チュートリアル:式の概要
このレポート ビルダーのチュートリアルでは、強力かつ柔軟性のある Reporting Services のページ分割されたレポートを作成するために、式と共に一般的な関数や演算子を使用します。
名前値の連結、独立したデータセット内の値の参照、フィールド値に基づいた色の表示などを行うための式を作成します。
レポートは縞模様で、各行には白と白でない色が交互に使用されます。 レポートには、白以外の行の色を選択するためのパラメーターが含まれています。
この図に、ここで作成するレポートと同様のレポートを示します。
このチュートリアルの推定所要時間:30 分。
必要条件
要件の詳細については、「チュートリアルの前提条件 (レポート ビルダー)」 を参照してください。
1.テーブルまたはマトリックス ウィザードを使用して表レポートとデータセットを作成する
このセクションでは、表レポート、データ ソース、データセットを作成します。 テーブルのレイアウト時には、少数のフィールドのみを含めておきます。 ウィザードの完了後に、列を手動で追加します。 ウィザードを使用すると、容易にテーブルをレイアウトできます。
Note
このチュートリアルのクエリにはデータ値が含まれているため、外部のデータ ソースを必要としません。 このため、クエリが非常に長くなっています。 ビジネス環境でクエリにデータを含めることはありません。 これは、学習に使用することのみを目的としています。
表形式レポートを作成するには
コンピューター、Web ポータル、SharePoint 統合モードのいずれかから レポート ビルダーを起動します Reporting Services 。
[新しいレポートまたはデータセット] ダイアログ ボックスが開きます。
[新しいレポートまたはデータセット] ダイアログ ボックスが表示されない場合、[ファイル] メニュー >[新規作成] を選択します。
左ペインで、 [新しいレポート] が選択されていることを確認します。
右ペインで、 [テーブルまたはマトリックス ウィザード] をクリックします。
[データセットの選択] ページで、 [データセットを作成する]>[次へ] をクリックします。
[データ ソースへの接続の選択] ページで、種類が [SQL Server] のデータ ソースを選択します。 一覧からデータ ソースを選択するか、レポート サーバーを参照してデータ ソースを選択します。
Note
適切な権限を持っている限り、選択するデータ ソースは重要ではありません。 データ ソースからはデータを取得しません。 詳細については、「別の方法でデータ接続を取得する (レポート ビルダー)」を参照してください。
[次へ] をクリックします。
[クエリのデザイン] ページで、 [テキストとして編集] をクリックします。
次のクエリをクエリ ペインに貼り付けます。
SELECT 'Lauren' AS FirstName,'Johnson' AS LastName, 'American Samoa' AS StateProvince, 1 AS CountryRegionID,'Female' AS Gender, CAST(9996.60 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-6-10' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT'Warren' AS FirstName, 'Pal' AS LastName, 'New South Wales' AS StateProvince, 2 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(5747.25 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-7-3' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Fernando' AS FirstName, 'Ross' AS LastName, 'Alberta' AS StateProvince, 3 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(9248.15 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-10-17' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Rob' AS FirstName, 'Caron' AS LastName, 'Northwest Territories' AS StateProvince, 3 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(742.50 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-4-29' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'James' AS FirstName, 'Bailey' AS LastName, 'British Columbia' AS StateProvince, 3 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(1147.50 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-6-15' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Bridget' AS FirstName, 'She' AS LastName, 'Hamburg' AS StateProvince, 4 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(7497.30 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-5-10' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Alexander' AS FirstName, 'Martin' AS LastName, 'Saxony' AS StateProvince, 4 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(2997.60 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-11-19' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Yolanda' AS FirstName, 'Sharma' AS LastName ,'Micronesia' AS StateProvince, 5 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(3247.95 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-8-23' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Marc' AS FirstName, 'Zimmerman' AS LastName, 'Moselle' AS StateProvince, 6 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(1200.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-11-16' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Katherine' AS FirstName, 'Abel' AS LastName, 'Moselle' AS StateProvince, 6 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(2025.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-12-1' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Nicolas' as FirstName, 'Anand' AS LastName, 'Seine (Paris)' AS StateProvince, 6 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(1425.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-12-11' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'James' AS FirstName, 'Peters' AS LastName, 'England' AS StateProvince, 12 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(887.50 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-8-15' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Alison' AS FirstName, 'Nath' AS LastName, 'Alaska' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(607.50 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-10-13' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Grace' AS FirstName, 'Patterson' AS LastName, 'Kansas' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(1215.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-10-18' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Bobby' AS FirstName, 'Sanchez' AS LastName, 'North Dakota' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(6191.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-9-17' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Charles' AS FirstName, 'Reed' AS LastName, 'Nebraska' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(8772.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-8-27' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Orlando' AS FirstName, 'Romeo' AS LastName, 'Texas' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(8578.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-7-29' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Cynthia' AS FirstName, 'Randall' AS LastName, 'Utah' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(7218.10 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-1-11' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Rebecca' AS FirstName, 'Roberts' AS LastName, 'Washington' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(8357.80 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-10-28' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Cristian' AS FirstName, 'Petulescu' AS LastName, 'Wisconsin' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(3470.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-11-30' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Cynthia' AS FirstName, 'Randall' AS LastName, 'Utah' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(7218.10 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-1-11' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Rebecca' AS FirstName, 'Roberts' AS LastName, 'Washington' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(8357.80 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-10-28' AS date) AS LastPurchase UNION SELECT 'Cristian' AS FirstName, 'Petulescu' AS LastName, 'Wisconsin' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(3470.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2015-11-30' AS date) AS LastPurchase
クエリ デザイナーのツール バーで、 [実行] ( ! ) をクリックします。 結果セットには、23 行のデータが表示されます。列はFirstName、LastName、StateProvince、CountryRegionID、Gender、YTDPurchase、LastPurchase です。
[次へ] をクリックします。
[フィールドの配置] ページで、 [使用できるフィールド] ボックスから [値] ボックスに、次に示すフィールドを指定順にドラッグします。
- StateProvince
- CountryRegionID
- LastPurchase
- YTDPurchase
CountryRegionID と YTDPurchase には数値データが格納されているため、これらには既定で SUM 集計が適用されますが、あなたは SUM 集計を望みません。
[値] ボックスの一覧の [CountryRegionID] を右クリックし、 [合計] チェック ボックスをオフにします。
これでもう CountryRegionID には合計が適用されていません。
[値] ボックスの一覧の [YTDPurchase] を右クリックし、 [合計] をクリックします。
これでもう YTDPurchase には合計が適用されていません。
[次へ] をクリックします。
[レイアウトの選択] ページで、既定の設定をすべてそのまま選択し、 [次へ] をクリックします。
[完了] をクリックします。
2.データ ソースおよびデータセットの既定名を更新する
データ ソースの既定名を更新するには
レポート データ ペインで [データ ソース] フォルダーを展開します。
[DataSource1] を右クリックし、 [データ ソースのプロパティ] をクリックします。
[名前] ボックスに「 ExpressionsDataSource」と入力します。
[OK] を選択します。
データセットの既定名を更新するには
レポート データ ペインで [データセット] フォルダーを展開します。
[DataSet1] を右クリックし、 [データセットのプロパティ] をクリックします。
[名前] ボックスに「 Expressions」と入力します。
[OK] を選択します。
3.名のイニシャルと姓を表示する
このセクションでは、イニシャルと姓を含む名前に評価される式に、 Left 関数および 連結 (&) 演算子を使用します。 式を手順どおりに作成することも、手順をスキップして先に進み、チュートリアルから式をコピーして [式] ダイアログ ボックスに貼り付けることもできます。
[StateProvince] 列を右クリックし、 [列の挿入] をポイントして、 [左] をクリックします。
[StateProvince] 列の左側に、新しい列が追加されます。
新しい列のヘッダーをクリックし、「 Name」と入力します。
[Name] 列のデータ セルを右クリックし、 [式] をクリックします。
[式] ダイアログ ボックスで、 [共通の関数] を展開し、 [テキスト] をクリックします。
[アイテム] ボックスの一覧の [Left] をダブルクリックします。
Left 関数が式に追加されます。
[カテゴリ] ボックスの一覧の [フィールド (Expressions)] をクリックします。
[値] ボックスの一覧の [FirstName] をダブルクリックします。
「 , 1) 」と入力します。
この式により、 FirstName 値の左から数えて 1 文字が抽出されます。
&". "& を入力する
式の後にピリオドとスペースが追加されます。
[値] ボックスの一覧の [LastName] をダブルクリックします。
完成した式は
=Left(Fields!FirstName.Value, 1) &". "& Fields!LastName.Value
です。[OK] を選択します。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
(省略可能) 日付列、通貨列、ヘッダー行の書式を設定する
このセクションでは、日付を含む [Last Purchase] 列と通貨を含む [YTDPurchase] 列の書式を設定します。 ヘッダー行の書式も設定します。
日付列の書式を設定するには
[デザイン] をクリックしてデザイン ビューに戻ります。
[Last Purchase] 列のデータ セルを選択し、[ホーム] タブの [数値] セクションで [日付] を選択します。
[数値] セクションでもう一度、 [プレースホルダーのスタイル] の隣にある矢印をクリックし、 [サンプルの値] を選択します。
これで選択した書式設定のサンプルを表示できます。
通貨の書式を設定するには
- [YTDPurchase] 列のデータ セルを選択し、 [数値] セクションで [通貨記号] を選択します。
列ヘッダーの書式を設定するには
列ヘッダーの行を選択します。
[ホーム] タブの [段落] セクションで、[左] を選択します。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
レポートのここまでの完成状態はこのようになります。日付、通貨、列のヘッダーが書式設定されています。
4.色を使用して性別を表示する
このセクションでは、個人の性別を示す色を追加します。 色を表示するための新しい列を追加し、Gender フィールドの値に基づいてその列に表示する色を決定します。
レポートを縞模様にするとき、その表のセルに適用した色を維持するには、四角形を追加し、四角形に背景色を追加します。
M/F 列を追加するには
[Name] 列を右クリックし、 [列の挿入] をポイントして、 [左] をクリックします。
[Name] 列の左側に、新しい列が追加されます。
新しい列のヘッダーをクリックし、「 M/F」と入力します。
四角形を追加するには
[挿入] タブで [四角形] をクリックし、 [M/F] 列のデータ セル内をクリックします。
四角形がセルに追加されます。
M/F と Name の間の分割線をドラッグし、 M/F 列を狭くします。
色を使用して性別を示すには
[M/F] 列のデータ セル内の四角形を右クリックし、 [四角形のプロパティ] をクリックします。
[四角形のプロパティ] ダイアログ ボックスの [塗りつぶし] タブで、[塗りつぶしの色] ボックスの横にある式 ([fx]) ボタンをクリックします。
[式] ダイアログ ボックスで、 [共通の関数] を展開し、 [プログラム フロー] をクリックします。
[アイテム] ボックスの一覧の [Switch] をダブルクリックします。
[カテゴリ] ボックスの一覧の [フィールド (Expressions)] をクリックします。
[値] ボックスの一覧の [Gender] をダブルクリックします。
「 ="Male", 」と入力します (コンマを含む)。
[カテゴリ] ボックスの一覧で [定数] をクリックし、 [値] ボックスの一覧で [コーンフラワー ブルー] をクリックします。
その後にコンマを入力します。
[カテゴリ] ボックスの一覧で [フィールド (Expressions)] をクリックし、 [値] ボックスの一覧で [Gender] をもう一度ダブルクリックします。
「 ="Female", 」と入力します (コンマを含む)。
[カテゴリ] ボックスの一覧で [定数] をクリックし、 [値] ボックスの一覧で [トマト] をクリックします。
その後に終わりかっこ ) を入力します。
完成した式は
=Switch(Fields!Gender.Value ="Male", "CornflowerBlue",Fields!Gender.Value ="Female","Tomato")
です。[OK] をクリックします。さらに [OK] をクリックし、 [四角形のプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
色の四角形の書式を設定するには
[デザイン] をクリックしてデザイン ビューに戻ります。
[M/F] 列の四角形を選択します。 プロパティ ペインの [罫線] セクションでこれらのプロパティを設定します。
- BorderColor = 白
- BorderStyle = 実線
- BorderWidth = 5pt
[実行] をクリックし、レポートを再びプレビューします。 今度は色のブロックの周りに空白が表示されます。
5.CountryRegion 名を参照する
このセクションでは、CountryRegion データセットを作成し、 Lookup 関数を使用して、国/地域の識別子の代わりに国/地域の名前を表示します。
CountryRegion データセットを作成するには
[デザイン] をクリックしてデザイン ビューに戻ります。
レポート データ ペインで、 [新規作成] をクリックし、 [データセット] をクリックします。
[データセットのプロパティ] で [レポートに埋め込まれたデータセットを使用します] をクリックします。
[データ ソース] ボックスの一覧の [ExpressionsDataSource] をクリックします。
[名前] ボックスに「 CountryRegion」と入力します。
クエリの種類に [テキスト] が選択されていることを確認し、 [クエリ デザイナー] をクリックします。
[テキストとして編集] をクリックします。
次のクエリをコピーし、クエリ ペインに貼り付けます。
SELECT 1 AS ID, 'American Samoa' AS CountryRegion UNION SELECT 2 AS CountryRegionID, 'Australia' AS CountryRegion UNION SELECT 3 AS ID, 'Canada' AS CountryRegion UNION SELECT 4 AS ID, 'Germany' AS CountryRegion UNION SELECT 5 AS ID, 'Micronesia' AS CountryRegion UNION SELECT 6 AS ID, 'France' AS CountryRegion UNION SELECT 7 AS ID, 'United States' AS CountryRegion UNION SELECT 8 AS ID, 'Brazil' AS CountryRegion UNION SELECT 9 AS ID, 'Mexico' AS CountryRegion UNION SELECT 10 AS ID, 'Japan' AS CountryRegion UNION SELECT 10 AS ID, 'Australia' AS CountryRegion UNION SELECT 12 AS ID, 'United Kingdom' AS CountryRegion
[実行] ( ! ) をクリックしてクエリを実行します。
クエリ結果は国/地域の識別子と名前です。
[OK] を選択します。
[OK] を再度クリックして、 [データセットのプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
[レポート データ] 列に 2 つ目のデータセットが表示されます。
CountryRegion データセット内の値を参照するには
[Country Region ID] 列ヘッダーをクリックし、テキストのID を削除し、Country Region にします。
[Country Region] 列のデータ セルを右クリックし、 [式] をクリックします。
先頭の等号 (=) 部分を除いて、式を削除します。
式は次のようになります。
=
[式] ダイアログ ボックスで [共通の関数] を展開し、 [その他] をクリックします。 [アイテム] ボックスの一覧で [参照] をダブルクリックします。
[カテゴリ] ボックスの一覧で [フィールド (Expressions)] をクリックし、 [値] ボックスの一覧で [CountryRegionID] をもう一度ダブルクリックします。
CountryRegionID.Value
のすぐ後にカーソルを置き、「 ,Fields!ID.value, Fields!CountryRegion.value, "CountryRegion") 」と入力します。完成した式は、次のようになります。
=Lookup(Fields!CountryRegionID.Value,Fields!ID.value, Fields!CountryRegion.value, "CountryRegion")
この Lookup 関数の構文は、Expressions データセットの CountryRegionID と、CountryRegion データセットから CountryRegion 値を返す CountryRegion データセットの ID の間の参照を指定します。
[OK] を選択します。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
6.前回の購入日からの日数をカウントする
このセクションでは、列を追加し、 Now 関数または ExecutionTime
組み込みグローバル変数を使用して、顧客の前回購入日から今日までの日数を計算します。
Days Ago 列を追加するには
[デザイン] をクリックしてデザイン ビューに戻ります。
[Last Purchase] 列を右クリックし、 [列の挿入] をポイントして、 [右] をクリックします。
[Last Purchase] 列の右側に、新しい列が追加されます。
列ヘッダーに「 Days Ago」と入力します。
[Days Ago] 列のデータ セルを右クリックし、 [式] をクリックします。
[式] ダイアログ ボックスで、[共通の関数] を展開し、[日付と時刻] をクリックします。
[アイテム] ボックスの一覧の [DateDiff] をダブルクリックします。
DateDiff(
のすぐ後に「 "d", 」と入力します (引用符の "" とコンマを含めます)。[カテゴリ] ボックスの一覧で [フィールド (Expressions)] をクリックし、 [値] ボックスの一覧で [LastPurchase] をもう一度ダブルクリックします。
Fields!LastPurchase.Value
のすぐ後に「 , 」を入力します (コンマを入力します)。[カテゴリ] ボックスの一覧で [日付と時刻] をもう一度クリックし、[アイテム] ボックスの一覧で [Now] をダブルクリックします。
警告
運用環境のレポートでは、レポートのレンダリングごとに何度も評価される式に Now 関数を使用しないでください (レポートの詳細行内など)。 Now の値が行ごとに変わり、それが式の評価に影響して、微妙に一貫性に欠ける結果を招きます。 これを回避するには、Reporting Services で提供されている
ExecutionTime
グローバル変数を使用してください。Now(
の後の始めかっこを削除し、終わりかっこ ) を入力します。完成した式は
=DateDiff("d", Fields!LastPurchase.Value, Now)
です。[OK] を選択します。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
7.インジケーターを使用して売上比較を示す
このセクションでは、新しい列を追加し、インジケーターを使用して、個人の年度累計 (YTD) 購入額が平均 YTD 購入額を上回るか下回るかを示します。 Round 関数では、値から小数が除去されます。
インジケーターとその状態を構成するには、多くの手順を踏む必要があります。 必要であれば、「インジケーターを構成するには」の手順をスキップして先に進み、このチュートリアルから完成した式をコピーして、 [式] ダイアログ ボックスに貼り付けることができます。
\+ or - AVG Sales 列を追加するには
[YTD Purchase] 列を右クリックし、 [列の挿入] をポイントして、 [右] をクリックします。
[YTD Purchase] 列の右側に、新しい列が追加されます。
列ヘッダーをクリックし、「 + or - AVG Sales」と入力します。
インジケーターを追加するには
[挿入] タブで [インジケーター] をクリックし、 [+ or - AVG Sales] 列のデータ セルをクリックします。
[インジケーターの種類の選択] ダイアログ ボックスが表示されます。
アイコン セットの [指向性] グループ内で、3 つの灰色の矢印のセットをクリックします。
[OK] を選択します。
インジケーターを構成するには
インジケーターを右クリックし、 [インジケーターのプロパティ] をクリックして、 [値と状態] をクリックします。
[値] ボックスの横にある式 ( [Fx] ) ボタンをクリックします。
[式] ダイアログ ボックスで、 [共通の関数] を展開し、 [数学] をクリックします。
[アイテム] ボックスの一覧の [Round] をダブルクリックします。
[カテゴリ] ボックスの一覧で [フィールド (Expressions)] をクリックし、 [値] ボックスの一覧で [YTDPurchase] をもう一度ダブルクリックします。
Fields!YTDPurchase.Value
のすぐ後に「-」 (マイナス記号) を入力します。[共通の関数] をもう一度展開して [集計] をクリックし、 [アイテム] ボックスの一覧で [Avg] をダブルクリックします。
[カテゴリ] ボックスの一覧で [フィールド (Expressions)] をクリックし、 [値] ボックスの一覧で [YTDPurchase] をもう一度ダブルクリックします。
Fields!YTDPurchase.Value
のすぐ後に「 , "Expressions")) 」と入力します。完成した式は
=Round(Fields!YTDPurchase.Value - Avg(Fields!YTDPurchase.Value, "Expressions"))
です。[OK] を選択します。
[状態の単位] ボックスの一覧の [数値] をクリックします。
下矢印のある行で、 [開始] 値のボックスの右にある [fx] ボタンをクリックします。
[式] ダイアログ ボックスで、 [共通の関数] を展開し、 [数学] をクリックします。
[アイテム] ボックスの一覧の [Round] をダブルクリックします。
[カテゴリ] ボックスの一覧で [フィールド (Expressions)] をクリックし、 [値] ボックスの一覧で [YTDPurchase] をもう一度ダブルクリックします。
Fields!YTDPurchase.Value
のすぐ後に「-」 (マイナス記号) を入力します。[共通の関数] をもう一度展開して [集計] をクリックし、 [アイテム] ボックスの一覧で [Avg] をダブルクリックします。
[カテゴリ] ボックスの一覧で [フィールド (Expressions)] をクリックし、 [値] ボックスの一覧で [YTDPurchase] をもう一度ダブルクリックします。
Fields!YTDPurchase.Value
のすぐ後に「, "Expressions")) < 0」と入力します。完成した式は、次のようになります。
=Round(Fields!YTDPurchase.Value - Avg(Fields!YTDPurchase.Value, "Expressions")) < 0
[OK] を選択します。
[終了] 値のボックスに「 0」と入力します。
水平矢印のある行をクリックし、 [削除] をクリックします。
これで矢印は 2 つだけになりました。上矢印または下矢印です。
上矢印のある行で、 [開始] ボックスに「 0」と入力します。
[終了] 値のボックスの右にある [Fx] ボタンをクリックします。
[式] ダイアログ ボックスで、 100 を削除し、次の式を作成します。
=Round(Fields!YTDPurchase.Value - Avg(Fields!YTDPurchase.Value, "Expressions")) >0
[OK] を選択します。
[OK] を再度クリックして、 [インジケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
8.縞模様のレポートを作成する
レポートを読む人がレポート内で 1 行おきに適用する色を指定し、レポートを縞模様にできるようにパラメーターを作成します。
パラメーターを追加するには
[デザイン] をクリックしてデザイン ビューに戻ります。
レポート データ ペインで、 [パラメーター] を右クリックし、 [パラメーターの追加] をクリックします。
[レポート パラメーターのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[プロンプト] に「 Choose color」と入力します。
[名前] に「 RowColor」と入力します。
[使用できる値] タブで [値の指定] をクリックします。
[追加] をクリックします。
[ラベル] ボックスに「 Yellow」と入力します。
[値] ボックスに「 Yellow」と入力します。
[追加] をクリックします。
[ラベル] ボックスに「 Green」と入力します。
[値] ボックスに「 PaleGreen」と入力します。
[追加] をクリックします。
[ラベル] ボックスに「 Blue」と入力します。
[値] ボックスに「 LightBlue」と入力します。
[追加] をクリックします。
[ラベル] ボックスに「 Pink」と入力します。
[値] ボックスに「 Pink」と入力します。
[OK] を選択します。
詳細行に色を交互に適用する
独自の背景色を持つ [M/F] 列のセルを除き、データ行のすべてのセルを選択します。
プロパティ ペインで、 [BackgroundColor] をクリックします。
プロパティ ペインが表示されない場合、 [表示] タブの [プロパティ] ボックスをオンにします。
プロパティ ペインでプロパティがカテゴリ別に一覧表示されている場合、 [その他] カテゴリに BackgroundColor があります。
下矢印をクリックし、 [式] をクリックします。
[式] ダイアログ ボックスで、 [共通の関数] を展開し、 [プログラム フロー] をクリックします。
[アイテム] ボックスの一覧の [IIf] をダブルクリックします。
[共通の関数] で [その他] をクリックし、 [アイテム] ボックスの一覧で [RowNumber] をダブルクリックします。
RowNumber( のすぐ後に「 Nothing) MOD 2, 」と入力します。
[パラメーター] をクリックし、 [値] ボックスの一覧の [RowColor] をダブルクリックします。
Parameters!RowColor.Value
のすぐ後に「 , "White") 」を入力します。完成した式は
=IIF(RowNumber(Nothing) MOD 2, Parameters!RowColor.Value, "White")
です。[OK] を選択します。
レポートを実行する
[ホーム] タブで [実行] をクリックします。
レポートを実行しても、白以外の縞の色を選択するまでレポートが表示されません。
[色の選択] ボックスの一覧で、レポートの白以外の縞の色を選択します。
[レポートの表示] をクリックします。
選択した背景色が 1 行おきに適用された状態でレポートが表示されます。
(省略可能) レポート タイトルを追加する
レポートにタイトルを追加します。
レポート タイトルを追加するには
デザイン画面で、 [クリックしてタイトルを追加] をクリックします。
「 Sales Comparison Summary」と入力し、テキストを選択します。
[ホーム] タブの [フォント] で次のように設定します。
- サイズ = 18
- 色 = 灰色
- 太字
[ホーム] タブで [実行] をクリックします。
レポートの白以外の縞の色を選択し、 [レポートの表示] をクリックします。
(省略可能) レポートを保存する
レポートは、レポート サーバー、SharePoint ライブラリ、またはコンピューターに保存することができます。 詳細については、「レポートの保存 (レポート ビルダー)」を参照してください。
このチュートリアルでは、レポートをレポート サーバーに保存します。 レポート サーバーにアクセスできない場合は、レポートをコンピューターに保存してください。
レポート サーバーにレポートを保存するには
[ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。
[最近使ったサイトとサーバー] をクリックします。
レポートを保存する権限があるレポート サーバーの名前を入力するか選択します。
"レポート サーバーに接続しています" というメッセージが表示されます。 接続が完了すると、レポート サーバー管理者がレポートの既定の場所として指定したレポート フォルダーのコンテンツが表示されます。
レポートに名前を付けて [保存] をクリックします。
レポートがレポート サーバーに保存されます。 接続しているレポート サーバーの名前がウィンドウ下部のステータス バーに表示されます。
これで Reporting Services Web ポータルでレポートが表示されます。
参照
式 (レポート ビルダーおよび SSRS)
式の例 (レポート ビルダーおよび SSRS)
インジケーター (レポート ビルダーおよび SSRS)
画像、テキスト ボックス、四角形、および罫線 (レポート ビルダーおよび SSRS)
テーブル (レポート ビルダーおよび SSRS)
レポート データセット (SSRS)