Recovery Services コンテナーのバックアップ オプションを構成する

完了

Recovery Services コンテナーは、データを格納する Azure のストレージ エンティティです。 Recovery Services コンテナーでは、管理オーバーヘッドを最小限に抑えながら、バックアップ データを簡単に整理できます。

Recovery Services コンテナーについて知っておく必要があること

Recovery Services コンテナーのいくつかの特徴を確認しましょう。

  • Recovery Services コンテナーを使って、Azure Files ファイル共有またはオンプレミスのファイルとフォルダーをバックアップできます。

  • Recovery Services コンテナーには、IaaS 仮想マシン (Linux または Windows) や Azure VM の Azure SQL データベースなどのさまざまな Azure サービスのバックアップ データが格納されます。

  • Recovery Services コンテナーでは、System Center Data Protection Manager、Windows Server、Azure Backup Server、その他のサービスがサポートされています。

  • Azure portal では、バックアップ センター ダッシュボードから Recovery Services コンテナーを作成できます。

    Screenshot that shows how to create a Recovery Services vault in the Azure portal.

    初期構成を行うには、コンテナーを識別する名前と共に、サブスクリプション、リソース グループ、地理的リージョンを指定する必要があります。

    注意

    1 つの Azure サブスクリプション内に、リージョンあたり最大 500 個の Recovery Services コンテナーを作成できます。

    Recovery Services コンテナーの作成には数分かかる場合があります。 操作の状態は、バックアップ センターの [通知] 領域で監視できます。

Recovery Services コンテナーの構成について知っておく必要があること

Azure Backup では、コンテナーのストレージが自動的に処理されます。 構成によっては、ストレージのレプリケート方法を指定する必要があります。

  • Azure Files ファイル共有に Azure Backup を使っている場合は、ストレージ レプリケーションの種類を構成する必要はありません。 Azure Files のバックアップはスナップショット ベースであり、データはコンテナーに転送されません。 スナップショットは、バックアップされたファイル共有と同じ Azure ストレージ アカウントに格納されます。

  • Recovery Services コンテナーのレプリケーションは、バックアップ センター ダッシュボードの [プロパティ]>[バックアップの構成]>[更新] から構成できます。

    Screenshot that shows how to configure a Recovery Services vault backup page in the Azure portal.

  • ストレージのレプリケーションには、geo 冗長、ローカル冗長、ゾーン冗長の 3 つのオプションがあります。 次の表は、レプリケーションの種類に関する推奨事項です。

    レプリケーションの種類 推奨
    geo 冗長 (GRS) (既定値) Azure がプライマリ バックアップ ストレージ エンドポイントの場合は、GRS を使います。
    ローカル冗長 (LRS) Azure がプライマリ バックアップ ストレージ エンドポイントではない場合は、LRS を使ってストレージ コストを削減します。
    ゾーン冗長 リージョンでダウンタイムが発生しないデータの可用性が必要で、データ所在地を保証する必要がある場合は、ZRS を使います。
  • リージョン間の復元を有効にして、Azure のペアになっているセカンダリ リージョンにデータを復元する方法を指定することもできます。

重要

コンテナーでバックアップの構成を試みる前に、Recovery Services コンテナーのストレージ レプリケーションの種類を変更する必要があります。 バックアップを構成した後では、レプリケーションの種類を変更するオプションは無効になります。