Type II SKU のオペレーティング システムをバックアップして復元する

完了

OS バックアップ スクリプトでは、サーバーにプレインストールされている ReaR ソフトウェアが使われます。 Relax-and-Recover (ReaR) パッケージは HANA Large Instances の Type II SKU にプレインストールされており、ユーザーが何か行う必要はありません。 オペレーティング システムのバックアップのために、ReaR の使用を直接開始することができます。 ただし、ユーザーが独自にパッケージをインストールする必要がある状況では、示されている手順に従って ReaR ツールをインストールして構成できます。

ReaR バックアップ パッケージをインストールするには、以下のコマンドを使用します。

  • SLES オペレーティング システムでは、次のコマンドを使用します。

    #zypper install [rear rpm package]
    
  • RHEL オペレーティング システムでは、次のコマンドを使用します。

    #yum install rear –y
    

ReaR ツールを構成するには、/etc/rear/local.conf ファイルで OUTPUT_URL と BACKUP_URL のパラメーターを更新する必要があります。

OUTPUT=ISO

ISO_MKISOFS_BIN=/usr/bin/ebiso

BACKUP=NETFS

OUTPUT_URL="nfs://nfsip/nfspath/"

BACKUP_URL="nfs://nfsip/nfspath/"

BACKUP_OPTIONS="nfsvers=4,nolock"

NETFS_KEEP_OLD_BACKUP_COPY=

EXCLUDE_VG=( vgHANA-data-HC2 vgHANA-data-HC3 vgHANA-log-HC2 vgHANA-log-HC3 vgHANA-shared-HC2 vgHANA-shared-HC3 )

BACKUP_PROG_EXCLUDE=("${BACKUP_PROG_EXCLUDE[@]}" '/media' '/var/tmp/*' '/var/crash' '/h

Microsoft サービス管理チームによるプロビジョニングが完了すると、サーバーにはオペレーティング システムの 2 つのスケジュールされたバックアップが既定で構成されています。 次のコマンドを使用して、バックアップ ジョブのスケジュールを確認できます。

#crontab –l

次のコマンドを使用して、いつでもバックアップ スケジュールを変更できます。

#crontab -e

手動バックアップの取得

オペレーティング システムのファイル システム バックアップは、既に cron ジョブを使用してスケジュールされています。 ただし、オペレーティング システムのファイル レベル バックアップを手動で実行することもできます。 手動バックアップを行うには、次のコマンドを実行します。

#rear -v mkbackup

バックアップを復元する

バックアップから、完全バックアップまたは個々のファイルを復元できます。 復元するには、次のコマンドを使用します。

#tar -xvf [backup file] [file to restore (optional)]

復元後、ファイルは現在の作業ディレクトリに回復されます。

次のコマンドは、バックアップ ファイル backup.tar.gz からのファイル /etc/fstab の復元を示しています。

#tar -xvf /osbackups/hostname/backup.tar.gz etc/fstab

ファイルは、バックアップから復元された後、必要な場所にコピーする必要があります。