SQL Server Integration Services について説明する

完了

SQL Server Integration Services (SSIS) は、複雑な抽出、変換、読み込み (ETL) ソリューションを構築するためのプラットフォームです。 SSIS は SQL Server 内のコンポーネントであり、ETL ワークフローの実行を管理する Windows サービスと、それらのワークフローを開発するためのいくつかのツールとコンポーネントで構成されています。 通常、オンプレミスのデータ ウェアハウス ソリューションのデータ統合パイプラインを開発するために使用されます。 また、異なるシステム間でデータを移行する際のデータ移行パイプラインの作成にも使用されます。

SSIS は、主にワークフローの実行を管理する制御フロー エンジンです。 ワークフローはパッケージに格納されており、オンデマンドで、またはスケジュールに従って実行することができます。 SSIS パッケージの開発では、タスク ワークフローはパッケージの制御フローと呼ばれます。 制御フローには、データ フロー操作を管理するための特定のタスクを含めることができます。 SSIS により、データ フローをパイプラインにカプセル化するデータ フロー エンジンが使用され、これらの Data Flow タスクが実行されます。 Data Flow タスクの各手順は、パイプラインを通過するデータの行セットに対して順番に実行されます。

通常、SSIS ソリューションは 1 つ以上の SSIS プロジェクトで構成され、各プロジェクトには 1 つ以上の SSIS パッケージが含まれています。

SSIS プロジェクト

SQL Server 2012 以降、プロジェクトは SSIS ソリューションをデプロイする際の単位になりました。 ユーザーが実行時の設定を指定できるプロジェクトレベルのパラメーターと、パッケージのデータ フローで使用されるデータのソースと対象を参照するプロジェクトレベルの接続マネージャーを定義することができます。 次に、SQL Server インスタンスの SSIS カタログにプロジェクトをデプロイし、実行環境に応じてプロジェクト レベルのパラメーター値と接続を構成することができます。

SSIS パッケージ

プロジェクトには 1 つ以上のパッケージが含まれ、実行されるタスクのワークフローがそれぞれに定義されています。 パッケージ内のタスクのワークフローは、制御フローと呼ばれます。 パッケージの制御フローには、1 つ以上の Data Flow タスクを含めることができます。また、それぞれに固有のデータ フロー パイプラインがカプセル化されています。 実行時にパッケージに動的な値を渡すために、パッケージにパッケージレベルのパラメーターを含めることができます。 SSIS の以前のリリースでは、デプロイはパッケージ レベルで管理されていました。