DataAdapter と DataReader
適用対象: .NET Framework .NET .NET Standard
Microsoft SqlClient Data Provider for SQL Server DataReader を使用すると、データベースから前方への読み取り専用のストリームを取得できます。 結果はクエリを実行すると返され、DataReader の Read メソッドを使用して要求するまで、クライアントのネットワーク バッファーに格納されます。 DataReader を使用すると、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。これは、使用可能になったデータをすぐに取得するためと、一度に 1 つの行しかメモリに格納しない (既定の設定) ことによってシステムのオーバーヘッドが軽減されるためです。
DataAdapter は、データ ソースからデータを取得し、1 つの DataSet 内でテーブルを設定するために使用されます。 また、DataAdapter
は、DataSet
に対して加えられた変更をデータ ソースに反映させます。 DataAdapter
は、Microsoft SqlClient Data Provider for SQL Server の Connection
オブジェクトを使用してデータ ソースに接続し、Command
オブジェクトを使用して、データ ソースに対するデータの取得および変更の解決を行います。
.NET には DbDataReader と DbDataAdapter のオブジェクトがあります。Microsoft SqlClient Data Provider for SQL Server には、SqlDataReader と SqlDataAdapter のオブジェクトが含まれています。
このセクションの内容
DataReader によってデータを取得する
ADO.NET の DataReader オブジェクトと、それを使用してデータ ソースから結果ストリームを返す方法について説明します。
DataAdapter から DataSet を設定する
DataSet
を使用して DataAdapter
にテーブル、列、および行を設定する方法について説明します。
DataAdapter パラメーター
DataAdapter
のコマンド プロパティのパラメーターを使用する方法と、DataSet
の列の内容をコマンド パラメーターに割り当てる方法について説明します。
DataSet に既存の制約を追加する
既存の制約を DataSet
に追加する方法について説明します。
DataAdapter、DataTable、DataColumn のマッピング
DataTableMappings
の ColumnMappings
および DataAdapter
を設定する方法について説明します。
クエリ結果のページング
クエリの結果をデータ ページとして表示する例を示します。
DataAdapter を使用してデータ ソースを更新する
DataAdapter
を使用して DataSet
の変更内容を解決してデータベースに戻す方法について説明します。
DataAdapter イベントを処理する
DataAdapter
のイベントおよびその使用方法について説明します。
DataAdapter を使用したバッチ操作
DataSet
から更新を適用する際に、SQL Server へのラウンド トリップ回数を減らすことにより、アプリケーションのパフォーマンスを向上させる方法について説明します。