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同期の問題

同期とは、WSUS サーバーが Microsoft Update または別の WSUS サーバーに接続して更新プログラムをダウンロードするプロセスのことです。同期時に、WSUS は、前回の同期以降に新しく利用可能になった更新プログラムがあるかどうか確認します。初めて WSUS を同期する場合は、すべての更新プログラムが承認対象となります。同期が正常に実行されない場合、次の手順を試みることができます。

WSUS コンソールを使用してプロキシ サーバー設定を確認する

WSUS サーバーがプロキシ サーバー経由で Microsoft Update に接続している場合は、WSUS コンソールを使用してインターネットにアクセスする必要があります。プロキシ サーバーをセットアップする基本手順については、Microsoft Windows Server Update Services 展開ガイド (https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) を参照してください。プロキシ サーバーが認証をサポートしている場合は、正しいユーザー名、パスワード、およびドメインが必要です。[基本認証を許可する (クリア テキストでパスワードを送信する)] の WSUS コンソール オプションを使用する場合、アカウントのパスワードは暗号化されないテキストでネットワーク上を送信されることに注意してください。

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アップストリーム WSUS サーバーの名前を確認する

WSUS が更新元として別の WSUS サーバーを使用する場合は、アップストリーム WSUS サーバーに正しい名前を使用していることと、そのサーバー名を正しく入力していることを確認してください。2 台の WSUS サーバーを同期する基本手順については、Microsoft Windows Server Update Services 展開ガイド (https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) を参照してください。ダウンストリーム WSUS サーバーの WSUS コンソールに入力する名前は、アップストリーム WSUS サーバーの名前と同じでなければなりません。

ネットワーク名前解決サービスに問題があるかどうかを判断するには、同期できないダウンストリーム WSUS サーバーから ping コマンドを使用します。WSUS コンソールで使用されているのと同じ名前付け規則を使用してください。たとえば、WSUS コンソールで NetBIOS 名が必要な場合は、ping コマンドを実行する際に、アップストリーム サーバーの NetBIOS 名を使用します。アップストリーム サーバーに対して ping を実行できない場合は、ネットワーク名前解決サービスに問題が発生している可能性があります。この種類の問題を回避するには、別の名前解決サービスを使用するか、アップストリーム サーバーの IP アドレスを使用します。

ping コマンドを使用してアップストリーム WSUS サーバーに ping するには

  1. [スタート] ボタン、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックします。

  2. [名前] ボックスに「cmd」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. 次のように入力し、Enter キーを押します。

    pingWSUSServerNname

    WSUSServerNname は、同期しようとするアップストリーム WSUS サーバーの名前です。

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更新プログラムの格納オプションを確認する

階層内で複数の WSUS サーバーがチェーンされている場合は、階層全体で同じ更新プログラムの格納オプションを使用している必要があります。たとえば、アップストリーム WSUS サーバーがコンテンツをローカルに格納する場合は、すべてのダウンストリーム WSUS サーバーがコンテンツをローカルに格納する必要があります。チェーン内の各 WSUS サーバーが、同じ更新プログラムの格納オプションを使用していることを確認してください。WSUS の更新プログラムの格納オプションの設定方法については、Microsoft Windows Server Update Services 展開ガイド (https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) を参照してください。

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ユーザーとネットワーク サービスが、ローカルの更新プログラムの格納ディレクトリの読み取りアクセス許可を持っていることを確認する

WSUS サーバーに更新ファイルを格納する場合、更新ファイルをダウンロードするフォルダに、少なくともネットワーク サービスとユーザーの読み取りアクセス許可があることを確認する必要があります。これは、更新ファイルをダウンロードするサーバーが、アップストリーム WSUS サーバーとダウンストリーム WSUS サーバーのいずれであっても必要です。Microsoft Updateサーバーに更新ファイルを格納するのではなく、ローカルに格納することを選択した場合、更新ファイルが格納されるフォルダは %systemdrive%\Update Services\US content です。

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ダウンストリーム WSUS サーバーで、更新プログラムがアップストリーム WSUS サーバーで利用できることを確認する

アップストリーム WSUS サーバーの更新プログラムが、ダウンストリーム サーバーから同期時に要求される更新プログラムと一致しなくなる場合があります。以下は、この状態となるいくつかの例です。

  • アップストリーム WSUS サーバーが再インストールされ、管理者が選択するクラスと製品の一覧が、以前のアップストリーム WSUS サーバーのインストール時に既に選択されていた数より減った場合。ダウンストリーム サーバーは、新たに再構築されたアップストリーム サーバーが認識しない更新プログラムを同期しようとする場合があります。そのため、アップストリーム サーバーに存在していない更新プログラムに対する同期は失敗します。

  • 別の製品とクラスが選択されている、異なるアップストリーム サーバーから更新プログラムを入手するように、ダウンストリーム サーバーを構成している場合。

この問題をトラブルシューティングするには、ダウンストリーム サーバーで、ダウンロードに失敗した更新プログラムのタイトルをメモします。これらは、[更新プログラム] ページに赤い X が付いて表示されます。次に、[更新プログラム] ページを調べて、これらの更新プログラムがアップストリーム サーバーに存在しているかどうか確認します。一致しない場合は、必要な更新プログラムに応じて、次のいずれかの操作を行います。

  • アップストリーム サーバーで不足している更新プログラムを指定し、更新元から同期します。

  • ダウンストリーム サーバーで、アップストリーム サーバーに存在していない更新プログラムが必要ない場合はキャンセルします。次に、ダウンストリーム サーバーの古い更新プログラムを拒否します。

  • ダウンストリーム サーバーにより不足していると判断された更新プログラムが、実際はアップストリーム サーバーで使用できる場合、エラーは一時的なものです。つまり、更新プログラムがダウンストリーム サーバーから要求された後で、アップストリーム サーバーにダウンロードされた可能性があります。この問題は、次回ダウンストリーム サーバーがアップストリーム サーバーと同期すると解決します。

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BITS サービスを再起動する

BITS サービスが同期中に無効になった場合、同期は失敗します。BITS サービスが有効になっていることを確認するには、BITS サービスと WSUS サービスの両方を再起動してください。

BITS サービスと WSUS サービスを再起動するには

  1. WSUS サーバー上で、[スタート] ボタン、[管理ツール]、[サービス] の順にクリックします。

  2. [Background Intelligent Transfer Service] を右クリックし、[再起動] をクリックします。または BITS サービスが実行されていないか無効になっている場合は、[開始] をクリックします。

  3. [Windows Update Service] を右クリックし、[再起動] をクリックします。

  4. 同期を再試行します。WSUS コンソールで、[オプション]、[同期のオプション] の順にクリックし、[タスク] の [今すぐ同期] をクリックします。

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更新ファイルをローカル WSUS サーバーにダウンロードできない場合、必要な HTTP プロトコルをサーバーがサポートしていない可能性がある

    ```

プロキシ環境が HTTP 1.1 プロトコルをサポートしていない場合に、この問題が発生します。コマンド プロンプトから次のコマンドを実行して BITS を構成すると、この問題を手動で回避できます。

この問題を解決するには

  1. 「net stop WSUSService」と入力し、Enter キーを押します。

  2. "%programfiles%\Update Services\tools\osql\osql.exe" -SSQL_InstanceName-E -b -n –Q "USE SUSDB update tbConfigurationC set BitsDownloadPriorityForeground=1"」と入力し、Enter キーを押します。

  3. 「net start WSUSService」と入力します。

  4. コマンド プロンプト ウィンドウを閉じて、同期を再試行します。WSUS コンソールで、[オプション]、[同期のオプション] の順にクリックし、[タスク] の [今すぐ同期] をクリックします。

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親のアップストリーム サーバーで承認された更新プログラム数が、レプリカ サーバーで承認されている更新プログラム数と一致しない

これは、古い言語設定で同期した後で、親のアップストリーム サーバーの言語設定を変更した場合に発生することがあります。詳細については、「コマンド ラインからの WSUS の管理」の「Listinactiveapprovals」を参照してください。

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