はじめに
量子もつれとは、量子ビットを個別のサブシステムとして記述できない方法で、2 つ以上の量子ビットがその状態に関する情報を共有する量子的な現象です。 量子もつれは、量子コンピューティングの基本的な概念であり、強力なツールにもなり得ます。
このモジュールでは、量子ビット自体を物理的に移動せずに、ある場所から別の場所に量子ビットの状態を転送します。 量子テレポーテーションと呼ばれるこのプロセスは、量子もつれの原則に大きく依存しています。 Q# と Azure Quantum 開発キットを使って、もつれた量子ビットを作成および操作します。 テレポートを実行するには、制御 NOT (CNOT)、アダマール (H)、パウリ X および Z などの操作を使ってベル状態を作成します。
このモジュールを完了すると、次のことができるようになります。
- 量子エンタングルメントの概念について説明します。
- 量子テレポート プロトコルについて説明します。
- Q# を使用して、単一量子ビットとマルチ量子ビットの操作を適用します。
- Q# を使って、もつれた量子ビットを作成して操作します。
前提条件
- 量子コンピューティングの概念についての基本的な理解。
- 線形代数とディラック表記に関する高度な知識。
- 最新バージョンの Visual Studio Code。
- Quantum 開発キット拡張機能の最新バージョン。
- Web で VS Code を開くこともできます。これには、Quantum 開発キット拡張機能が既に含まれています。
推奨される学習
このモジュールを最大限に活用するには、「Q# を使用して量子重ね合わせを調べる」モジュールを済ませておくことをお勧めします。 このモジュールでは、ディラック表記、量子ビットの状態、量子ゲートの基本的な概念について説明します。