複数ファイル接続マネージャー
適用対象: SQL Server Azure Data Factory の SSIS 統合ランタイム
複数ファイル接続マネージャーを使用すると、パッケージで既存のファイルやフォルダーを参照したり、実行時にファイルやフォルダーを作成したりできます。
注意
Integration Services の組み込みタスクとデータ フロー コンポーネントは、複数ファイル接続マネージャーを使用しません。 ただし、スクリプト タスクまたはスクリプト コンポーネントでは、この接続マネージャーを使用できます。 スクリプト タスクで接続マネージャーを使用する方法については、「 スクリプト タスクでのデータ ソースへの接続」を参照してください。 スクリプト コンポーネントで接続マネージャーを使用する方法については、「 スクリプト コンポーネントでのデータ ソースへの接続」を参照してください。
複数ファイル接続マネージャーの使用方法の種類
複数ファイル接続マネージャーの FileUsageType プロパティでは、接続の使用方法を指定します。 複数ファイル接続マネージャーでは、ファイルの作成、フォルダーの作成、既存のファイルの使用、および既存のフォルダーの使用を行うことができます。
次の表に FileUsageTypeの値を示します。
値 | 説明 |
---|---|
0 | 複数ファイル接続マネージャーは、既存のファイルを使用します。 |
1 | 複数ファイル接続マネージャーは、ファイルを作成します。 |
2 | 複数ファイル接続マネージャーは、既存のフォルダーを使用します。 |
3 | 複数ファイル接続マネージャーは、フォルダーを作成します。 |
複数ファイル接続マネージャーの構成
複数ファイル接続マネージャーをパッケージに追加するときは、 Integration Services によって、実行時に複数ファイルの接続を解決する接続マネージャーを作成し、複数ファイルの接続プロパティを設定して、複数ファイルの接続をパッケージの Connections コレクションに追加します。
接続マネージャーの ConnectionManagerType プロパティは、 MULTIFILEに設定されます。
複数ファイル接続マネージャーは、次の方法で構成できます。
ファイルとフォルダーの、使用法の種類を指定します。
ファイルとフォルダーを指定します。
複数のファイルまたはフォルダーを使用する場合、ファイルとフォルダーのアクセス順序を指定します。
複数ファイル接続マネージャーが複数のファイルとフォルダーを参照する場合、そのファイルとフォルダーのパスは、パイプ (|) 文字で区切ります。 この接続マネージャーの ConnectionString プロパティの形式は、次のとおりです。
<path>|<path>
複数のファイルまたはフォルダーを指定する場合、ワイルドカード文字を使用することもできます。 たとえば、C ドライブのすべてのテキスト ファイルを参照するには、ConnectionString プロパティの値を「C:\*.txt」に設定します。
プロパティを設定するには SSIS デザイナーから行うか、またはプログラムによって設定します。
SSIS デザイナーで設定できるプロパティの詳細については、「 [ファイル接続マネージャーの追加] ダイアログ ボックスの UI リファレンス」を参照してください。
プログラムによる接続マネージャーの構成については、「 ConnectionManager 」と「 プログラムによる接続の追加に設定されます。