次の方法で共有


VSS リクエスターを使用して SharePoint をバックアップおよび復元する

Microsoft SharePoint のボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) リクエスターを使用したバックアップと復元方法を説明します。

リクエスターを使用したバックアップと復元

次の手順に従って VSS リクエスターを使用して、Microsoft SharePoint Foundation データのバックアップと復元を行います。

リクエスターを使用してデータのバックアップと復元を行うには

  1. SharePoint Foundation VSS ライター サービスを手動で開始します。 [ 管理ツール] を開き、[ サービス] に移動して開き、[ Volume Shadow Copy] と[ SharePoint 2010 VSS Writer] というサービスを開始します。

  2. システム コンソールから コマンドを実行して、Windows レジストリに STSADM -o registerwsswriter ライターを登録します。 実行可能ファイルは、%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web サーバー拡張機能\15\BIN ディレクトリにあります。

  3. すべての SharePoint Foundation サーバーで手順 1 と 2 を繰り返します。

  4. リクエスターを使用してデータのバックアップと復元を行います。 要求元 ( ボリューム シャドウ コピー サービスの概要で説明されているように) または BETest テスト ユーティリティ ( VSS SDK で利用可能) を使用して、SharePoint Foundation のバックアップまたは復元を行うことができます。

VSS 実行のセキュリティ

VSS には、バックアップと復元の対象となるすべてのサーバー インスタンス上でライターを実行するアカウントに対し、特殊な要件があります。

  • 実行するアカウントは、VSS を呼び出す権限を所有している必要があります。 既定では、VSS ライターは、対象となるサーバー インスタンス上の管理者またはバックアップ オペレーターのメンバーである必要があります。 他のアカウントが VSS にアクセスできるようにレジストリ キーを構成することもできます。

  • アカウントは、 BACKUP DATABASERESTORE DATABASE コマンドをデータベース サーバーに対して発行する権限を持っている必要があります。

  • アカウントは、SQL Server に対して VDI を開く権限を持っている必要があります。そのためには、クライアントが SQL Server の sysadmin グループのメンバーである必要があります。

  • アカウントは、SQL Server 上のマスター データベースの sys.master_files カタログ ビューに対して、クエリを実行できる必要があります。

また、SharePoint Foundation Timer サービス (owstimer.exe) によってホストされるように、ライター サービスは管理アプリケーション プール アカウントの下で実行する必要があります。このアカウントは、SharePoint Foundation の基本インストールの「ネットワーク サービス」アカウントです。

注:

このアカウントがローカル マシン管理者アカウントである可能性は非常に低いと考えられます。これは、処理アカウントがローカル システムとして実行する必要がある VSS の要件とは異なるからです。

関連項目