ページ分割されたレポートで再帰型階層グループを作成する (レポート ビルダー)
適用対象: Microsoft Report Builder (SSRS) Power BI Report Builder SQL Server Data Tools の Report Designer
ページ分割されたレポートの再帰型階層グループを使用すると、組織階層内のマネージャーと従業員のリレーションシップを表す上司と部下の構造など、複数の階層レベルから成る単一のレポート データセットのデータを編成できます。
テーブル内のデータを再帰型階層グループにまとめるには、まず、すべての階層データが含まれた単一のデータセットを用意しておく必要があります。グループ化するアイテムとグループ化の基準に使用するアイテムには別々のフィールドを使用する必要があります。 たとえば、従業員をそれぞれのマネージャーの子として再帰的にまとめるデータセットには、従業員名、従業員 ID、マネージャー名、マネージャー ID などが含まれます。
注意
ページ分割されたレポートの定義ファイル (.rdl) は、Microsoft レポート ビルダー、Power BI レポート ビルダー、または SQL Server Data Tools のレポート デザイナーを使用して作成および変更できます。
再帰型階層グループを作成するには
デザイン ビューで、テーブルを追加して、表示するデータセット フィールドをドラッグします。 通常、階層として表示する必要のあるフィールドは最初の列にあります。
テーブル内の任意の場所を右クリックして選択します。 選択したテーブルの詳細グループがグループ化ペインに表示されます。 行グループ ペインで、 [詳細] を右クリックし、 [グループの編集] をクリックします。 [グループのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[グループ式] の [追加] をクリックします。 新しい行がグリッドに表示されます。
[グループ化の条件] ボックスで、グループ化するフィールドを入力または選択します。
[詳細設定] をクリックします。
[再帰的な親] ボックスで、グループ化で親として使用するフィールドを入力または選択します。
[OK] を選択します。
レポートを実行します。 レポートに再帰型階層グループが表示されますが、階層を示すインデントはありません。
再帰型階層グループにインデント レベルを設定するには
階層書式を表示するためのインデント レベルを追加する対象フィールドが含まれているテキスト ボックスをクリックします。 テキスト ボックスのプロパティがプロパティ ペインに表示されます。
Note
プロパティ ペインが表示されない場合は、 [表示] タブの [プロパティ] をクリックします。
プロパティ ペインで、[余白] ノードを展開して [左] をクリックします。次に、ドロップダウン リストから <[式...>] を選択します。
式ペインで次の式を入力します。
=CStr(2 + (Level()*10)) + "pt"
Padding のプロパティはすべて、 nnyy形式の文字列が必要です。ここで、 nn は数字、 yy は単位です。 この例の式では、 Level 関数を使用する文字列が構築され、再帰レベルに基づいて余白のサイズが増加されます。 たとえば、レベルが 1 の行では余白は (2 + (1*10))=12 ポイントに、レベルが 3 の行では (2 + (3*10))=32 ポイントになります。 Level 関数の詳細については、「 Level」を参照してください。
[OK] を選択します。
レポートを実行します。 グループ化されたデータの階層ビューがレポートに表示されます。
参照
複数の再帰型階層グループの作成 (レポート ビルダーおよび SSRS)
データのフィルター、グループ化、および並べ替え (レポート ビルダーおよび SSRS)
集計関数リファレンス (レポート ビルダーおよび SSRS)
テーブル (レポート ビルダーおよび SSRS)
マトリックス (レポート ビルダーおよび SSRS)
一覧 (レポート ビルダーおよび SSRS)
テーブル、マトリックス、および一覧 (レポート ビルダーおよび SSRS)