SharePoint Framework のプレビュー機能を試用する

バージョン 1.5.0 以降では、SharePoint Framework のプレビュー機能を試用できます。 この記事では、プレビュー機能を使用する SharePoint Framework プロジェクトの作成方法と、プレビュー機能で作業するときに考慮する必要がある事項について概要を示します。

重要

プレビュー機能を使用する SharePoint Framework プロジェクトの作成は、評価のみを目的としています。 プレビュー機能を使用するプロジェクトを運用環境に展開することはサポートされていません。 Microsoft は、どのプレビュー機能についても運用テナントにリリースされることを保証しません。 Microsoft は、事前の予告なしにプレビュー機能の変更または削除を実施することがあります。

SharePoint Framework のプレビュー機能とは

SharePoint Framework の進化に伴い、Microsoft は SharePoint Framework への追加を検討している各種の機能に関するフィードバックを要望しています。 それと同時に、組織は、フィードバックを提供するため、また、将来のプロジェクト向けて考慮に入れるために、将来の機能のプレビューを求めています。

バージョン 1.5.0 以降、Microsoft は SharePoint Framework のプレビュー機能を組織が評価できるようにしています。 こうした機能は、plusbeta ラベルでタグ付けされた個別の npm パッケージで利用可能になり、追加の API オプションから完全な機能まで多岐にわたります。 一般に、プレリリース版を表すために SemVer のラベルが使用されていますが、この場合、plusbeta ラベルは npm パッケージに追加のプレビュー機能が含まれていることを示します。 たとえば、SharePoint Framework の 1.5.0-plusbeta バージョンには、1.5.0 バージョンでリリースされたすべての機能と、いくつかの試験的な追加機能が含まれています。

通常の SharePoint Framework Yeoman ジェネレーター (@microsoft/generator-sharepoint) を使用して SharePoint Framework プロジェクトをスキャフォールディングするときには、プレビュー機能を使用するかどうかを選択できます。 その選択内容に基づいて、ジェネレーターは運用環境で実行できるプロジェクトまたは試験的な機能を評価するために使用できるプロジェクトを作成します。 plusbeta バージョンの機能が将来のバージョンの SharePoint Framework でリリースされる保証はない点と、plusbeta バージョンを使用してビルドしたソリューションを運用環境で使用することはサポートされない点に注意する必要があります。

注意

提供されているプレビュー機能に関するフィードバックは、sp-dev-docs GitHub リポジトリの [懸案事項リスト] を使用してお寄せください。

プレビュー機能を使用した SharePoint Framework プロジェクトの作成

バージョン 1.5.0 以降では、SharePoint Framework Yeoman ジェネレーターを使用して SharePoint Framework のプレビュー機能を使用するプロジェクトを作成できます。 プレビュー機能を組み込むには、yo コマンドに plusbeta スイッチを追加します。次に例を示します。

yo @microsoft/sharepoint --plusbeta

このコマンドを実行すると、SharePoint Framework Yeoman ジェネレーターは、その時点で利用可能なプレビュー機能を使用する新しい SharePoint プロジェクトをスキャフォールディングします。 利用可能なプレビュー機能の詳細については、SharePoint Framework Yeoman ジェネレーターのリリース ノートを参照してください。

plusbeta スイッチが使用されていた場合、package.json は @plusbeta タグが付いたスキャフォールディング済みのプロジェクト用の別パッケージを参照するようになります。