印刷コントロールを使用したブラウザーからのレポートの印刷 (レポート ビルダー)

レポートを表示するための最も一般的なクライアント アプリケーションはブラウザーですが、ブラウザーの印刷機能はレポートの印刷には適していません。 ブラウザーの印刷機能は、Web ページを印刷するための機能です。 通常、ブラウザーから印刷したページには、Web ページ上にあるすべての可視要素と、ページまたは Web サイトを識別するヘッダーおよびフッター情報が含まれます。 ブラウザーからの印刷では現在のウィンドウの内容が印刷されるため、 レポートが数ページあっても最初のページしか印刷されません。また、レポート ページのサイズが印刷ページのサイズより大きい場合には、ページの全体を印刷しきれない場合もあります。 SQL Server Reporting Services で提供されるクライアント側の印刷機能は、いくつかの理由で使用できます。 ブラウザーで表示したレポートの印刷品質を向上させ、複数のページを印刷するための機能を使用することができます。 クライアント側印刷機能では、標準の [印刷] ダイアログ ボックスを使用して、印刷する前に、プリンターの選択、ページと余白の指定、およびレポートのプレビューを行うことができます。 クライアント側印刷機能は、ブラウザーの [ファイル] メニューの [印刷] コマンドの代わりに使用できます。 クライアント側印刷機能を使用すると、レポートがデザインどおりに印刷され、Web ページの印刷で表示されるような余分な要素は印刷されません。

クライアント側印刷機能を使用するには、 Microsoft ActiveX コントロールをインストールする必要があります。 詳細については、「Reporting Services のクライアント側印刷機能の有効化と無効化」を参照してください。

Note

ページ分割されたレポートの定義ファイル (.rdl) は、Microsoft レポート ビルダー、Power BI レポート ビルダー、または SQL Server Data Tools のレポート デザイナーを使用して作成および変更できます。

レポートの印刷プロパティを構成するには、[印刷] ダイアログで [プロパティ] ボタンを選択します。 [用紙サイズ] は、レポート定義で定義されているレポート ページ サイズの既定の高さと幅によって決まります。 指定できる値は、利用できるプリンターの種類とその機能によって異なります。 [幅] と [高さ] には、そのコンピューター上で構成されたプリンター ドライバーによって決まる既定値が表示されます。 これらの値を変更すると、指定したサイズでレポートが印刷されます。 ページの幅と高さは、それぞれ [印刷の向き]( [縦] または [横]) で決まります。 表示される既定の印刷の向きは、レポートのページの幅と高さで決まります。

Note

[印刷] ダイアログおよび通常使うプリンター設定 (幅、高さ、ページの向き) は、レポート定義で決まります。

レポートをプレビューするには、[印刷] ダイアログで [プレビュー] ボタンを選択します。 プレビューを選ぶと、レポートの最初のページが別のプレビュー ウィンドウに表示されます。 レポート サーバーでレポートが表示されると、さらに多くのページが利用可能になります。 レポートのプレビューは、EMF 形式で表示されます。 プレビューでは前後のページに移動することができ、最後のページに到達すると、 [次へ] ボタンが無効になります。

印刷の余白を調整する

レポートを印刷する前に、表示される EMF レポートの余白を変更できます。 [印刷] ダイアログで余白を変更するには、[プレビュー] ボタンを選択します。 プレビュー ページの上部にある [余白] ボタンを選びます。 [余白] ダイアログ ボックスが表示されます。 必要に応じて上下および左右の余白を設定します。 [OK] を選択します。 ダイアログが閉じ、プレビューの表示および印刷の設定が保存されます。