソフトウェアおよびセキュリティ更新プログラムを管理してください。詳細については、TechNet 更新プログラム管理センターを参照してください。Microsoft TechNet セキュリティ センターでは、マイクロソフト製品に関するセキュリティ情報を提供しています。
セキュリティ更新プログラムは、Microsoft Update および Windows Update から入手できます。セキュリティ更新プログラムは、Microsoft ダウンロード センターからもダウンロードできます。「セキュリティ更新プログラム」のキーワード探索で容易に見つけられます。
Microsoft Office for Mac をご利用のお客様は、Microsoft AutoUpdate for Mac を使用して、ご利用中のマイクロソフトのソフトウェアを最新に保つことができます。Microsoft AutoUpdate for Mac のご利用の詳細については、「更新プログラムを自動的にチェックする」を参照してください。
さらに、セキュリティ更新プログラムは、Microsoft Update カタログからダウンロードできます。Microsoft Update カタログは、セキュリティ更新プログラム、ドライバーおよび Service Pack などが含まれるコンテンツを検索するカタログで、Windows Update および Microsoft Update でご利用になれます。セキュリティ情報番号 (たとえば「MS12-001」など) を使用して検索することで、バスケットに適用可能な更新プログラムをすべて追加でき (異なる言語の更新プログラムを含む)、選択しているフォルダーにダウンロードできます。「Microsoft Update カタログ」の詳細については、Microsoft Update Catalog FAQ (英語情報) を参照してください。
検出および展開のガイダンス
マイクロソフトは、セキュリティ更新プログラムの検出および展開に関して、ガイダンスを提供しています。このガイダンスには、IT プロフェッショナルがセキュリティ更新プログラムの検出および展開のための多様なツールの使用方法を理解するのに役立つ推奨策および情報が含まれています。詳細については、サポート技術情報 961747 を参照してください。
Microsoft Baseline Security Analyzer
Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) を使用して、管理者はローカルおよびリモートで、一般的な誤ったセキュリティ構成と不足しているセキュリティ更新プログラムをスキャンできます。詳細については、Microsoft Baseline Security Analyzer を参照してください。
次の表にこのセキュリティ更新プログラムについての MBSA の検出の概要を記載します。
ソフトウェア | MBSA |
---|---|
Microsoft Office 2003 Service Pack 3 | 可 |
Microsoft Office 2007 Service Pack 2 および Microsoft Office 2007 Service Pack 3 | 可 |
Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (32 ビット版) | 可 |
Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (64 ビット版) | 可 |
Microsoft Office 2008 for Mac | 不可 |
Microsoft Office for Mac 2011 | 不可 |
Microsoft Excel Viewer | 可 |
Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2 | 可 |
Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 3 | 可 |
注: MBSA、Microsoft Update および Windows Server Update Services でサポートされていないレガシ製品をご使用のお客様は、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) をご覧のうえ、レガシ製品のサポート セクションのレガシ ツールで包括的にセキュリティ更新プログラムを検出する方法を参照してください。
Windows Server Update Services
Microsoft Windows Server Update Services (WSUS) により、情報技術の管理者は最新のマイクロソフト製品の更新プログラムを Windows オペレーティング システムを実行しているコンピューターに適用できます。Windows Server Update Services を使用して、セキュリティ更新プログラムを展開する方法の詳細については、TechNet の記事 Windows Server Update Services (WSUS) を参照してください。
Systems Management Server
次の表は、このセキュリティ更新プログラムに関する SMS の検出および展開についての概要です。
ソフトウェア | SMS 2003 with ITMU | System Center Configuration Manager |
---|---|---|
Microsoft Office 2003 Service Pack 3 | 可 | 可 |
Microsoft Office 2007 Service Pack 2 および Microsoft Office 2007 Service Pack 3 | 可 | 可 |
Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (32 ビット版) | 可 | 可 |
Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (64 ビット版) | 可 | 可 |
Microsoft Office 2008 for Mac | 不可 | 不可 |
Microsoft Office for Mac 2011 | 不可 | 不可 |
Microsoft Excel Viewer | 可 | 可 |
Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2 | 可 | 可 |
Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 3 | 可 | 可 |
注: マイクロソフトは 2011 年 4 月 12 日付で SMS 2.0 のサポートを終了しました。また SMS 2003 についても、マイクロソフトは 2011 年 4 月 12 日付で Security Update Inventory Tool (SUIT) のサポートを終了しました。マイクロソフトはお客様に System Center Configuration Manager にアップグレードすることを推奨します。また、SMS 2003 Service Pack 3 を引き続きご使用のお客様は、Microsoft 更新プログラム用 SMS 2003 インベントリ ツール (ITMU) の使用もご検討ください。
SMS 2003 では、SMS 2003 Inventory Tool for Microsoft Updates (ITMU) を SMS で使用すると、Microsoft Update によって提供され Windows Server Update Service によってサポートされるセキュリティ更新プログラムを検出できます。SMS 2003 ITMU の詳細については、Microsoft 更新プログラム用 SMS 2003 インベントリ ツールを参照してください。SMS のスキャンニング ツールの詳細については、SMS 2003 Software Update Scanning Tools を参照してください。Systems Management Server 2003 ダウンロードも参照してください。
System Center Configuration Manager は WSUS 3.0 を使用して更新プログラムを検出します。詳細については、System Center を参照してください。
詳細については、サポート技術情報 910723 「毎月リリースされる検出と展開の手引きの一覧」を参照してください。
注: Office 2003 を適用するために管理者用インストール ポイント (AIP) を使用した場合、元のベースラインから AIP を更新している場合、SMS を使用して更新プログラムを適用できない可能性があります。詳細については、このセクションの「Office の管理者用インストール ポイント」の欄を参照してください。
Office の管理者用インストール ポイント
アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。
- Microsoft Office 2003 のサポートされるバージョンについては、Creating an Administrative Installation Point (英語情報) を参照してください。更新された管理者用インストール ポイントから Office 2003 の元のベースライン ソースまたは Service Pack 3 (SP3) にクライアント コンピューターのソースを変更する方法の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 902349 を参照してください。 注: 更新された管理用イメージからソフトウェアの更新プログラムを中央管理する場合、詳細については Distributing Office 2003 Product Updates (英語情報) を参照してください。
- サポートされているバージョンの Microsoft Office についてネットワーク インストール ポイントを作成する場合は、詳細について「Office 2010 のネットワーク インストール ポイントを作成する」を参照してください。 注: セキュリティ更新プログラムを中央で管理する場合は、Windows Server Update Services を使用してください。Microsoft Office のセキュリティ更新プログラムを適用する方法については、Windows Server Update Services Web サイトを参照してください。
Update Compatibility Evaluator および Application Compatibility Toolkit
更新プログラムはアプリケーションを実行させるために、たびたび同じファイルやレジストリ構成に書き込みをすることがあります。これにより、非互換性が起こったり、セキュリティ更新プログラムの適用時間が長くなったりする可能性があります。Application Compatibility Toolkit (英語情報) に含まれている Update Compatibility Evaluator (英語情報) コンポーネントでインストールされているアプリケーションに対し、Windows の更新プログラムのテストおよび確認を効率化することができます。
Application Compatibility Toolkit (ACT) には、お客様の環境に Windows Vista、Windows Update、Microsoft Security Update または Windows Internet Explorer の新しいバージョンを適用する前に、アプリケーションの互換性問題を評価し、緩和するために必要なツールやドキュメントが含まれています。
セキュリティ更新プログラムの展開
影響を受けるソフトウェア
影響を受けるソフトウェア用の特定のセキュリティ更新プログラムについては、該当リンクの情報を参照してください。
Excel 2003 (すべてのエディション)
参照表
次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。追加情報については、サブセクション「適用に関する情報」を参照してください。
この修正を含む予定のサービス パック | 今後のこのソフトウェア向けのサービス パックは予定されていません。この問題に対する更新プログラムは今後リリースされる更新プログラムのロールアップに含まれる可能性があります。 |
適用 | |
ユーザーの操作なしでインストールする | office2003-kb2687481-fullfile-jpn.exe /q:a |
再起動しないでインストールする | office2003-kb2687481-fullfile-jpn.exe /r:n |
ログ ファイル | 対象外 |
詳細情報 | 検出および適用の詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および適用のツールとガイダンス」を参照してください。 機能を選択してインストールする機能については、このセクションのサブセクション「管理者インストール用の Office の機能」を参照してください。 |
再起動の必要性 | |
再起動の必要性: | この更新プログラムは、システムの再起動が必要ない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムは再起動が必要です。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。 再起動が必要になる可能性を低減するために、このセキュリティ更新プログラムのインストール前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 887012 を参照してください。 |
ホットパッチ | 対象外 |
削除に関する情報 | [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用します。 注: この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに Microsoft Office 2003 の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] から更新プログラムをアンインストールするオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 903771 を参照してください。 |
ファイルに関する情報: | サポート技術情報 2687481 を参照してください。 |
レジストリ キーの確認 | 対象外 |
Office の機能
次の表は、この更新プログラムに関して再インストールが必要な、機能名 (大文字、小文字区別) の一覧です。すべての機能をインストールするためには、REINSTALL=ALL、または以下の機能を使用することができます。
製品 | 機能名 |
---|---|
STD11、BASIC11、PERS11、STDP11、PROI11、PRO11、PRO11SB | すべて: |
注 : マネージ環境で管理する場合は、Office Admin Update Center にアクセスし、組織内に Office 用更新プログラムを適用するためのリソース一式を入手してください。更新しているソフトウェアのバージョンについては、Web ページをスクロールし、「リソースの更新」セクションを参照してください。Windows Installer Documentation でも、Windows インストーラーによりサポートされるパラメーターについて情報を提供しています。
展開に関する情報
更新プログラムのインストール
この更新プログラムは「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションにある、適切なダウンロード リンクからインストールすることができます。アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。管理者インストール ポイントの詳細については、「検出および適用のツールおよびガイダンス」のサブセクション「Office 管理者インストール ポイント」を参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは、コンピューターに Windows インストーラー 2.0 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。すべてのサポートされている Windows のバージョンには、Windows インストーラー 2.0 またはそれ以降のバージョンが含まれます。
Windows Installer の 2.0 バージョンまたはそれ以降のバージョンをインストールするには、次の Web サイトを参照してください。
- Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable
- Windows Server 2003、Windows XP、および Microsoft Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable
- Windows Installer 2.0 Redistributable for Microsoft Windows 2000 および Windows NT 4.0
このセキュリティ情報で使用されている用語 ("修正プログラム" など) については、マイクロソフト サポート技術情報 824684 を参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。
スイッチ | 説明 |
---|---|
/q | Quiet モードを指定します。パッケージ処理の状況を表示しません。 |
/q:u | ユーザー Quiet モードを指定します。このモードでは、いくつかのダイアログ ボックスが表示されます。 |
/q:a | 管理者 Quiet モードを指定します。このモードでは、ダイアログ ボックスは表示されません。 |
/t:<完全なパス> | 一時フォルダーを指定します。 |
/c | インストールせずに、ファイルを解凍します。/t:< 完全なパス> が指定されていない場合、ターゲット フォルダーについて確認メッセージが表示されます。 |
/c:<完全なパス> | 作成者が定義したインストール コマンドを上書きします。Setup.inf ファイルまたは .exe ファイルのパスおよび名前を指定します。 |
/r:n | インストール後にコンピューターを再起動しません。 |
/r:I | 再起動が必要である場合 (/q:a が使用される場合を除き) ユーザーにコンピューターを再起動するようメッセージを表示します。 |
/r:a | 常にインストール後にコンピューターを再起動します。 |
/r:s | インストール後、ユーザーにプロンプトを表示せずにコンピューターを再起動します。 |
/n:v | バージョン チェックなし - 以前のバージョン上にプログラムをインストールします。 |
注 : これらのスイッチを 1 つのコマンドに組み込むことができます。旧バージョンとの互換性のため、このセキュリティ更新プログラムは、以前のバージョンのセットアップ プログラムが使用しているセットアップ スイッチもサポートしています。サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、マイクロソフト サポート技術情報 262841 を参照してください。
更新プログラムの削除
このセキュリティ更新プログラムを削除するには、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用してください。
注: この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに Microsoft Office 2003 の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] から更新プログラムをアンインストールするオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 903771 を参照してください。
更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法
Microsoft Baseline Security Analyzer
影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムが適用されていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールが使用できます。詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。
ファイル バージョンの確認
Microsoft Windows にはいくつかのエディションがあるため、次のステップは使用中のシステムにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧いただきステップを完了してください。
- [スタート] をクリックし、[検索の開始] ボックスに更新ファイル名を入力します。
- [プログラム] の下にファイルが表示されたら、ファイル名を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブで、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表とファイルのサイズを比較します。
- [詳細] タブをクリックし、ファイル バージョンや変更された日付などの情報を、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表と比較することもできます。
- 最後に、[以前のバージョン] タブをクリックし、ファイルの新しいまたは更新されたバージョンについて、ファイルの以前のバージョンをファイル情報と比較することもできます。
Microsoft Excel 2007 (すべてのエディション)
参照表
次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。追加情報については、このセクションのサブセクション「展開に関する情報」を参照してください。
この修正を含む予定のサービス パック | この問題に対する更新プログラムは今後リリースされるサービス パックまたは更新プログラムのロールアップに含まれる予定です。 |
適用 | |
ユーザーの操作なしでインストールする | Microsoft Excel 2007: excel2007-kb2687307-fullfile-x86-glb.exe /passive |
Microsoft Excel Viewer: xlview2007-kb2687313-fullfile-x86-glb.exe /passive |
|
Microsoft Office 互換機能パック xlconv2007-kb2687311-fullfile-x86-glb.exe /passive |
|
再起動しないでインストールする | Microsoft Excel 2007: excel2007-kb2687307-fullfile-x86-glb.exe /norestart |
Microsoft Excel Viewer: xlview2007-kb2687313-fullfile-x86-glb.exe /norestart |
|
Microsoft Office 互換機能パック xlconv2007-kb2687311-fullfile-x86-glb.exe /norestart |
|
ログ ファイル | 対象外 |
詳細情報 | 検出および適用の詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および適用のツールとガイダンス」を参照してください。 |
再起動の必要性 | |
再起動の必要性: | この更新プログラムは、システムの再起動が必要ない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムは再起動が必要です。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。 再起動が必要になる可能性を低減するために、このセキュリティ更新プログラムのインストール前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 887012 を参照してください。 |
ホットパッチ | 対象外 |
削除に関する情報 | [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用します。 |
ファイルに関する情報: | マイクロソフト サポート技術情報 2687307 を参照してください。 マイクロソフト サポート技術情報 2687313 を参照してください。 マイクロソフト サポート技術情報 2687311 を参照してください。 |
レジストリ キーの確認 | 対象外 |
展開に関する情報
更新プログラムのインストール
この更新プログラムは「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションにある、適切なダウンロード リンクからインストールすることができます。アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。管理者インストール ポイントの詳細については、「検出および適用のツールおよびガイダンス」のサブセクション「Office 管理者インストール ポイント」を参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは、コンピューターに Windows インストーラー 3.1 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。
Windows Installer の 3.1 バージョンまたはそれ以降のバージョンをインストールするには、次の Web サイトを参照してください。
- Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable
- Windows Server 2003、Windows XP、および Microsoft Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable
このセキュリティ情報で使用されている用語 ("修正プログラム" など) については、マイクロソフト サポート技術情報 824684 を参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。
スイッチ | 説明 |
---|---|
/? または /help | 使用ダイアログを表示します。 |
/passive | 無人モードを指定します。ユーザーの操作を必要としません。ユーザーには基本的な進行ダイアログが表示されますがキャンセルはできません。 |
/quiet | Quiet モードを指定します。パッケージ処理の状況を表示しません。 |
/norestart | 更新プログラムが再起動を必要とする場合、再起動しません。 |
/forcerestart | 再起動の必要性の有無にかかわらず、更新プログラムの適用後にコンピューターを自動的に再起動します。 |
/extract | インストールせずに、ファイルを解凍します。ターゲット フォルダーについてメッセージが表示されます。 |
/extract:<完全なパス> | 作成者が定義したインストール コマンドを上書きします。Setup.inf ファイルまたは .exe ファイルのパスおよび名前を指定します。 |
/lang:<LCID> | 更新プログラムのパッケージが特定の言語をサポートしている場合、その言語の使用を強制します。 |
/log:<ログ ファイル> | 更新プログラムのインストール中、Vnox とインストーラーの両方によるログの記録を有効にします。 |
注 : これらのスイッチを 1 つのコマンドに組み込むことができます。旧バージョンとの互換性のため、このセキュリティ更新プログラムは、以前のバージョンのセットアップ プログラムが使用しているセットアップ スイッチもサポートしています。サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、マイクロソフト サポート技術情報 262841 を参照してください。
更新プログラムの削除
このセキュリティ更新プログラムを削除するには、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用してください。
注: この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに 2007 Microsoft Office の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] から更新プログラムをアンインストールするオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 903771 を参照してください。
更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法
Microsoft Baseline Security Analyzer
影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムが適用されていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールが使用できます。詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。
ファイル バージョンの確認
Microsoft Windows にはいくつかのエディションがあるため、次のステップは使用中のシステムにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧いただきステップを完了してください。
- [スタート] をクリックし、[検索の開始] ボックスに更新ファイル名を入力します。
- [プログラム] の下にファイルが表示されたら、ファイル名を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブで、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表とファイルのサイズを比較します。
注: オペレーティング システムのエディション、あるいはシステムにインストールしたプログラムのエディションによって、ファイル情報に記載されている、いずれかがインストールされない場合もあります。 - [詳細] タブをクリックし、ファイル バージョンや変更された日付などの情報を、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表と比較することもできます。
注: ファイルのバージョン以外の属性はインストール中に変更される場合があります。その他のファイルの属性とファイル情報の表の情報を比較することは、更新プログラムの適用を確認する方法としてサポートされていません。また、インストール中にファイル名が変更される場合があります。ファイルまたはバージョン情報が存在しない場合、その他の利用可能な方法のひとつを使用して、更新プログラムのインストールを確認してください。 - 最後に、[以前のバージョン] タブをクリックし、ファイルの新しいまたは更新されたバージョンについて、ファイルの以前のバージョンをファイル情報と比較することもできます。
Microsoft Excel 2010 (すべてのエディション)
参照表
次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。追加情報については、このセクションのサブセクション「展開に関する情報」を参照してください。
この修正を含む予定のサービス パック | この問題に対する更新プログラムは今後リリースされるサービス パックまたは更新プログラムのロールアップに含まれる予定です。 |
適用 | |
ユーザーの操作なしでインストールする | Microsoft Excel 2010 (32 ビット版): excel2010-kb2597126-fullfile-x86-glb.exe /passive |
Microsoft Excel 2010 (64 ビット版): excel2010-kb2597126-fullfile-x64-glb.exe /passive |
|
再起動しないでインストールする | Microsoft Excel 2010 (32 ビット版): excel2010-kb2597126-fullfile-x86-glb.exe /norestart |
Microsoft Excel 2010 (64 ビット版): excel2010-kb2597126-fullfile-x64-glb.exe /norestart |
|
ログ ファイル | 対象外 |
詳細情報 | 検出および適用の詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および適用のツールとガイダンス」を参照してください。 |
再起動の必要性 | |
再起動の必要性: | この更新プログラムは、システムの再起動が必要ない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムは再起動が必要です。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。 再起動が必要になる可能性を低減するために、このセキュリティ更新プログラムのインストール前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 887012 を参照してください。 |
ホットパッチ | 対象外 |
削除に関する情報 | [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用します。 |
ファイルに関する情報: | マイクロソフト サポート技術情報 2597126 を参照してください。 |
レジストリ キーの確認 | 対象外 |
展開に関する情報
更新プログラムのインストール
この更新プログラムは「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションにある、適切なダウンロード リンクからインストールすることができます。アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。管理者インストール ポイントの詳細については、「検出および適用のツールおよびガイダンス」のサブセクション「Office 管理者インストール ポイント」を参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは、コンピューターに Windows インストーラー 3.1 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。
Windows Installer の 3.1 バージョンまたはそれ以降のバージョンをインストールするには、次の Web サイトを参照してください。
- Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable
- Windows Server 2003、Windows XP、および Microsoft Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable
このセキュリティ情報で使用されている用語 ("修正プログラム" など) については、マイクロソフト サポート技術情報 824684 を参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。
スイッチ | 説明 |
---|---|
/? または /help | 使用ダイアログを表示します。 |
/passive | 無人モードを指定します。ユーザーの操作を必要としません。ユーザーには基本的な進行ダイアログが表示されますがキャンセルはできません。 |
/quiet | Quiet モードを指定します。パッケージ処理の状況を表示しません。 |
/norestart | 更新プログラムが再起動を必要とする場合、再起動しません。 |
/forcerestart | 再起動の必要性の有無にかかわらず、更新プログラムの適用後にコンピューターを自動的に再起動します。 |
/extract | インストールせずに、ファイルを解凍します。ターゲット フォルダーについてメッセージが表示されます。 |
/extract:<完全なパス> | 作成者が定義したインストール コマンドを上書きします。Setup.inf ファイルまたは .exe ファイルのパスおよび名前を指定します。 |
/lang:<LCID> | 更新プログラムのパッケージが特定の言語をサポートしている場合、その言語の使用を強制します。 |
/log:<ログ ファイル> | 更新プログラムのインストール中、Vnox とインストーラーの両方によるログの記録を有効にします。 |
注 : これらのスイッチを 1 つのコマンドに組み込むことができます。旧バージョンとの互換性のため、このセキュリティ更新プログラムは、以前のバージョンのセットアップ プログラムが使用しているセットアップ スイッチもサポートしています。サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、マイクロソフト サポート技術情報 262841 を参照してください。
更新プログラムの削除
このセキュリティ更新プログラムを削除するには、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用してください。
注: この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに 2007 Microsoft Office の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] から更新プログラムをアンインストールするオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 903771 を参照してください。
更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法
Microsoft Baseline Security Analyzer
影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムが適用されていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールが使用できます。詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。
ファイル バージョンの確認
Microsoft Windows にはいくつかのエディションがあるため、次のステップは使用中のシステムにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧いただきステップを完了してください。
- [スタート] をクリックし、[検索の開始] ボックスに更新ファイル名を入力します。
- [プログラム] の下にファイルが表示されたら、ファイル名を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブで、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表とファイルのサイズを比較します。
注: オペレーティング システムのエディション、あるいはシステムにインストールしたプログラムのエディションによって、ファイル情報に記載されている、いずれかがインストールされない場合もあります。 - [詳細] タブをクリックし、ファイル バージョンや変更された日付などの情報を、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表と比較することもできます。
注: ファイルのバージョン以外の属性はインストール中に変更される場合があります。その他のファイルの属性とファイル情報の表の情報を比較することは、更新プログラムの適用を確認する方法としてサポートされていません。また、インストール中にファイル名が変更される場合があります。ファイルまたはバージョン情報が存在しない場合、その他の利用可能な方法のひとつを使用して、更新プログラムのインストールを確認してください。 - 最後に、[以前のバージョン] タブをクリックし、ファイルの新しいまたは更新されたバージョンについて、ファイルの以前のバージョンをファイル情報と比較することもできます。
Office 2008 for Mac
展開に関する情報
必要条件
- Intel、PowerPC G5 または PowerPC G4 (500 MHz またはそれよりも高速のバージョン) プロセッサの Mac OS X バージョン 10.4.9 またはそれ以降のバージョン
- このセキュリティ更新プログラムをインストールするには、Mac OS X のユーザー アカウントは管理者特権を所有している必要があります。
更新プログラムのインストール
マイクロソフト ダウンロード センターから Microsoft Office 2008 for Mac 12.3.5 用の更新プログラムの適切な言語バージョンをダウンロードし、インストールします。
- ウイルス対策アプリケーション、すべての Microsoft Office アプリケーション、Microsoft Messenger for Mac および Office Notifications などのすべての実行されているアプリケーションを終了します。この理由は、これらのアプリケーションがインストールを干渉する可能性があるためです。
- デスクトップの Microsoft Office 2008 for Mac 12.3.5 Update ボリュームを開きます。このステップは自動で実行される場合もあります。
- 更新プロセスをスタートさせるためには、Microsoft Office 2008 for Mac 12.3.5 Update ボリュームのウィンドウで、Microsoft Office 2008 for Mac 12.3.5 Update アプリケーションをダブルクリックし、画面に表示される指示に従います。
- インストールが正常に終了すると、ハード ディスクから更新プログラムのインストーラーを削除することができます。インストールが正常に終了したことを確認するためには、「更新プログラムが正しくインストールされたかどうか確認する方法」のセクションを参照してください。更新プログラムのインストーラーを削除するためには、まず Microsoft Office 2008 for Mac 12.3.5 Update ボリュームを [ゴミ箱] にドラッグし、次にダウンロードしたファイルを [ゴミ箱] にドラッグします。
更新プログラムが正しくインストールされたかどうか確認する方法:
影響を受けるシステム上に、セキュリティ更新プログラムがインストールされたかどうか確認するには、以下のステップに従ってください。
- Finder でアプリケーション フォルダーに移動します (Microsoft Office 2008:Office)。
- ファイル [Microsoft Component Plugin] を選択します。
- [ファイル] メニューで [情報を見る] または [情報を表示] をクリックします。
バージョン番号が 12.3.5 であれば、更新プログラムは正常にインストールされています。
再起動の必要性
なし
更新プログラムの削除
このセキュリティ更新プログラムはアンインストールすることができません。
追加情報
この更新プログラムのダウンロードまたは使用における技術的な質問や問題については、Microsoft Office:mac サポートで、利用可能なサポート オプションを参照してください。
Office for Mac 2011
展開に関する情報
必要条件
- Intel のプロセッサの Mac OS X version 10.5.8 またはそれ以降のバージョン
- このセキュリティ更新プログラムをインストールするには、Mac OS X のユーザー アカウントは管理者特権を所有している必要があります。
更新プログラムのインストール
マイクロソフト ダウンロード センターから Microsoft Office for Mac 2011 14.2.5 用の更新プログラムの適切な言語バージョンをダウンロードし、インストールします。
- インストールの妨げになる可能性があるため、ウイルス対策アプリケーションおよびすべてのマイクロソフトの Office アプリケーションなど、すべてのアプリケーションを閉じてください。
- デスクトップの Microsoft Office for Mac 2011 14.2.5 Update ボリュームを開きます。このステップは自動で実行される場合もあります。
- 更新プロセスをスタートさせるためには、Microsoft Office for Mac 2011 14.2.5 ボリュームのウィンドウで、Microsoft Office for Mac 2011 14.2.5 Update アプリケーションをダブルクリックし、表示される指示に従います。
- インストールが正常に終了すると、ハード ディスクから更新プログラムのインストーラーを削除することができます。インストールが正常に終了したことを確認するためには、「更新プログラムが正しくインストールされたかどうか確認する方法」のセクションを参照してください。更新プログラムのインストーラーを削除するためには、まず Microsoft Office for Mac 2011 14.2.5 ボリュームを [ゴミ箱] にドラッグし、次にダウンロードしたファイルを [ゴミ箱] にドラッグします。
更新プログラムが正しくインストールされたかどうか確認する方法:
影響を受けるシステム上に、セキュリティ更新プログラムがインストールされたかどうか確認するには、以下のステップに従ってください。
- Finder でアプリケーション フォルダーに移動します (Microsoft Office 2011)。
- Word、Excel、PowerPoint または Outlook を選択して、アプリケーションを起動します。
- アプリケーションのメニューで、[Application_Name について] をクリックします (Application_Name は、Word、Excel、PowerPoint、または Outlook です)。
最新の更新プログラムのバージョン番号が 14.2.5であれば、更新プログラムは正常にインストールされています。
再起動の必要性
なし
更新プログラムの削除
このセキュリティ更新プログラムはアンインストールすることができません。
追加情報
この更新プログラムのダウンロードまたは使用における技術的な質問や問題については、Microsoft Office:mac サポートで、利用可能なサポート オプションを参照してください。
関連情報
謝辞
この問題を連絡し、顧客の保護に協力してくださった下記の方に対し、マイクロソフトは深い謝意を表します。
- iDefense VCP に協力して Excel SerAuxErrBar のヒープ オーバーフローの脆弱性 (CVE-2012-1885) を報告してくださった Sean Larsson 氏
- iDefense VCP に協力して、Excel のメモリ破損の脆弱性 (CVE-2012-1886) を報告してくださった匿名のリサーチャー
- iDefense VCP に協力して、Excel SST の解放後の無効な長さの使用の脆弱性 (CVE-2012-1887) を報告してくださった匿名のリサーチャー
- HP TippingPoint の Zero Day Initiative に協力して、FEAT レコードからのスタック オーバーフローの脆弱性 (CVE-2012-2543) を報告してくださった匿名のリサーチャー
Microsoft Active Protections Program (MAPP)
お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。このような保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報については、Microsoft Active Protections Program (MAPP) パートナーに記載されている各社の Web サイトを参照してください。
サポート
このセキュリティ更新プログラムに関するヘルプとサポートを受ける方法
- 更新プログラムのインストールのヘルプ:Microsoft Update のサポート
- IT プロフェッショナル向けのセキュリティ ソリューション:TechNet セキュリティに関するトラブルシューティングとサポート
- Windows を実行しているコンピューターのウィルスおよびマルウェアからの保護のヘルプ:ウイルスとセキュリティ サポート ページ
- 国ごとのローカルサポート:Microsoft サポート
免責
この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。
更新履歴
- V1.0 (2012/11/14):このセキュリティ情報ページを公開しました。
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