適用対象:
2016 2019 Subscription Edition 
SharePoint in Microsoft 365
SharePoint Server 環境の監視設定はいくつかの方法で変更できます。 方法の 1 つは SharePoint サーバーの全体管理 Web サイト を使用することです。 この方法を使用して、小規模のローカル ファームに単一の変更を加えることができます。 別の方法は PowerShell コマンドレットを直接使用することです。 この方法を使用して、ローカルまたはリモート ファームに単一の変更を加えることができます。 もう 1 つの方法は独自の PowerShell スクリプトを作成することです。 これらのスクリプトを使用して、ローカルまたはリモート ファームに対して、繰り返し実行される可能性のあるいくつかの複雑な変更を加えることができます。
スクリプト化された監視構成には、管理者が SharePoint Server 環境での監視設定の構成 (これらの設定のバックアップや復元など) を自動化できるようにするために、プロファイルと呼ばれる一連の PowerShell スクリプト ファイルと XML データ ファイルが含まれます。 管理者は、ファームへの変更の前、実行中、変更後にスクリプトを実行できます。 変更には、ファーム トポロジの更新、主要なセキュリティ変更、ソフトウェア更新プログラム、またはパフォーマンス テストが含まれる場合があります。 スクリプトによって監視設定が変更され、イベント中に必要なすべての監視データが収集され、通常の操作中にログ データベースがフラッディングされません。
診断の設定
利用状況サービスの設定
利用状況定義
ログ レベルの設定
タイマー ジョブの設定
SharePoint Health Analyzer のルール設定
スクリプト化された監視構成を実行することにより、バックアップや復元を実行しなくても、ファームの監視設定のバックアップや復元ができます。 これを使用することにより、監視設定を変更することができ、通常の操作中にログ データベースをオーバーフローさせるようなことをせずに、必要な監視データすべてをイベント中に収集できるようになります。 スクリプトを複数実行して、SharePoint のライフサイクルのさまざまなフェーズ中に監視レベルを調整することができます。 詳細については、「SharePoint Server でスクリプト化された監視構成を実行する」を参照してください。
特定の目的のプロファイルを作成するためにバックアップ プロファイルをコピーすることや変更することもできます。 詳細については、「SharePoint Server のプロファイル スキーマの参照」を参照してください。
スクリプト化された監視構成のコンポーネント
スクリプト化された監視構成は、PowerShell スクリプトとファーム内の変更に関する設定データを格納したプロファイルとで構成されています。 スクリプトは、TechNet ライブラリで入手できます。 スクリプトおよび関連するプロファイルを次に示します。
BackupMonitoringSettings.ps1
この PowerShell スクリプトは、XML ファイルにさまざまなログ設定をバックアップするためにファームで実行します。
重要
このスクリプトは、TechNet ギャラリーの「スクリプト化された監視構成 - BackupMonitoringSettings」から入手できます。
AlterMonitoringSettings.ps1
この PowerShell スクリプトは、XML プロファイルをデータ ソースとして使用してさまざまなログ設定を復元または変更するためにサーバー上で実行します。
重要
このスクリプトは、TechNet ギャラリーの「スクリプト化された監視構成 - AlterMonitoringSettings」から入手できます。
バックアップ プロファイル
BackupMonitoringSettings.ps1 スクリプトは、上記の監視設定がすべて含まれる XML ファイルを作成します。 AlterMonitoringSettings.ps1 スクリプトのバックアップ ファイルを使用して、設定をファームに復元できます。 このファイルをテンプレートとして使用し、別のプロファイルを作成することや、別のファームに変更を加えることもできます。
プロファイル
AlterMonitoringSettings.ps1 スクリプトを使用して、ファームに対する設定を変更するこれらの XML ファイルを 1 つ以上作成します。
スクリプト化された監視構成の手順
BackupMonitoringSettings.ps1 スクリプトを実行する
このスクリプトをファームで実行して、スクリプトが作成する XML プロファイルにさまざまな監視設定をバックアップします。 XML ファイルの名前は、"BackupSetting_[日付] @ [時間].xml" の形式です。 スクリプトを実行するたびに新しいファイルが作成されます。
バックアップ プロファイルの設定をコピーおよび変更することによりプロファイルを作成する
BackupSettings.xml ファイルのコピーを作成し、設定を変更できます。 更新されたファイルをファームに対する変更のソースとして使用できます。
重要
ファームを元の構成に復元できるように、元の BackupSettings.xml ファイルは常に保存しておいてください。 カスタム プロファイルを作成するには、BackupSettings.xml ファイルのコピーを変更します。
AlterMonitorngSettings.ps1 スクリプトを実行して設定の変更を適用する
独自のプロファイルを作成した後、 AlterMonitoringSettings.ps1 スクリプトを実行してファームにそれらの変更を適用できます。
設定を復元する
設定を以前の状態に復元するには、 AlterMonitoringSettings.ps1 スクリプトを実行し、BackupSettings.xml ファイルのパスを指定します。
プロファイルを別のファームに適用する
プロファイルを使用して、設定を 1 つのファームから別のファームに適用することもできます。 更新された設定ファイルを使用して、設定を多くのファームに適用することもできます。
関連項目
概念
SharePoint Server のプロファイル スキーマの参照
SharePoint Server でスクリプト化された監視構成を実行する