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レポート、レポート パーツ、およびレポート定義 (レポート ビルダーおよび SSRS)

Reporting Services では、初期定義、パブリッシュされたレポート、ユーザーに表示される表示レポートなど、改ページ調整されたレポートの異なる状態を示すさまざまな用語が使用されます。

Note

ページ分割されたレポートの定義ファイル (.rdl) は、Microsoft レポート ビルダー、Power BI レポート ビルダー、または SQL Server Data Tools のレポート デザイナーを使用して作成および変更できます。

レポート パーツは SQL Server Reporting Services 2019 以降の SQL Server Reporting Services のすべてのリリースでは非推奨となり、SQL Server Reporting Services 2022 以降および Power BI Report Server で廃止されました。

レポート定義 (.rdl) ファイル

レポート定義は、レポート ビルダーまたはレポート デザイナーで作成するファイルです。 このファイルには、データ ソース接続、データ取得に使用するクエリ、式、パラメーター、画像、テキスト ボックス、テーブルなど、デザイン時にレポートに含めるあらゆる要素についての完全な説明が記述されます。 レポート定義は複雑になることがありますが、最小のレポート定義では、クエリと他のレポート コンテンツ、レポートのプロパティ、およびレポートのレイアウトが指定されます。

レポート定義は、実行時に処理済みレポートとして表示されます。 その時点で、レポート定義の説明に従って、データがデータ ソースから取得されて書式設定されます。 レポート定義は、コンピューターから直接実行してローカルに保存することも、他のユーザーが実行できるようにレポート サーバーにパブリッシュすることもできます。

レポート定義は、レポート定義言語 (RDL) と呼ばれる XML 文法に準拠した XML で記述されます。 RDL は、レポートで使用可能なすべてのバリエーションを表す XML 要素を記述します。

クライアント レポート定義 (.rdlc) ファイル

Visual Studio のレポート デザイナーでは、ReportViewer コントロールで使用するクライアント レポート定義 (.rdlc) ファイルが生成されます。 この .rdlc ファイルは、Reporting Services のレポート デザイナーで使用する .rdl ファイルに変換できます。

レポート パーツ (.rsc) ファイル

レポート パーツは、他のレポートに含めることができる、レポート サーバー上に格納された自己完結型のレポート アイテムです。 レポート パーツ ギャラリーでパーツを参照し、選択したパーツをレポートに追加するには、レポート ビルダーを使用します。 レポート パーツをレポート パーツ ギャラリーで使用できるように保存するには、レポート デザイナーまたはレポート ビルダーを使用します。

レポート パーツ定義は、レポート定義ファイルの XML フラグメントです。 レポート パーツを作成するには、レポート定義を作成し、そのレポート内のレポート アイテムを選択して、レポート パーツとして個別にパブリッシュします。 レポート パーツには、データ領域、四角形とそれに含まれているアイテム、画像などがあります。 レポート パーツと共に依存データセットおよび共有データ ソース参照を保存して、他のレポートで再利用できます。

詳細については、「レポート パーツ (レポート ビルダーおよび SSRS)」および「レポート デザイナーでのレポート パーツ (SSRS)」を参照してください。

パブリッシュされたレポート

作成した .rdl ファイルは、ローカルに保存することも、レポート サーバーの個人フォルダー ([個人用レポート] フォルダーなど) に保存することもできます。 レポートを他のユーザーに見せる準備ができたら、レポート ビルダーからレポート サーバーのパブリック フォルダーに保存するか、Reporting Services Web ポータルを使用してアップロードするか、レポート デザイナーからレポート プロジェクト ソリューションを配置することでパブリッシュします。 パブリッシュされたレポートとは、レポート サーバー データベースに保存され、レポート サーバーまたは SharePoint サイトで管理されるアイテムです。

パブリッシュされたレポートは、Reporting Services のロール ベースのセキュリティ モデルを使用したロールの割り当てによってセキュリティが確保されます。 パブリッシュされたレポートにアクセスするには、URL、SharePoint Web パーツ、または Reporting Services Web ポータルを使用します。また、レポート ビルダーでレポートの場所に移動して開くこともできます。

レポート スナップショット

レポートは、レイアウト情報とレポートが最初に実行された時点のデータの両方を含むスナップショットとしてパブリッシュすることもできます。 レポート スナップショットは、特定の表示形式では保存されません。 その代わりに、レポート スナップショットは、ユーザーまたはアプリケーションが要求したときのみ、最終的な表示形式 (HTML など) で表示されます。 詳細については、Web ポータルを使用したレポートの検索と表示に関するページを参照してください。

表示レポート

表示レポートは、表示に適した形式 (HTML など) で、データおよびレイアウト情報の両方を含む完全に処理されたレポートです。 レポートは出力形式に変換しないと、表示されません。 レポートを表示するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • レポート ビルダーまたはレポート デザイナーでレポートを作成するか開いて、レポートを実行します。

  • Reporting Services Web ポータルのレポートを検索して実行します。

  • Reporting Services レポート サーバーと統合されている SharePoint サイト上でレポートを検索して実行します。

  • レポートをサブスクライブします。このレポートは、指定した出力形式で電子メールの受信トレイまたはファイル共有に配信されます。

レポートをサブスクライブします。このレポートは、指定した出力形式で電子メールの受信トレイまたはファイル共有に配信されます。 レポートの既定の表示形式は HTML 4.0 です。 HTML に加えて、Excel、Word、XML、PDF、TIFF、CSV などのさまざまな出力形式でレポートを表示できます。 パブリッシュされたレポートと同様に、表示レポートは、レポート サーバーに戻って編集したり保存することはできません。 詳しくは、「レポートのエクスポート (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。

参照

Reporting Services の概念 (SSRS)SQL Server のレポート ビルダー
レポートの検索、表示、管理 (レポート ビルダーおよび SSRS)
レポートのエクスポート (レポート ビルダーおよび SSRS)