全体結合変換
適用対象: SQL Server Azure Data Factory の SSIS Integration Runtime
全体結合変換は、複数の入力を 1 つの出力に結合します。 たとえば、5 つの異なるフラット ファイル ソースからの出力を全体結合変換への入力とし、1 つの出力に結合できます。
入力と出力
変換入力は、変換出力に 1 つずつ追加されます。行の並べ替えは発生しません。 パッケージで並べ替え出力が必要な場合は、全体結合変換ではなくマージ変換を使用する必要があります。
全体結合変換に連結した最初の入力が変換出力のソースとなり、これから変換出力が作成されます。 全体結合変換に次に連結した入力の列は、変換出力の列にマップされます。
入力をマージするには、入力の列を出力の列にマップします。 最低 1 つの入力の列を、各出力列にマップする必要があります。 2 つの列の間のマッピングでは、列のメタデータが一致する必要があります。 たとえば、マップされた列は同じデータ型である必要があります。
マップされた列に文字列データが含まれ、出力列の長さが入力列の長さよりも短い場合、入力列を含めることができるように、出力列の長さが自動的に調整されます。 出力列にマップされない入力列は、出力列の値が NULL に設定されます。
この変換は、複数の入力と 1 つの出力をとります。 エラー出力はサポートされていません。
全体結合変換の構成
プロパティを設定するには SSIS デザイナーから行うか、またはプログラムによって設定します。
プログラムによって設定できるプロパティの詳細については、「 共通プロパティ」を参照してください。
プロパティの設定方法の詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。
全体結合変換エディター
[全体結合変換エディター] ダイアログ ボックスを使用すると、複数の入力行セットを 1 つの出力行セットにマージできます。 データ フローに全体結合変換を含めることで、複数のデータ フローのデータをマージしたり、全体結合変換を入れ子にして複雑なデータセットを作成したり、データ内のエラーを修正した後で行を再マージしたりできます。
オプション
[出力列の名前]
各列に対して別名を入力します。 既定では最初の (参照) 入力の入力列の名前が使用されますが、一意なわかりやすい名前を任意に付けることもできます。
[全体結合 入力 1]
最初の (参照) 入力で使用可能な入力列を一覧から選択します。 マップされた列のメタデータが一致する必要があります。
[全体結合 入力 n]
2 番目およびその他の入力で使用可能な入力列を一覧から選択します。 マップされた列のメタデータが一致する必要があります。