コンポーネント サービスでのビジネス オブジェクトの実行

重要

Windows 8 および Windows Server 2012 から、RDS サーバー コンポーネントが Windows オペレーティング システムに含まれなくなりました (詳細については、Windows 8 および Windows Server 2012 の互換性クックブックを参照してください)。 RDS クライアント コンポーネントは、今後のバージョンの Windows で削除される予定です。 新規の開発作業ではこの機能を使用しないようにし、現在この機能を使用しているアプリケーションは修正することを検討してください。 RDS を使用するアプリケーションを WCF Data Service に移行する必要があります。

ビジネス オブジェクトには、実行可能ファイル (.exe) またはダイナミック リンク ライブラリ (.dll) を指定できます。 ビジネス オブジェクトの実行に使用する構成は、そのオブジェクトが .dll ファイルか .exe ファイルかによって異なります。

• .exe ファイルとして作成されたビジネス オブジェクトは、DCOM を介して呼び出すことができます。 これらのビジネス オブジェクトは、インターネット インフォメーション サービス (IIS) を介して使用される場合にデータの追加マーシャリングの対象となるため、クライアントのパフォーマンスが低下します。

• .dll ファイルとして作成されたビジネス オブジェクトは、IIS を介して使用できるため、HTTP でも使用できます。 また、Windows NT を使用している場合は、コンポーネント サービスまたは Microsoft Transaction Server を介する場合にのみ、DCOM で使用することもできます。 IIS 経由でアクセスするには、ビジネス オブジェクト DLL を IIS サーバー コンピューターに登録する必要があります。 DLL が DCOM 上で実行されるように構成するには、「DCOM 上で実行するための DLL の有効化」を参照してください。

注意

中間層のビジネス オブジェクトが、GetObjectContext、SetComplete、SetAbort を使用することでコンポーネント サービスのコンポーネントとして実装されている場合、複数のクライアント呼び出しでその状態を維持するには、ビジネス オブジェクトにコンポーネント サービス (Windows NT を使用している場合は MTS) コンテキスト オブジェクトを使用します。 このシナリオは、通常、信頼されたクライアントとイントラネット内のサーバーとの間に実装される DCOM で実現します。 この場合、クライアント側の RDS.DataSpace オブジェクトと CreateObject メソッドは、CreateInstance メソッドに置き換えられます。このメソッドは、ITransactionContext インターフェイスに用意されており、コンポーネント サービスによって実装されます。

参照

RDS の基礎