パッケージ実行用のダンプ ファイルを生成する

適用対象:SQL Server Azure Data Factory の SSIS Integration Runtime

Integration Servicesでは、パッケージの実行に関する情報を提供するデバッグ ダンプ ファイルを作成できます。 このファイル内の情報は、パッケージの実行に関する問題のトラブルシューティングに役立ちます。

Note

デバッグ ダンプ ファイルには機密情報が含まれている場合があります。 機密情報を保護するには、アクセス制御リスト (ACL) を使用してこのファイルへのアクセスを制限するか、アクセスが制限されたフォルダーにファイルをコピーすることができます。 たとえば、デバッグ ファイルを Microsoft サポート サービスに送信する前には、機密性の高い情報をすべて削除することをお勧めします。

Integration Services サーバーにプロジェクトを配置すると、そのプロジェクトに含まれているパッケージの実行に関する情報を提供するダンプ ファイルを作成できます。 ISServerExec.exe プロセスが終了すると、ダンプ ファイルが作成されます。 [パッケージの実行] ダイアログ ボックスの [エラー時にダンプする] オプションを選択することにより、パッケージの実行中にエラーが発生したらダンプ ファイルが作成されるように指定できます。 また、次のストアド プロシージャを使用することもできます。

  • catalog.set_execution_parameter_value (SSISDB データベース)

    パッケージの実行中にエラーまたはイベントが発生したとき、および特定のイベントが発生したときにダンプ ファイルが作成されるように構成する場合に、このストアド プロシージャを呼び出します。

  • catalog.create_execution_dump

    実行中のパッケージを一時停止してダンプ ファイルを作成する場合に、このストアド プロシージャを呼び出します。

パッケージ配置モデルを使用する場合は、 dtexec ユーティリティまたは dtutil ユーティリティを使用して、コマンド ラインでデバッグ ダンプ オプションを指定することによって、デバッグ ダンプ ファイルを作成します。 詳細については、「 dtexec ユーティリティ 」と「 dtutil ユーティリティ」を参照してください。 パッケージ配置モデルの詳細については、「Integration Services (SSIS) プロジェクトとパッケージの配置」と「レガシー パッケージの配置 (SSIS)」を参照してください。

デバッグ ダンプ ファイルの形式

デバッグ ダンプ オプションを指定した場合、 Integration Services によって作成されるデバッグ ダンプ ファイルを次に示します。

  • .mdmp デバッグ ダンプ ファイル。 これはバイナリ ファイルです。

  • .tmp デバッグ ダンプ ファイル。 これはテキスト形式のファイルです。

Integration Services の既定では、これらのファイルは <ドライブ>:\Program Files\Microsoft SQL Server\110\Shared\ErrorDumps フォルダーに格納されます。

次の表では、.tmp ファイル内の特定のセクションのみについて説明します。 .tmp ファイルには、次の表に記載されていないデータが他にも含まれています。

情報の種類 説明
環境 オペレーティング システムのバージョン、メモリの使用量のデータ、プロセス ID、およびプロセス イメージ名。 環境情報は .tmp ファイルの先頭にあります。 # SSIS Textual Dump taken at 9/13/2007 1:50:34 PM

#PID 4120

#Image Name [C:\Program Files\Microsoft SQL Server\110\DTS\Binn\DTExec.exe]

# OS major=6 minor=0 build=6000

# Running on 2 amd64 processors under WOW64

# Memory:58% in use. Physical: 845M/2044M Paging: 2404M/4095M (avail/total)
ダイナミック リンク ライブラリ (DLL) のパスとバージョン パッケージの処理中にシステムによって読み込まれる各 DLL のパスとバージョン番号。 # Loaded Module: c:\bb\Sql\DTS\src\bin\debug\i386\DTExec.exe (10.0.1069.5)

# Loaded Module:C:\Windows\SysWOW64\ntdll.dll (6.0.6000.16386)

# Loaded Module:C:\Windows\syswow64\kernel32.dll (6.0.6000.16386)
最新のメッセージ システムで発行された最新のメッセージ。 各メッセージの時刻、種類、説明、およびスレッド ID が含まれます。 [M:1] Ring buffer entry: (*pRecord)

[D:2] <<<CRingBufferLogging::RingBufferLoggingRecord>>> ( @ 0282F1A8 )

[E:3] Time Stamp: 2007-09-13 13:50:32.786 (szTimeStamp)

[E:3] Thread ID: 2368 (ThreadID)

[E:3] Event Name: OnError (EventName)

[E:3] Source Name: (SourceName)

[E:3] Source ID: (SourceID)

[E:3] Execution ID: (ExecutionGUID)

[E:3] Data Code: -1073446879 (DataCode)

[E:3] 説明: コンポーネントが見つからないか、登録されていないか、アップグレードできないか、コンポーネントに必要なインターフェイスが見つかりません。 このコンポーネントの連絡先情報は "" です。

[パッケージの実行] ダイアログ ボックス