IP アドレス指定について検討する
Azure VM、Azure ロード バランサー、アプリケーション ゲートウェイを仮想ネットワークに接続すると、Azure プラットフォームにより、それぞれに一意のプライベート IP アドレスが割り当てられます。 プライベート IP は、VM のネットワーク アダプター、内部 Azure ロード バランサー、またはアプリケーション ゲートウェイに、それらが接続されているサブネットの IP アドレス範囲から割り当てられます。 このアドレスは、同一仮想ネットワーク内、接続された複数の仮想ネットワーク間、または仮想プライベート ネットワーク (VPN) トンネルまたは ExpressRoute と呼ばれるプライベート接続経由のオンプレミス ネットワークとの通信に使われます。
さらに、Azure リソースの大半は、パブリック IP アドレスの使用を (直接的または間接的に) サポートしています。 パブリック IP アドレスを使うと、Azure リソースにインターネットから直接アクセスできます。 たとえば、インターネットから Azure VM への受信接続を提供するには、Azure VM のネットワーク アダプターにパブリック IP アドレスを割り当てることができます。 また、外部の Azure ロード バランサーやアプリケーション ゲートウェイなど、その VM の前にあるロード バランサーにパブリック IP アドレスを割り当てることもできます。
パブリック IP アドレスは、Basic と Standard の 2 つの Stock Keeping Unit (SKU) で使用できます。
Basic SKU パブリック IP アドレスの特性
- 動的割り当て方法と静的割り当て方法の両方をサポートします。
- これらは、Azure 仮想マシンのネットワーク インターフェイス、インターネットに接続する Basic SKU Azure ロード バランサー、アプリケーション ゲートウェイ、および VPN ゲートウェイに割り当てることができます。
- これらを Azure リージョン内の特定のゾーンに割り当てることができますが、ゾーンレベルの冗長性はサポートしていません。
- これらにより、インターネットに接続する Basic SKU Azure ロード バランサーに対する IPv6 パブリック IP アドレスの割り当てが容易になります。
Standard SKU パブリック IP アドレスの特性
- 静的割り当て方法のみをサポートします。
- Azure 仮想マシンまたはインターネットに接続する Standard SKU Azure ロード バランサーのネットワーク インターフェイスにそれらを割り当てることができます。
- それらを特定のゾーンに割り当てるか、ゾーン冗長として構成することができます。 同じ Standard SKU Azure ロード バランサーに両方の種類の IP アドレスを割り当てることができます。
- IPv4 アドレスのみをサポートします。