はじめに
あなたは、問診票の自動化に取り組んでいるチームのソフトウェア開発者であるとします。 医師が患者を診察する前に医療技術者が入力するデータの収集を目的としたアプリケーションの機能を提供することを任されています。 技術者は、このアプリケーションを使用して、日時、患者の年齢、身長、体重、脈拍、血圧を記録します。 また、このアプリケーションには、来院の理由や現在処方されている薬などの項目といったその他の情報を入力するためのテキスト フィールドもあります。 データ型が混在する中で多くのデータを扱います。 プロトタイプとして、コンソール アプリケーションをビルドして、すべての入力を strings
として収集します。
入力は、最初は文字列として入力されるため、コード内で、あるデータ型から別のデータ型に値を変更しなければならない場合があります。 シンプルな例として、文字列データによる算術演算があります。 まず、int
のような数値データ型に値を変更する必要があり、変更後、演算を操作できます。 あるいは、文字列補間を利用して数値を書式設定し、まとめのレポートに出力することがあります。
必要に応じて、さまざまな手法を使用してデータ型を変更します。 ある手法より別の手法を優先すべき場合や、特定の手法を使用するとデータ損失のリスクが発生する場合について学習します。
このモジュールを完了すると、データ型を変更するための正しい手法を必要に応じてどのような場合に適用するかを把握したうえで、アプリケーション内のデータを制御できるようになります。
学習の目的
このモジュールでは、次のことを行います。
- キャスト演算子を利用し、値を別のデータ型にキャストします。
- 変換メソッドを利用し、値を別のデータ型に変換します。
- キャストまたは変換の実行時のデータ損失を防ぎます。
TryParse()
メソッドを利用し、文字列を数値データ型に安全に変換します。
前提条件
string
、int
、decimal
、float
のようなデータ型の使用経験- 配列と
foreach
反復ステートメントの使用経験 - 出力する目的で "文字列補間" を使用して "変数" 値と "リテラル" 値を組み合わせた経験
- Visual Studio Code を使って C# コードを開発、ビルド、実行した経験