次の方法で共有


EnvelopeCenter (geography データ型 )

適用対象: SQL Server Azure SQL Database Azure SQL Managed Instance

geography インスタンスの外接する円の中心として使用できる点を返します。

インスタンス内の各点は、ベクトルとして記述されます。 外接する円を割り出すには、ベクトルを地球の中心から地球の表面の点に延長します。 外接する円の中心点は、すべてのベクトルの平均として計算されます。 Polygon インスタンスまたは LineString インスタンスの閉じたループの場合、最初と最後の点は一度しか使用されません。

この geography データ型メソッドは、半球より大きい FullGlobe インスタンスまたは空間インスタンスをサポートします。

構文

  
EnvelopeCenter( )  

Note

SQL Server 2014 (12.x) 以前のバージョンの Transact-SQL 構文を確認するには、以前のバージョンのドキュメントを参照してください。

戻り値の型

SQL Server 戻り値の型: geography

CLR の戻り値の型: SqlGeography

解説

このメソッドは、地点を返します。 EnvelopeAngle() と共に使用した場合、EnvelopeCenter() は、geography インスタンスの外接する円を返します。

注意

EnvelopeCenter()geography インスタンスの外接する円を返しますが、結果が最小の外接する円になることは保証されません。 一方、geometry データ型のメソッド STEnvelope() は、geometry インスタンスに適用した場合に最小の境界ボックスを返します。

SQL Server 2012 (11.x) 以降では、このインスタンスのエンベロープを表す円の中心は地点として返されます。 EnvelopeAngle() = 180 で定義されているすべてのラージ オブジェクトでは、EnvelopeCenter() は (90,0) を返します。

このメソッドは正確ではありません。

DECLARE @g geography = 'LINESTRING(-120 45, -120 0, -90 0)';  
SELECT @g.EnvelopeCenter().ToString();  

参照

Geography インスタンスの拡張メソッド
EnvelopeAngle (geography データ型)