Integration Services (SSIS) Scale Out Master

適用対象:SQL Server Azure Data Factory の SSIS Integration Runtime

Scale Out Master では、SSISDB カタログと Scale Out Master サービスを利用して Scale Out システムが管理されます。

SSISDB カタログでは、Scale Out Worker、パッケージ、実行に関するすべての情報が保存されます。 Scale Out Worker を有効にして、Scale Out でパッケージを実行するインターフェイスを提供します。詳細については、「チュートリアル:Integration Services Scale Out をセットアップする」と「Integration Services でパッケージを実行する」を参照してください。

Scale Out Master サービスは、Scale Out Worker との通信を担当する Windows サービスです。 HTTPS 経由で Scale Out Worker のパッケージ実行の状態を返し、SSISDB のデータを操作します。

Scale Out ビューと SSISDB のストアド プロシージャ

ビュー

• [catalog].[master_properties]
• [catalog].[worker_agents]

ストアド プロシージャ

• Scale Out Worker を管理する場合:

  • [catalog].[disable_worker_agent]
  • [catalog].[enable_worker_agent]

• Scale Out のパッケージを実行する場合:

  • [catalog].[create_execution]
  • [catalog].[add_execution_worker]
  • [catalog].[start_execution]

Scale Out Master サービスを構成する

<drive>:\Program Files\Microsoft SQL Server\140\DTS\Binn\MasterSettings.config ファイルを使用して、SSIS Scale Out サービスを構成します。 構成ファイルの更新後に、サービスを再起動する必要があります。

構成	説明	Default value
PortNumber	Scale Out Worker との通信に利用されるネットワーク ポート番号。	8391
SSLCertThumbprint	Scale Out Worker との通信の保護に利用される TLS/SSL 証明書のサムプリント。	Scale Out Master のインストール時に指定される TLS/SSL 証明書のサムプリント
SqlServerName	SSISDB カタログが含まれている SQL Server の名前。 たとえば、ServerName\InstanceName です。	Scale Out Master と共にインストールされる SQL Server の名前。
CleanupCompletedJobsIntervalInMs	完了した実行ジョブを消去する間隔 (ミリ秒単位)。	43200000
DealWithExpiredTasksIntervalInMs	期限切れ実行ジョブを処理する間隔 (ミリ秒単位)。	300000
MasterHeartbeatIntervalInMs	Scale Out Master ハートビートの間隔 (ミリ秒単位)。 このプロパティでは、Scale Out Master が SSISDB カタログでのそのオンライン ステータスを更新する間隔が指定されます。	30000
SqlConnectionTimeoutInSecs	SSISDB に接続するときの SQL 接続のタイムアウト (秒)。	15

Scale Out Master サービス ログを表示する

Scale Out Master サービス ログ ファイルは <drive>:\Users\[account]\AppData\Local\SSIS\ScaleOut\Master フォルダーにあります。

[account] パラメーターは、Scale Out Master サービスを実行するアカウントです。 既定では、このアカウントは SSISScaleOutMaster140 です。

次のステップ

Integration Services (SSIS) Scale Out Worker