Azure Resource Manager テンプレートの利点についての確認

完了

Azure Resource Manager テンプレートでは、デプロイに含まれるすべての Resource Manager リソースが正確に定義されています。 単一の操作として、リソース グループに Resource Manager テンプレートをデプロイできます。

Resource Manager テンプレートを使用すると、デプロイがいっそう速く、繰り返しやすくなります。 たとえば、ポータルで VM を作成し、完了を待ってから、次の VM を作成するという作業の必要がなくなります。 デプロイ全体が、Resource Manager テンプレートによって自動的に処理されます。

テンプレートのベネフィット

  • テンプレートによって一貫性が向上します。 Resource Manager テンプレートにより、ユーザーがデプロイを記述するための共通言語が提供されます。 テンプレートのデプロイに使用されるツールまたは SDK に関係なく、テンプレート内での構造、形式、表現は同じままです。
  • テンプレートは複雑なデプロイを表現するのに役立ちます。 テンプレートを使用すると、複数のリソースを正しい順序でデプロイできます。 たとえば、オペレーティング システム (OS) ディスクやネットワーク インターフェイスを作成する前に、仮想マシンをデプロイしたくない場合があります。 Resource Manager を使用すると、各リソースとその依存リソースの対応が明らかにされて、依存リソースが最初に作成されます。 依存関係の対応は、デプロイが正しい順序で実行されるのに役立ちます。
  • テンプレートにより、エラーが発生しやすい手動タスクが減ります。 手動でリソースを作成して接続すると、時間がかかり、間違いが起きやすくなります。 Resource Manager を使用すると、毎回同じ方法でデプロイが行われます。
  • テンプレートはコードです。 テンプレートでは、コードを使用して要件を表現します。 テンプレートは、他のソフトウェアと同じように共有、テスト、バージョン管理できる一種のコードとしてのインフラストラクチャと考えることができます。 また、テンプレートはコードであるため、辿ることができる "書面による記録" を作成できます。 テンプレート コードでは、デプロイが文書化されます。 ほとんどのユーザーは、GIT などの何らかの種類のバージョン管理でテンプレートを保持します。 テンプレートを変更すると、そのリビジョン履歴によってテンプレート (およびデプロイ) が時間経過と共にどのように進化したかも文書化されます。
  • テンプレートにより再利用が推進されます。 テンプレートには、テンプレートの実行時に設定されるパラメーターを含めることができます。 パラメーターでは、ユーザー名、パスワード、ドメイン名などを定義できます。 テンプレート パラメーターを使用すると、同一のテンプレートを使いつつ、ステージングや運用といった複数のバージョンのインフラストラクチャを作成できます。
  • テンプレートはリンク可能です。 Resource Manager テンプレートをまとめてリンクして、テンプレート自体をモジュール化することができます。 小さいテンプレートを記述して、それぞれでソリューションの一部を定義し、それらを組み合わせて完全なシステムを作成することができます。
  • テンプレートはオーケストレーションを簡略化します。 テンプレートをデプロイするだけで、すべてのリソースをデプロイすることができます。 通常、これには複数の操作が必要です。