導入

完了

このコースを開始する前に、まず AI Builder に関する入門情報を完了し、ドキュメント ページ「AI Builder の概要」の内容を確認しておくことをお勧めします。

AI Builder の ID ドキュメント リーダー (ID リーダー) は、あらゆる国/地域のパスポートおよび米国の運転免許証からデータを抽出する、事前構築済み AI モデルです。

AI Builder の他の事前構築済みエクスペリエンスと同様に、この AI の機能は、Microsoft Power Apps の既存のフローやアプリに追加することができます。これは、Microsoft のビジネス ツールや生産性向上ツール全体で機能するように設計されているためです。 SharePoint から読み取りおよび書き込みを行い、Microsoft Excel でエクスポートして、Dynamics 365 へ出力することができます。

たとえば、ビジネスで所在地の証明を確認する必要がある場合などに、この機能を利用できます。 ID リーダーを使用すると、指定したパスポートから抽出されたデータが、Excel スプレッドシートまたはデータベースに登録されているレコードと一致するかどうかを判断できます。

カスタム AI モデルは、データ サンプルを用意して、使用前にトレーニングを行う必要があります。 事前構築済みモデルは、Microsoft が提供するデータを使用して事前トレーニング済みであるために、すぐに使用できます。 ID リーダーは事前構築済みモデルです。 この特定のデータ抽出の実装に向けたトレーニングが実施され、Microsoft AI の最新のテクノロジである Form Recognizer も使用されています。 また、不完全な写真やスキャン画像 (光沢のある画像や傾いた画像など) を抽出することもできます。

画像処理の際に写真や顔検出は行われず、ID のスキャンはモデルで処理された後に削除されます。