Azure Files について調べる

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社内のコンピューターのネットワークで構成されるオンプレミス システムの多くでは、ファイル共有が利用されています。 ファイル共有を使用すると、1 台のコンピューターにファイルを保存し、他のコンピューターを使用しているユーザーやアプリケーションに、そのファイルへのアクセスを許可することができます。 この戦略は、同じローカル エリア ネットワーク内のコンピューターに対しては十分機能しますが、ユーザー数が増加した場合や、ユーザーが異なるサイトに存在する場合はスケーリングが難しくなります。

Azure Files とは、基本的には、オンプレミスの組織でよく見られるドキュメントや他のファイルを複数のユーザーが使用できるようにするためのクラウドベースのネットワーク共有を作成する方法です。 Azure でファイル共有をホストすることで、組織はハードウェアのコストとメンテナンスのオーバーヘッドをなくし、ファイルの高可用性とスケーラブルなクラウド ストレージの恩恵を受けることができます。

An Azure storage account with an Azure Files share

Azure File Storage はストレージ アカウント内に作成します。 Azure Files を使用すると、1 つのストレージ アカウントで最大 100 TB のデータを共有できます。 このデータは、アカウント内の任意の数のファイル共有に分散できます。 1 つのファイルの最大サイズは 1 TB ですが、各共有のサイズをこの値以下に制限するようにクォータを設定できます。 現在、Azure File Storage では共有ファイルあたり最大 2000 のコンカレント接続がサポートされています。

ストレージ アカウントを作成した後は、Azure portal または AzCopy ユーティリティなどのツールを使用して、Azure File Storage にファイルをアップロードできます。 Azure File Sync サービスを使用して、ローカル環境にキャッシュされている共有ファイルのコピーを、Azure File Storage 内のデータと同期させることもできます。

Azure File Storage には、2 つのパフォーマンス レベルが用意されています。 Standard レベルではハード ディスク ベースのハードウェアがデータセンターで使用され、Premium レベルではソリッド ステート ディスクが使用されます。 Premium レベルでは、より高いスループットが提供されますが、料金も高くなります。

Azure Files では、次の 2 つの一般的なネットワーク ファイル共有プロトコルがサポートされています。

  • サーバー メッセージ ブロック (SMB) ファイル共有は、複数のオペレーティング システム (Windows、Linux、macOS) で一般的に使用されます。
  • ネットワーク ファイル システム (NFS) 共有は、一部の Linux および macOS バージョンで使用されます。 NFS 共有を作成するには、Premium レベルのストレージ アカウントを使用し、共有へのアクセスを制御できる仮想ネットワークを作成して構成する必要があります。