表示拡張機能にデバイス情報設定を渡す

Reporting Servicesでは、デバイス情報設定を使用して、表示パラメーターを表示拡張機能に渡します。 レポート サーバー Web サービスの設定は DeviceInfo XML 要素として渡し、レポート サーバーで処理されます。 デバイス情報設定には既定値があるため、表示プロセスでは省略可能な引数と見なされます。 しかし、デバイス情報設定を使用して、表示をカスタマイズし、サーバーで提供される既定値をオーバーライドできます。

デバイス情報設定はさまざまな方法で指定できます。 プログラムでは Render メソッドを使用できます。 URL によりレポートにアクセスする場合、URL パラメーターとしてデバイス情報を指定できます。 また、 Reporting Services 構成ファイルのデバイス情報設定を編集し、表示パラメーターをグローバルに指定することもできます。 表示パラメーターをグローバルで指定する方法については、「RSReportServer.Config で表示拡張機能パラメーターをカスタマイズする」を参照してください。

Render メソッドを使用してデバイス情報を渡す

表示拡張機能にデバイス情報設定を渡すには、M:Microsoft.WSSUX.ReportingServicesWebService.RSExecutionService2005.ReportExecutionService.Render(System.String,System.String,System.String@,System.String@,System.String@,Microsoft.WSSUX.ReportingServicesWebService.RSExecutionService2005.Warning[]@,System.String[]@) メソッドを使用します。 たとえば、HTML に表示するときに HTML 断片を作成するには、次の XML 文字列を Render メソッドに渡すことができます。

<DeviceInfo>  
   <HTMLFragment>True</HTMLFragment>  
</DeviceInfo>  

レポートが HTML 断片として表示される場合、レポートの内容は TABLE 要素内に含まれ、HTML または BODY 要素は使用されません。 HTML 断片を使用して、既存の HTML ドキュメントにレポートを組み込むことができます。 HTML 出力のデバイス情報設定の詳細については、「HTML デバイス情報設定」を参照してください。

URL アクセスを使用してデバイス情報を渡す

URL アクセスを使用してデバイス情報設定を渡すこともできます。 デバイス情報設定は URL パラメーターとして渡されます。 次の URL アクセス文字列をレポート サーバーに渡すと、HTML ビューアー ツール バーなしで表示するレポートを生成できます。

https://<Server Name>/reportserver?/SampleReports/Sales Order Detail&rs:Command=Render&rs:Format=HTML4.0&rc:Toolbar=False  

詳細については、「URL でデバイス情報設定を指定する」を参照してください。

参照

表示拡張機能のデバイス情報設定 (Reporting Services)
RSReportServer.Config で表示拡張機能パラメーターをカスタマイズする
Web サービスと .NET Framework を使用してのアプリケーションの構築