TYPE_NAME (Transact-SQL)

適用対象:SQL ServerAzure SQL DatabaseAzure SQL Managed InstanceAzure Synapse AnalyticsAnalytics Platform System (PDW)

指定した型の ID について、修飾なしの名前を返します。

Transact-SQL 構文表記規則

構文

TYPE_NAME ( type_id )   

Note

SQL Server 2014 (12.x) 以前のバージョンの Transact-SQL 構文を確認するには、以前のバージョンのドキュメントを参照してください。

引数

type_id
使用する型の ID です。 type_id のデータ型は int です。呼び出し元がアクセス権を所有しているスキーマの型を参照できます。

戻り値の型

sysname

例外

エラーが発生した場合、または呼び出し元にオブジェクトの表示権限がない場合は、NULL が返されます。

SQL Server では、そのユーザーが所有している、または権限を与えられている、セキュリティ保護可能なアイテムのメタデータのみを表示できます。 つまり、ユーザーがオブジェクトに対する権限を与えられていない場合、メタデータを生成する TYPE_NAME などの組み込み関数では NULL が返される可能性があります。 詳細については、「 Metadata Visibility Configuration」を参照してください。

解説

type_id が無効であるか、呼び出し元が型の参照に必要な権限を所有していない場合、TYPE_NAME では NULL が返されます。

TYPE_NAME は、システム データ型と、ユーザー定義データ型にも使用できます。 型が含まれるスキーマはあらゆるスキーマが対象になりますが、常に修飾なしの名前が返されます。 つまり、名前に schema. プレフィックスは含まれません。

システム関数は、選択リストの中、WHERE 句の中、また、式を使える所ならどこにでも使用できます。 詳しくは、「式 (Transact-SQL)」および「WHERE (Transact-SQL)」をご覧ください。

次の例では、AdventureWorks2022 データベースの Vendor テーブルにある各列の、オブジェクト名、列名、型名を返します。

SELECT o.name AS obj_name, c.name AS col_name,  
       TYPE_NAME(c.user_type_id) AS type_name  
FROM sys.objects AS o   
JOIN sys.columns AS c  ON o.object_id = c.object_id  
WHERE o.name = 'Vendor'  
ORDER BY col_name;  
GO  

結果セットは次のようになります。

obj_name        col_name                  type_name
--------------- ------------------------ --------------
Vendor          AccountNumber            AccountNumber
Vendor          ActiveFlag               Flag
Vendor          BusinessEntityID         int
Vendor          CreditRating             tinyint
Vendor          ModifiedDate             datetime
Vendor          Name                     Name
Vendor          PreferredVendorStatus    Flag
Vendor          PurchasingWebServiceURL  nvarchar

(8 row(s) affected)

例: Azure Synapse Analytics、Analytics Platform System (PDW)

次の例では、ID が 1 のデータ型の TYPE ID が返されます。

SELECT TYPE_NAME(36) AS Type36, TYPE_NAME(239) AS Type239;  
GO  

型のリストの場合は、sys.types のクエリを行います。

SELECT * FROM sys.types;  
GO  

参照

TYPE_ID (Transact-SQL)
TYPEPROPERTY (Transact-SQL)
sys.types (Transact-SQL)
メタデータ関数 (Transact-SQL)