STIntersection (geography データ型)

[アーティクル]
12/22/2023

適用対象:SQL Server Azure SQL Database Azure SQL Managed Instance

geography インスタンスが別の geography インスタンスと交差する地点を表すオブジェクトを返します。

構文

  
.STIntersection ( other_geography )

Note

SQL Server 2014 (12.x) 以前のバージョンの Transact-SQL 構文を確認するには、以前のバージョンのドキュメントを参照してください。

引数

other_geography
STIntersection() を呼び出したインスタンスと比較される、別の geography インスタンスです。

戻り値の型

SQL Server 戻り値の型: geography

CLR の戻り値の型: SqlGeography

解説

2 つの geography インスタンスが交差する地点が返されます。

geography インスタンスの SRID (spatial reference ID) が一致しない場合、STIntersection() は常に null を返します。

SQL Server では、半球より大きい空間インスタンスをサポートしています。 SQL Server のサーバーに返される結果セットには、FullGlobe インスタンスが含まれる場合があります。

結果に円弧が含まれるのは、入力インスタンスに円弧が含まれる場合のみです。

例

A. Polygon と LineString が交差する地点を計算する

STIntersection() を使用して、Polygon と LineString が交差する地点を計算する例を次に示します。

DECLARE @g geography;  
DECLARE @h geography;  
SET @g = geography::STGeomFromText('POLYGON((-122.358 47.653, -122.348 47.649, -122.348 47.658, -122.358 47.658, -122.358 47.653))', 4326);  
SET @h = geography::STGeomFromText('LINESTRING(-122.360 47.656, -122.343 47.656)', 4326);  
SELECT @g.STIntersection(@h).ToString();

B. Polygon と CurvePolygon が交差する地点を計算する

次の例は、円弧が含まれたインスタンスを返します。

DECLARE @g geography;  
DECLARE @h geography;  
SET @g = geography::STGeomFromText('POLYGON((-122.358 47.653, -122.348 47.649, -122.348 47.658, -122.358 47.658, -122.358 47.653))', 4326);  
SET @h = geography::STGeomFromText('CURVEPOLYGON(CIRCULARSTRING(-122.351 47.656, -122.341 47.656, -122.341 47.661, -122.351 47.661, -122.351 47.656))', 4326);  
SELECT @g.STIntersection(@h).ToString();

C. FullGlobe を使用して、対称差を計算する

FullGlobe を使用して、Polygon の対称差を比較する例を次に示します。

DECLARE @g geography = 'POLYGON((-122.358 47.653, -122.348 47.649, -122.348 47.658, -122.358 47.658, -122.358 47.653))';  
SELECT @g.STIntersection('FULLGLOBE').ToString();

参照

Geography インスタンスの OGC メソッド