Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップを無効にする
適用対象: SQL Server
このトピックでは、データベース レベルとインスタンス レベルの両方で、Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップを無効化または一時停止する方法について説明します。
特定のデータベースに対して Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップを無効にする
システム ストアド プロシージャの managed_backup.sp_backup_config_basic (Transact-SQL) を使用すれば、Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップ 設定を無効にできます。 特定のデータベースに対して Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップの構成を有効または無効にするには、@enable_backup パラメーターを使用します。構成設定を有効にする場合は 1、無効にする場合は 0 を指定します。
特定のデータベースに対して Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップを無効にする手順
データベース エンジンに接続します。
[標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。
次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、 [実行] をクリックします。
EXEC msdb.managed_backup.sp_backup_config_basic
@database_name = 'TestDB'
,@enable_backup = 0;
GO
Note
ご利用の構成によって、@container_url
パラメーターの設定が必要になる場合があります。
インスタンス上のすべてのデータベースに対して、Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップを無効にする
インスタンス上で現在 Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップが有効になっているすべてのデータベースから Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップの構成設定を無効にする手順を次に示します。 ストレージ URL、保持期間、SQL 資格情報などの構成設定はメタデータに保持されるため、後で Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップをデータベースに対して有効にした場合に使用できます。 Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップ サービスを一時的に停止するだけの場合は、このトピックの後のセクションで説明するマスターの切り替えを使用できます。
すべてのデータベースに対して Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップを無効にする手順
データベース エンジンに接続します。
[標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。
次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、 [実行] をクリックします。 次の例では、Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップが、インスタンス レベルで構成されているかどうかと、インスタンス上にあるすべての Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップに対応したデータベースに構成されているかどうかを識別し、sp_backup_config_basic システム ストアド プロシージャを実行して、Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップを無効にします。
-- Create a working table to store the database names
Declare @DBNames TABLE
(
RowID int IDENTITY PRIMARY KEY
,DBName varchar(500)
)
-- Define the variables
DECLARE @rowid int
DECLARE @dbname varchar(500)
DECLARE @SQL varchar(2000)
-- Get the database names from the system function
INSERT INTO @DBNames (DBName)
SELECT db_name
FROM
msdb.managed_backup.fn_backup_db_config (NULL)
WHERE is_managed_backup_enabled = 1
AND is_dropped = 0
--Select DBName from @DBNames
select @rowid = min(RowID)
FROM @DBNames
WHILE @rowID IS NOT NULL
Begin
Set @dbname = (Select DBName From @DBNames Where RowID = @rowid)
Begin
Set @SQL = 'EXEC msdb.managed_backup.sp_backup_config_basic
@database_name= '''+'' + @dbname+ ''+''',
@enable_backup=0'
EXECUTE (@SQL)
END
Select @rowid = min(RowID)
From @DBNames Where RowID > @rowid
END
インスタンスのすべてのデータベースの構成設定を確認するには、次のクエリを使用します。
Use msdb;
GO
SELECT * FROM managed_backup.fn_backup_db_config (NULL);
GO
インスタンスのデフォルトの Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップ設定を無効にする
インスタンス レベルの既定の設定は、そのインスタンスに作成されたすべての新しいデータベースに適用されます。 既定の設定が必要なくなった場合は、 managed_backup.sp_backup_config_basic システム ストアド プロシージャを使用し、 @database_name パラメーターを NULL に設定して、この構成を無効にすることができます。 無効にしても、ストレージ URL、保有期間の設定、SQL 資格情報名など、その他の構成設定は削除されません。 こうした設定は、後でインスタンスに対して Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップ を有効にする場合に使用されます。
Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップのデフォルトの構成設定を無効にする手順
データベース エンジンに接続します。
[標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。
次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、 [実行] をクリックします。
EXEC msdb.managed_backup.sp_backup_config_basic @enable_backup = 0; GO
Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップをインスタンス レベルで一時停止させる
少しの間 Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップ サービスを一時停止させる必要が生じる場合があります。 そうした時は、managed_backup.sp_backup_master_switch システム ストアド プロシージャを使用すれば、インスタンス レベルで Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップ サービスを無効にできます。 Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップを再開する際にも同じストアド プロシージャが使用されます。 Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップを無効にするか有効にするかの定義付けには、@state パラメーターが使用されます。
Transact-SQL を使用して Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップを一時停止させる手順
データベース エンジンに接続します。
[標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。
次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、 [実行]をクリックします。
Use msdb;
GO
EXEC managed_backup.sp_backup_master_switch @new_state=0;
Go
Transact-SQL を使用して Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップを再開させる手順
データベース エンジンに接続します。
[標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。
次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、 [実行]をクリックします。
Use msdb;
Go
EXEC managed_backup.sp_backup_master_switch @new_state=1;
GO