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数値関数

次の表では、ODBC スカラー関数セットに含まれる数値関数について説明します。 SQL_NUMERIC_FUNCTIONSの情報型を使用して SQLGetInfo を呼び出すことで、アプリケーションはドライバーでサポートされている数値関数を判断できます。

すべての数値関数は、入力パラメーターと同じデータ型の値を返す ABS、ROUND、TRUNCATE、SIGN、FLOOR、CEILING を除き、SQL_FLOATデータ型の値を返します。

numeric_expとして示される引数には、列の名前、別のスカラー関数の結果、または数値リットルl を指定できます。基になるデータ型は、SQL_NUMERIC、SQL_DECIMAL、SQL_TINYINT、SQL_SMALLINT、SQL_INTEGER、SQL_BIGINT、SQL_FLOAT、SQL_REAL、またはSQL_DOUBLEとして表すことができます。

float_expとして示される引数には、列の名前、別のスカラー関数の結果、または基になるデータ型をSQL_FLOATとして表すことができる数値リテラルを指定できます。

integer_expとして示される引数には、列の名前、別のスカラー関数の結果、または数値リテラルを指定できます。基になるデータ型は、SQL_TINYINT、SQL_SMALLINT、SQL_INTEGER、またはSQL_BIGINTとして表すことができます。

SQL-92 に合わせて、ODBC 3.0 にCURRENT_DATE、CURRENT_TIME、CURRENT_TIMESTAMPスカラー関数が追加されました。

機能 説明
ABS(numeric_exp) (ODBC 1.0) numeric_expの絶対値を返します。
ACOS(float_exp) (ODBC 1.0) 角度としてfloat_expのアークコサインをラジアンで表して返します。
ASIN(float_exp) (ODBC 1.0) 角度としてfloat_expのアークサインをラジアンで表して返します。
ATAN(float_exp) (ODBC 1.0) 角度としてfloat_expのアークタンジェントをラジアンで表して返します。
ATAN2(float_exp1, float_exp2) (ODBC 2.0) float_exp1 および float_exp2 で指定された x 座標と y 座標のアークタンジェントをそれぞれ角度としてラジアンで表して返します。
CEILING(numeric_exp) (ODBC 1.0) numeric_exp以上の最小の整数を返します。 戻り値は、入力パラメーターと同じデータ型です。
COS(float_exp) (ODBC 1.0) float_expのコサインを返 しますここで、float_exp はラジアンで表される角度です。
COT(float_exp) (ODBC 1.0) float_expのコタンジェントを返 しますここで、float_exp はラジアンで表される角度です。
DEGREES(numeric_exp) (ODBC 2.0) numeric_expラジアンから変換された度数を返します。
EXP(float_exp) (ODBC 1.0) float_expの指数値を返します。
FLOOR(numeric_exp) (ODBC 1.0) numeric_exp以下の最大の整数を返します。 戻り値は、入力パラメーターと同じデータ型です。
LOG(float_exp) (ODBC 1.0) float_expの自然対数を返します。
LOG10(float_exp) (ODBC 2.0) float_expの底 10 の対数を返します。
MOD(integer_exp1, integer_exp2) (ODBC 1.0) integer_exp2で割った integer_exp1 の剰余 (剰余) を返します
PI( ) (ODBC 1.0) 定数値 pi を浮動小数点値として返します。
POWER(numeric_exp, integer_exp) (ODBC 2.0) numeric_exp の値を integer_expの累乗に返します。
RADIANS(numeric_exp) (ODBC 2.0) numeric_exp度から変換されたラジアンの数 返します。
RAND([integer_exp]) (ODBC 1.0) 省略可能なシード値として integer_exp を使用して、ランダムな浮動小数点値を返します。
ROUND(numeric_exp, integer_exp) (ODBC 2.0) 小数点 の右integer_exp 位置に丸められた numeric_exp を返します。 integer_expが負の場合、numeric_expは | に丸められます。integer_exp|は小数点の左側に配置されます。
SIGN(numeric_exp) (ODBC 1.0) numeric_expの符号のインジケーターを返します。 numeric_expが 0 未満の場合は、-1 が返されます。 numeric_expが 0 に等しい場合は、0 が返されます。 numeric_expが 0 より大きい場合は、1 が返されます。
SIN(float_exp) (ODBC 1.0) float_expのサインを返します。ここで、float_expはラジアンで表される角度です。
SQRT(float_exp) (ODBC 1.0) float_expの平方根を返します。
TAN(float_exp) (ODBC 1.0) float_expのタンジェントを返します。ここで、float_expはラジアンで表される角度です。
TRUNCATE(numeric_exp, integer_exp) (ODBC 2.0) 小数点 の右側integer_exp 位置に切り捨てられた numeric_exp を返します。 integer_expが負の場合、numeric_expは | に切り捨てられます。integer_exp|は小数点の左側に配置されます。