レポートビルダー関数 - ページ分割されたレポートの InScope 関数 (レポートビルダー)

適用対象: Microsoft レポートビルダー (SSRS) Power BI Report Builder SQL Server Data Tools のレポートデザイナー

アイテムの現在のインスタンスが、ページ分割されたレポートの指定したスコープ内にあるかどうかを示します。

Note

ページ分割されたレポートの定義ファイル (.rdl) は、Microsoft レポートビルダー、Power BI レポートビルダー、または SQL Server Data Tools のレポートデザイナーを使用して作成および変更できます。

構文

InScope(scope)

スコープ (scope)
(String) スコープを指定するデータセット、データ領域、またはグループの名前です。

Boolean値を返します。

InScope 関数を使用すると、レポートアイテムの現在のインスタンスのスコープを調べて、scope パラメーターで指定されたスコープのメンバーシップを確認することができます。

Scope には、式を指定することはできません。

InScope 関数は、通常、動的スコープを利用するデータ領域で使用されます。たとえば、 InScope をデータ領域のセル内のドリルスルーリンクに使用して、クリックされたセルに応じて異なるレポート名とパラメーターセットが返されるようにすることができます。この例を以下に示します。

次の式では、ドリルスルーリンクのレポート名として使用し、 ProductDetail グループ内のセルがクリックされた場合は Month レポートが開き、それ以外のセルがクリックされた場合は ProductSummary レポートが開くようにしています。
```
=Iif(InScope("Month"), "ProductDetail", "ProductSummary")  
```
次の式では、詳細レポートパラメーターの Omit プロパティに使用し、 Product グループ内のセルがクリックされた場合のみ、目的のレポートにパラメーターが渡されるようにしています。
```
=Not(InScope("Product"))  
```

次のコード例では、アイテムの現在のインスタンスが、 Product データセット、データ領域、またはグループのスコープにあるかどうかが示されます。

=InScope("Product")