Dataverse 監査

完了

Microsoft Dataverse は、多くの企業に共通する外部および内部監査、コンプライアンス、セキュリティ、ガバナンスのポリシーに適合するように設計された監査機能をサポートしています。 Dataverse 監査では、Dataverse データベースを使用する環境で顧客レコードに加えられた変更をログに記録します。 Dataverse 監査では、アプリ経由、または環境内の SDK 経由でのユーザー アクセスもログに記録します。

Dataverse監査は、すべてのカスタマイズされた、またはカスタマイズ可能なテーブルや列でサポートされます。 監査ログは Dataverse に格納され、ログ ストレージの容量を消費します。 [監査履歴] タブでは、1 つのレコードの監査ログを表示できます。 監査概要ビューでは、1 つの環境におけるすべての監査対象操作について、監査ログを表示できます。 監査ログは、Web API または組織サービスを使用して取得することもできます。

主要な概念

  • 監査は、環境、テーブル、および列の 3 つのレベルで構成することができます。 テーブルの監査を実行するには、環境レベルで監査を有効にする必要があります。 列の監査を実行するには、環境レベルとテーブル レベルで監査を有効にする必要があります。

  • ユーザー アクセスの監査 (アクセスのログ) または活動ログ (ログの読み取り) を有効にするには、環境レベルで監査を有効にする必要があります。 活動ログを有効にするオプションは、最小限の Office ライセンス要件を満たしている場合にのみ表示されます。

  • 監査を有効または無効にするには、システム管理者またはシステム カスタマイザーのロール、あるいはそれと同等のアクセス許可が必要です。

  • 監査は、Power Platform 管理センターと Power Apps ポータルを介して手動で構成できます。 監査は、プログラムで構成することもできます。 詳細については、「監査の概要」を参照してください。

Power Apps での監査用のテーブルおよび列の構成

次のタスクを実行するには、システム管理者またはシステム カスタマイザーのロール、あるいはそれと同等のアクセス許可が必要です。

  1. 適切な資格情報を使用して Power Apps にサインインします。

  2. 目的の環境を選択します。

  3. まず、監査用のテーブルを構成します。 Dataverse>テーブルを選択します。

  4. テーブルを選択します。

  5. コマンド バーから編集を選択します。

  6. テーブルが画面に表示されたら、テーブルのプロパティを編集するを選択します。

  7. 画面右側のテーブルの編集ウィンドウで、詳細オプションを展開します。

  8. このテーブル用のオプションまで下にスクロールし、データに対する変更を監査するの横にあるチェック ボックスをオンにします。

    [テーブルの編集] プロパティ ウィンドウのスクリーンショット。詳細オプションが表示され、[データに対する変更を監査する] が強調表示されています。

  9. 保存を選択します。

  10. 戻るを選択してテーブル ビューアーに戻ります。 次に、監査用の列を構成します。

  11. スキーマ ウィンドウで、を選択します。

    [列] が強調表示された [スキーマ] ウィンドウのスクリーンショット。

  12. 監査を有効にする列を選択して、列の編集ウィンドウを開きます。

  13. 詳細オプションを展開し、監査を有効にするの横にあるボックスを選択します。

    [列の編集] の [詳細オプション] ウィンドウのスクリーンショット。[監査を有効にする] が強調表示されています。

  14. 保存を選択します。

この単純な設定により、Dataverse はテーブルまたは指定された列に対する変更を追跡できます。 このデータは、モデル駆動型アプリの監査履歴で参照できます。 なお、環境内のすべての監査ログの包括的な一覧である監査概要ビューを使用すると、環境レベルで監査を表示できます。 監査概要ビューは、Power Platform 管理センターにあります。

詳細については、「Dataverse 監査を管理する」を参照してください。