Reporting Services 機能の有効化と無効化
運用レポート サーバーに対する外部からの攻撃の危険性を低減するためのロックダウン ストラテジには含まれないレポート サーバー機能を無効にできます。 ほとんどの場合は、複数の Reporting Services 機能を同時に実行して、Reporting Services で提供される機能をすべて利用します。 ただし、配置モデルによっては、不要な機能を無効にすることができます。 たとえば、すべてのレポート処理をスケジュールに従って実行するように構成すると、バックグラウンド処理だけを有効にすることもできます。 同様に、対話型の要求時レポートだけが必要な場合は、レポート サーバー Web サービスだけを実行することもできます。
この記事の手順では、ネイティブ モードの Reporting Services 機能を無効にする方法を示します。 機能の構成は、RsReportServer.config
ファイルを直接編集する、SQL Server Management Studio のポリシー ベースの管理の [Reporting Services のセキュリティ構成] ファセットを使用するなど、さまざまな方法で行うことができます。 次のリンクを使用して、機能を有効または無効にする方法を説明した手順を探します。
レポート サーバー Web サービス
構成を編集してレポート サーバー Web サービスを有効または無効にする
テキスト エディターで
RsReportServer.config
ファイルを開きます。 詳細については、「Reporting Services の構成ファイルの変更 (RSreportserver.config)」を参照してください。レポート サーバー Web サービスを有効にするには、IsWebServiceEnabled を true に設定します。
<IsWebServiceEnabled>true</IsWebServiceEnabled>
レポート サーバー Web サービスを無効にするには、IsWebServiceEnabled を false に設定します。
<IsWebServiceEnabled>false</IsWebServiceEnabled>
変更を保存し、ファイルを閉じます。
SQL Server Management Studio を使用してレポート サーバー Web サービスを有効または無効にする
SQL Server Management Studio を開き、構成する Reporting Services インスタンスに接続します。
オブジェクト エクスプローラーで Reporting Services ノードを右クリックし、[ポリシー] をポイントして、[ファセット] を選択します。
[ファセット] ボックスの一覧で、 [Reporting Services のセキュリティ構成] を選択します。
[ファセットのプロパティ] で次の操作を行います。
レポート サーバー Web サービスを有効にするには、 WebServiceAndHTTPAccessEnabled を Trueに設定します。
レポート サーバー Web サービスを無効にするには、 WebServiceAndHTTPAccessEnabled を Falseに設定します。
[OK] を選択します。
定期的なイベントおよび配信
構成を編集して定期的なイベントおよび配信を有効または無効にする
テキスト エディターで
RsReportServer.config
ファイルを開きます。 詳細については、「Reporting Services の構成ファイルの変更 (RSreportserver.config)」を参照してください。スケジュールされたレポート処理および配信を有効にするには、 IsSchedulingService、 IsNotificationService、および IsEventService を trueに設定します。
<IsSchedulingService>true</IsSchedulingService> <IsNotificationService>true</IsNotificationService> <IsEventService>true</IsEventService>
スケジュールされたレポート処理および配信を無効にするには、 IsSchedulingService、 IsNotificationService、および IsEventService を falseに設定します。
<IsSchedulingService>false</IsSchedulingService> <IsNotificationService>false</IsNotificationService> <IsEventService>false</IsEventService>
変更を保存し、ファイルを閉じます。
Note
バックグラウンド処理によって、サーバー処理に必要なデータベース メンテナンス機能が提供されているため、バックグラウンド処理を完全に無効にすることはできません。
Web ポータル
SQL Server 2016 Reporting Services 累積的更新プログラム 2 より、Web ポータルは常に有効になります。
Windows 統合セキュリティ
SQL Server Management Studio を使用して Windows 統合セキュリティを有効または無効にする
SQL Server Management Studio を開き、構成する Reporting Services インスタンスに接続します。
オブジェクト エクスプローラーで Reporting Services ノードを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
[サーバーのプロパティ] ダイアログの [ページの選択] で、[セキュリティ] を選択します。
Windows 統合セキュリティを有効にするには、 [レポート データ ソースで Windows 統合セキュリティを有効にする] オプションを選択します。
Windows 統合セキュリティを無効にするには、[レポート データ ソースで Windows 統合セキュリティを有効にする] オプションをオフにします。
[OK] を選択します。