OLEDB Provider Information イベント クラス

適用対象:SQL ServerAzure SQL DatabaseAzure SQL Managed Instance

OLEDB Provider Information イベント クラスは、分散クエリを実行するときに発生し、プロバイダー接続に関する情報を収集します。

このイベント クラスには、さまざまなプロパティ セットを使用してリモート プロバイダーから収集したすべてのプロパティが含まれています。その一部を以下に示します。

  • DBPROPSET_DATASOURCEINFO

  • SQLPROPSET_OPTHINTS

  • DBPROPSET_SQLSERVERDATASOURCEINFO (SQL Server のみ)

  • DBPROPSET_SQLSERVERDBINIT (SQL Server のみ)

  • DBPROPSET_ROWSET

  • IDBInfo インターフェイス

上記のプロパティは利用可能なメタデータと共にクエリ オプティマイザーによって使用され、クエリの最適な実行プランが選択されます。 分散クエリ プロファイラー トレースで、実行をトレースしたり、OLE DB の呼び出しおよびイベントの分析を行う場合に、この情報が役立ちます。

OLEDB Provider Information イベント クラスのデータ列

データ列名 データ型 説明 列 ID フィルターの適用
ApplicationName nvarchar SQL Serverのインスタンスへの接続を作成したクライアント アプリケーションの名前。 この列には、プログラムの表示名ではなく、アプリケーションによって渡された値が格納されます。 10 はい
ClientProcessID int クライアント アプリケーションが実行されているプロセスに対し、ホスト コンピューターが割り当てた ID。 クライアントによりクライアント プロセス ID が指定されると、このデータ列に値が格納されます。 9 はい
DatabaseID int USE database ステートメントで指定されたデータベースの ID、または特定のインスタンスについて USE database ステートメントが実行されていない場合は既定の database となります。 SQL Server プロファイラー では、 ServerName データ列がトレースにキャプチャされ、そのサーバーが利用可能な場合、データベースの名前が表示されます。 データベースに対応する値は、DB_ID 関数を使用して特定します。 3 はい
DatabaseName nvarchar ユーザーのステートメントが実行されているデータベースの名前。 35 はい
EventClass int イベントの種類 = 194。 27 いいえ
EventSequence int 要求内の特定のイベントのシーケンス。 51 いいえ
GroupID int SQL トレース イベントが発生したワークロード グループの ID。 66 はい
HostName nvarchar クライアントが実行されているコンピューターの名前。 このデータ列にはクライアントからホスト名が提供されている場合に値が格納されます。 ホスト名を指定するには、HOST_NAME 関数を使用します。 8 はい
IsSystem int イベントがシステム プロセスとユーザー プロセスのどちらで発生したか。 1 はシステム、0 はユーザーです。 60 はい
LinkedServerName nvarchar リンク サーバーの名前 45 はい
LoginName nvarchar ユーザーのログイン名 ( SQL Server セキュリティ ログインまたは DOMAIN\username という形式の Windows ログイン資格情報)。 11 はい
LoginSid image ログインしたユーザーのセキュリティ識別子 (SID)。 この情報は、 sys.server_principals カタログ ビューで参照できます。 各 SID はサーバーのログインごとに一意です。 41 はい
NTDomainName nvarchar ユーザーが所属する Windows ドメイン。 7 はい
NTUserName nvarchar Windows のユーザー名。 6 はい
ProviderName nvarchar OLE DB プロバイダーの名前です。 46 はい
RequestID int ステートメントが含まれている要求の ID。 49 はい
SessionLoginName nvarchar セッションを開始したユーザーのログイン名。 たとえば、Login1 を使用して SQL Server に接続し、Login2 でステートメントを実行すると、 SessionLoginName には Login1 が表示され、 LoginName には Login2 が表示されます。 この列には、 SQL Server ログインと Windows ログインの両方が表示されます。 64 はい
SPID int イベントが発生したセッションの ID。 12 はい
StartTime datetime イベントの開始時刻 (取得できた場合)。 14 はい
TextData ntext トレースでキャプチャされたイベント クラスに依存するテキスト値。 1 はい
TransactionID bigint システムによって割り当てられたトランザクション ID。 4 はい

参照

拡張イベント
sp_trace_setevent (Transact-SQL)
Transact-SQL での OLE オートメーション オブジェクト