はじめに
Docker コンテナーを使って Azure ベースの Web アプリをビルドおよびデプロイできます。 このアプローチでは、Web アプリをすばやくロールアウトすることができます。 継続的デリバリーのサポートにより、ユーザーがアプリの最新のビルドを手にすることが保証され、さらに管理オーバーヘッドを最小限に抑えることができます。
新しいサービスとしてのソフトウェア (SaaS) 製品をテストしている、成功した会社に勤めているとします。 これに取り組んでいる小規模なチームの動きは高速です。 開始時には、アプリをホストする場所が決まっていませんでした。 そのため、開発プロセスを効率化し、デプロイのオプションを最大にするために、アプリを Docker コンテナーにパッケージ化することを選択しました。 最初のバージョンをデプロイする準備ができていて、すぐにイテレーションを行う見込みです。
チームでは、新しいアプリを、Web アプリをホストするためのプラットフォームである Azure App Service を使用する Web アプリとしてデプロイすることにしました。 App Service で実行される Web アプリのコードは、Docker イメージとして指定できます。
このモジュールでは、Docker イメージを作成し、Azure Container Registry に 格納する方法を示します。 これらのイメージを使って Web アプリをデプロイする方法を確認します。 次に、イメージの新しいバージョンがリリースされるたびに、Web アプリが再デプロイされるように継続的デプロイを構成する方法を説明します。
このモジュールの終わりまでに、Container Registry に格納された Docker イメージを使った Web アプリの作成と管理を行えるようになります。
学習の目的
このモジュールでは、次のことを行います。
- Docker イメージを作成し、それらを Azure Container Registry 内のリポジトリに格納します。
- App Service を使用して、Azure Container Registry 内に保持されている Docker イメージに基づく Web アプリを実行します。
- Webhook を使って、Docker イメージに基づく Web アプリの継続的デプロイを構成します。
前提条件
- Docker コマンドを使った Docker イメージの格納および取得など、Docker の基本的な使用経験
- App Service を使った Web アプリの作成経験